【行ったつもりシリーズ】埼玉にひそかな桜の名所あり~城と桜のコラボレーション

寄居町の「鉢形城公園」。氏邦桜と名付けられた早咲きのエドヒガンが満開だった(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

桜(ソメイヨシノ)の開花が全国的に遅れた2024年春、3月末のこの日もまたまた早咲き桜を求めてサイクリングへ。この時期に満開になっていた埼玉県寄居町のエドヒガンを目指した。

 

 

早咲き桜「エドヒガン」

「氏邦桜」と名付けられた鉢形城のシンボル的エドヒガン。歴史館の裏手にあり、自転車だと遠回りになるが、未舗装の坂道を通れば近い(撮影:光石 達哉)

2024年は3月の気温が低かったからか、お花見のメインの桜であるソメイヨシノのつぼみがなかなか開かず、東京ではようやく3月29日の開花となった。これは平年より5日遅く、2023年より15日も遅いそうだ。

そんなわけで3月最後の週末でも満開はまだ数日先ということで、この時期に見ごろの桜はないかと調べていたところ、埼玉県寄居(よりい)町の「鉢形城(はちがたじょう)公園」にエドヒガンという早咲き桜があるという。

最近訪れた越生(おごせ)梅林の越生町や安行寒桜(あんぎょう・かんざくら)の坂戸市と近いエリアなので、まとめて一緒に行ければよかったが、花盛りの時期はそれぞれ微妙に違うので、途中までは同じような道を走ることになった。

 

左奥に見えるのが鉢形城歴史館(入館料:一般200円)。日本100名城のスタンプはここで押せる(撮影:光石 達哉)

この日は一気に気温が上がり、最高25℃前後と初夏並みの陽気。とはいえ、朝夕は少し冷えるので、どこまで薄着にしていいか悩みどころ。ドリンクの消費も多くなってきた。

また、3月末の週末はもともと各地で桜まつりが予定されていて、道中、桜は咲いていないもののお祭りだけが開催されて屋台に人が集まっているという光景もいくつか見かけた。

そんなこんなで自宅から片道約75kmといつもよりちょっと遠出して、鉢形城歴史館の駐車場に到着。この駐車場の右側、お城の土塁の上にエドヒガンらしき大きな桜の木が数本、ちょうど満開になっていた。

エドヒガンはソメイヨシノより開花が1週間ほど早く、例年であれば関東地方で春の彼岸ごろ(3月20日ごろ)に咲くので、その名がつけられている。別名ウバヒガン(姥彼岸)、アズマヒガン(東彼岸)とも呼ばれている。花はソメイヨシノによく似た薄ピンクだが一回りほど小さく、花びらもちょっとシャープな形に見える。

土塁のエドヒガン。この日は天気がよく、青空に映えていた(撮影:光石 達哉)

 

戦国武将の名を冠した「氏邦桜」

鉢形城の三の曲輪と呼ばれるエリア。四脚門(左)と石積み土塁(右)が復元されている(撮影:光石 達哉)

近くには「氏邦桜」という矢印看板もある。鉢形城のエドヒガンは、戦国時代の城主・北条氏邦(うじくに)の名にちなみ、氏邦桜と名付けられたそうだ。この土塁の上の桜がその氏邦桜かなと思ったが、そうでないことに後で気づくことになる。

せっかくなので、お城の中をいろいろ見てみようと自転車で回ってみる。この鉢形城は、「日本100名城」にも選ばれている。戦国時代のお城なので、天守閣のような派手な建物はないが、城塞のような複雑な作りをしているようだ。

歴史をさかのぼると、1476年(文明8)に長尾景春(ながお・かげはる)が築城。その約100年後の1560年ごろ、小田原北条氏の北条氏邦が城主となって現在の規模に拡充。関東有数の城として、北条氏の北関東支配の拠点となったそうだ。しかし、1590年(天正18)の豊臣秀吉の小田原攻めの際に鉢形城も前田利家らに攻められ、氏邦は籠城戦の末に降伏して城を明け渡したという。

自転車で西の方に回り、JR八高線の踏切あたりで右折して、城内に入る。土塁や堀が入り組んでいて、堅固な城塞だったことを感じさせる。お城を思わせる建物はほとんどなく、四脚門、四阿(あずまや)、石積み土塁などが復元されている。

 

堀や土塁が複雑に入り組んでいて、戦国時代の城塞の面影が色濃い(撮影:光石 達哉)

さらに先に進むと、桜の大木が青空に向かって伸びていた。これがこの鉢形城公園メインのエドヒガン「氏邦桜」で、樹高18mもある。推定樹齢は150年を超え、寄居町指定天然記念物にも指定されている。その枝ぶりは笠鉾(かさほこ)状と形容される。笠鉾とは何ぞやと思ったら祭りなどで使う笠状の飾り物で、つまり逆U字型というか、どんぶりを逆さにしたような形をしているということらしい。

 

「氏邦桜」と名付けられた鉢形城のシンボル的エドヒガン。歴史館の裏手にあり、自転車だと遠回りになるが、未舗装の坂道を通れば近い(撮影:光石 達哉)

こっちに来なかったら、あやうくこの氏邦桜を見逃していたところだった。この日はひしめきあうほどではないが多くの人が見物に訪れていて、写真を撮ったりお弁当を広げたりと思い思いに過ごしている。夜はライトアップされるようで、近くには大きな照明も設置されている。

 

文化人に愛された絶景

鉢形城の三の曲輪と呼ばれるエリア。四脚門(左)と石積み土塁(右)が復元されている(撮影:光石 達哉)

 

「玉淀河原」から荒川を挟んだ崖の上に鉢形城がある。かつては難攻不落の城だったのだろう(撮影:光石 達哉)

この鉢形城は荒川に面していて、断崖絶壁の上に作られている。対岸の「玉淀河原(たまよどかわら)」からその様子がよく見えるらしいので、橋を渡って行ってみた。

玉淀とは、荒川が秩父の山地から平野部へ移り変わるこの辺りの流域沿岸約3kmの地域の総称。幅の広い渓谷のようになっていて、奇岩・絶景の景勝地として1935年(昭和10)に県指定の名勝となったという。近くには老舗の料亭やうなぎ屋などもあって古くからの観光地だったらしく、文豪・田山花袋らもこのあたりの景色を好んだそうだ。崖に作られたスロープ状の通路を降りると、荒川の向こうに鉢形城の岸壁がそびえていた。

七代目松本幸四郎の別邸跡地「雀宮公園」。崖の上から荒川を眺められる。この日は水量も多そうだった。玉淀河原から河原沿いを歩いて来ることもできる(撮影:光石 達哉)

さらにこの玉淀河原のすぐ近くにある「雀宮(すずめのみや)公園」は、歌舞伎の七代目松本幸四郎(1870~1949)の別邸「武州寄居町雀亭」の跡地だったところ。ちなみに七代目松本幸四郎は明治から昭和にかけて活躍し、当代の十代目松本幸四郎、俳優の松たか子、そして当代の十一代目市川海老蔵のひいおじいさんにあたる。

その七代目幸四郎がここの景色を気に入り、1913年(大正2)に別邸を建てたそうだ。現在は紅葉の名所ということだが、この時期も緑がきれいで崖上から荒川の流れや鉢形城の断崖が一望できる。園内には当時の別邸を模した東屋や、十代目松本幸四郎の座右の銘「守破離」が刻まれた石碑もある。

 

雀宮公園の東屋は、当時の別邸を模した形になっているという(撮影:光石 達哉)

 

なんと24.2m⁉日本一の巨大水車

続いては4kmほど東の「埼玉県立 川の博物館(かわはく)」へ。ここには日本最大の直径24.2mの大水車がある。水車をそばで見るには博物館の入館料(一般410円)が必要だが、帰りの距離やお財布事情を考えるとゆっくり見ていられないなと心の中で言い訳して、中には入らず外から眺めただけで帰路についた。

 

日本一の巨大水車がある「埼玉県立 川の博物館(かわはく)」。子どもたちが水遊びするスペースもあり、人気のようだ(撮影:光石 達哉)

今の時期は菜の花も見ごろ。帰り道、関越・鶴ヶ島IC付近で広い菜の花畑に遭遇した(撮影:光石 達哉)

2024年は早咲き桜をいろいろ見て回り、桜にもいろいろな種類があるなとあらためて知ることができた。次回はそろそろソメイヨシノのお花見サイクリングができるかな。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①鉢形城公園―②玉淀河原―③雀宮公園―④埼玉県立 川の博物館

 

 

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【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(10)多摩動物公園へGO!

この日は、「多摩動物公園」でスタンプゲット。ついでに動物たちも見て回った。このキリンは親子かな?(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第10回は、日野市の多摩動物公園から国立市へ向かう。

 

 

 上野動物園名物パンダのはく製が!?

日野市の丘陵地帯の中にある多摩動物公園。京王動物園線と多摩モノレールの駅が目の前にあるので、アクセスも便利(撮影:光石 達哉)

2023年は1893(明治26)年に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、2023年10月29日まで開催されていた。これまで5日間自転車で走り回って、93個とかなりの数のスタンプを集められたので、あともうひと踏ん張り、ふた踏ん張りといったところだ。

スタンプ収集6日目は、10月中旬の天気がよくてポカポカ暖かい1日。この日の一番の目的は、9月にスルーしていた日野市の多摩動物公園だ。QRコードのあるスポットが園内にあるというので、自転車を入口前の駐輪場に止めて、入園料600円を払って中に入る。

 

ウォッチングセンター内にあったカンカンとランランのはく製。実際に見るパンダより、かなり小さく感じた(撮影:光石 達哉)

ゲートをくぐって、左にあるウォッチングセンターという建物に向かう。この中に貼ってあるポスターのQRコードをスマホカメラで読み取って、デジタルスタンプをゲット。これで先月獲得した分を含めて、日野市のスタンプ4個を全クリした。ちなみに、このウォッチングセンターには1972年に上野動物園にやってきた2頭のパンダ、カンカンとランランのはく製があって、ちょっと驚いた。

 

 マレーバクやオランウータンと最接近

お食事中のメスライオン。すり鉢状の広場の底で飼育されていて、ライオンバスに乗れば至近距離まで行ける(撮影:光石 達哉)

せっかく園内に入ったので、しばらく動物園も楽しもうと思う。1958年に開園した多摩動物公園は、50ヘクタール超と世界屈指の広さを持つ。昆虫園、アフリカ園、オーストリア園、アジア園と4種類のエリアに分かれ、約300種の動物を飼育しているという。できるだけ自由な姿で展示するために、人との間を檻の代わりに壕で仕切っているそうだ。

 

アフリカゾウ、やっぱりデカい。別のエリアにはアジアゾウもいた(撮影:光石 達哉)

この日は平日だったため園内はさほど混んでなかったが、幼稚園児や小学生たちが遠足でたくさん訪れていた。ライオン、トラ、ゾウ、キリンなどスター級の動物も見ることができたが、個人的に印象に残った動物をいくつか紹介しよう。

 

プールの中をジャブジャブ泳いでいたマレーバク。旭山動物園(北海道)のホッキョクグマみたいで、楽しかった(撮影:光石 達哉)

まずはアジア園のマレーバク。バクというと夢を食べる(本当は食べない)ぐらいのイメージしかなかったが、ここのマレーバクはプールに飛び込んでジャブジャブと泳いでいる様子がアクリル板越しに見られて迫力があった。

 

草を食べるところをアクリル板越しに見せていたオランウータン。「こういうの見たいんだろ」とわかっているようだった(撮影:光石 達哉)

ボルネオオランウータンも10数頭飼育されていて、親子で遊んでいる姿も見られて微笑ましかった。中でも、ある一頭がアクリル板にくっついて人間たちに見せびらかすように草をむしって食べていた姿がおもしろかった。

 

シロテテナガザルとアクリル越しに目が合った(撮影:光石 達哉)

人生初コアラだったけど、ずっと背中を丸めて寝ていて顔すらも見えなかった(撮影:光石 達哉)

多摩動物公園は、国内でコアラを飼育している7カ所の動物園のひとつでもある。記憶があいまいだが、おそらく人生初コアラになるので楽しみにしていたが、ずっとユーカリの木に捕まって寝ていた。なんでもコアラは毒性のあるユーカリの葉を消化するのに時間がかかるらしく、一日のほとんどを寝て過ごすらしい。

 

こちら、豪快な寝姿を見せるインドサイ(撮影:光石 達哉)

園内にはシャトルバスも走っているがタイミングが合わなかったので、結局4時間ぐらい自分の足で歩き回ったのだけれど、8割ぐらいの動物は見られたと思う。

 

アカカンガルーの群れ。野生で群れをつくる動物は、なるべく群れで飼育するようにしているという(撮影:光石 達哉)

 

 国立に広がる里の風景

多摩動物公園を出て、国立市へ。「くにたち未来共創拠点矢川プラス 矢川プラス」は今年4月にオープンした複合公共施設。子どもたちや市民が学んだり、遊んだりできるところのようだ(撮影:光石 達哉)

午後2時ごろ外へ出て、スタンプ集めを再開。多摩川の南側の市はほぼ制覇しているので、これからは川の北側、国道20号沿いのエリアを攻めていこうと思う。そんなわけで、まずは日野バイパスの石田大橋で多摩川を渡って国立市へ入る。

計6kmほど走ってJR南武線・矢川駅近くの「くにたち未来共創拠点 矢川プラス」に到着。ここは2023年4月にオープンしたばかりの複合公共施設で、子育てひろば、幼児教育センター、児童館、スタジオ、多目的ルームなどが集まっている。外には芝生ひろばやステージもある。

 

ガラス張りの建物が周囲の緑に馴染んでいる「くにたち郷土文化館」。敷地内には3つの庭園があり。市民の憩いの場に。常設展示は観覧無料(撮影:光石 達哉)

次は約1km南へ走り、「くにたち郷土文化館」へ。国立の自然や歴史について学べる施設だ。今まで時間がなくて、こういう資料館はほとんど中を見学してこなかったけど、どの町にもこうした施設があって、地域の歴史を次世代に伝えているのだなとしみじみ思った。

 

住宅街のはずれの自然が開けたエリアにある「城山さとのいえ」。キッチンの貸し出しもしているという。入館無料(撮影:光石 達哉)

続いて、東へ数百m走って「城山(じょうやま)さとのいえ」へ。ここは2015年にオープンした農業体験や農業情報発信の拠点で、毎週日曜日には農産物の直売をやっているという。周りには公園、田んぼや畑もあり、のどかな里の風景が広がっている。
これで国立のスタンプを3つゲットしたが、ここからさらに東へ進み、府中方面に向かっていく。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①多摩動物公園―②くにたち未来共創拠点 矢川プラス―③くにたち郷土文化館―④城山さとのいえ

 

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【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(9)米軍基地から街中アートへ

福生市、横田基地の外に作られた米軍ハウス跡の「福生アメリカンハウス」。コンパクトに見えるけど、間取りは3LDK。室内も無料で見学できる(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第9回は、福生市、立川市をめぐる。

 

 

 福生市で有形登録文化財を味わう

多摩川流域リバーミュージアムプランの運営拠点施設「川の志民館」。福生市の多摩川のほとりにある。利用無料(撮影:光石 達哉)

2023年は1893(明治26)年に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、2023nen10月10月29日まで開催されていた。10月上旬のスタンプ収集5日目の前半は檜原村、日の出町、あきる野市を回って、ここまで合計84個をゲットした。

後半は、「あきる野ルピア」から五日市街道を東へ。多摩橋で多摩川を渡って、福生市に入ったところで右折。計約5km走って、「川の志民館」に到着。ここでは、多摩川など河川に関する自然・歴史・文化情報の発信などを行っているそうだ。

 

「旧ヤマジュウ田村家住宅」は田村酒造を営む田村家の分家で、かつて敷地内に郵便局もあった。母屋と土蔵2棟は、国の有形登録文化財(建造物)に登録されている(撮影:光石 達哉)

主屋は平屋建て。土間がある一方、風呂場やお手洗いが建物内に設置されていて、江戸時代以来の伝統に近代的な要素を加えている。入館料無料(撮影:光石 達哉)

次は北へ約2㎞走って、「旧ヤマジュウ田村家住宅」へ。明治35(1902)年に建てられた古民家で、田村家は明治44(1911)年に福生初の郵便局を敷地内に開設し、大正7(1918)年には電報電話業務を始めるなど、福生の通信業の発展に貢献したという。なお、「ヤマジュウ」は屋号を表すそうだ

 

「福生市観光案内所くるみるふっさ」。観光案内だけでなく、お土産物も販売。電動アシスト自転車のレンタルステーションもあった(撮影:光石 達哉)

ここから数100m南東へ。JR青梅線・福生駅前を過ぎ、「福生市観光案内所くるみるふっさ」へ。福生市の観光案内所で、ガイドツアーや各種イベントの案内、テレビや映画などのロケーションサービスも行っている。

 

 日本文化と米軍ハウス

「福生アメリカンハウス」の裏庭には、自由の女神像とバスケットゴールが。奥の階段から国道16号方面へ出ることができる(撮影:光石 達哉)

福生アメリカンハウス周辺の横田基地に面した国道 16 号線沿いは「福生ベースサイドストリート」と呼ばれ、アメリカンテイストのショップが多く並ぶ
(撮影:光石 達哉)

続いて約1.5km南東へ。米空軍・横田基地に面した国道16号沿いにある米軍ハウス跡の「福生アメリカンハウス」へやってきた。1951年の朝鮮戦争で横田基地が手狭になり、基地の外に作られた米兵の住宅が「米軍ハウス」。最盛期には2000棟も建てられたそうだが、その後、朝鮮戦争が終結して米兵が基地内に移り住むようになり、今では150棟ほどしか残っていないそうだ。ここはそのうちのひとつで、1958年に建てられた米軍ハウスを利用し、建物の中を自由に見学できるコミュニティースペースとなっている。

 

「茶室 福庵」では、月2回ほど茶席体験も開催。周辺の雑木林は「文化の森」と呼ばれているそうだ(撮影:光石 達哉)

今度は約1km南西へ移動し、「茶室 福庵」へ。市が運営する茶室で。茶道をはじめ、俳句、琴、華道、会議など多目的に利用できる。

 

 マンガ図書館と夕闇のアート

立川市に移動。「コトリンク」1階のルルテラスには、地元食材をふんだんに扱う農産物マルシェや地場産カフェが入る。駐輪場は自転車1,742台、原付(125ccまで)78台がとめられる(撮影:光石 達哉)

これで、コンパクトなエリアに和洋折衷まとまっていた福生市のスタンプ5カ所をコンプリート。お隣の昭島市は前回全クリしたので、その先の立川市へ。約9km走って未踏破の立川駅周辺にやってきた。

まずは多摩モノレール・立川南駅そばの「コトリンク」へ。昨年オープンしたばかりの「立川市魅力発信拠点施設」で、1階には特産品販売&カフェ、3階には情報発信センター、さらに地下1階から地上2階には有料自転車等駐車場も設置されている。

 

JR立川駅直結のエキュート立川3階にある「東京観光情報センター多摩」。多摩地域の観光パンフレットが豊富にそろう(撮影:光石 達哉)

次は北に100mほど移動して、JR立川駅の駅ビル内にある「東京観光情報センター多摩」を目指す。短時間でも駅前にそのまま自転車をとめるわけにはいかず、先ほどのコトリンクの駐輪場にも気づいてなかったので、しばらく探していたらちょうど駅の真下に駐輪場があった。こういう行程が何気に時間をとられる。そこから歩いて駅ビル3階に上がったところに「東京観光情報センター多摩」はある。ここでは、立川だけでなく多摩地域全体の観光情報を提供している。

 

旧立川市役所跡地を改修した「子ども未来センター」。「立川まんがぱーく」の他に子育てひろば、会議室、アトリエ、ギャラリー、スタジオなどが入る
(撮影:光石 達哉)

駐輪場から自転車を出して、1km弱東へ。旧立川市庁舎を改修した「子ども未来センター」2階にある「立川まんがぱーく」に向かう。

 

「立川まんがぱーく」は、マンガ、アニメなどのサブカルチャーに懐が深く、「聖地」と呼ばれる作品の舞台も多い中央線沿線を盛り上げるために作られた
(撮影:光石 達哉)

ここはマンガの図書館というか、公営のマンガ喫茶といった施設で、蔵書は約4万冊。入館料大人(15歳以上、高校生以上) 400円で、カフェスペースもあるので一日中過ごせる。「まんが絵の描き方教室」などのイベントも開催されているそうだ。

 

左は「ファーレ立川アート」の109点の作品のひとつ、ブルガリアの芸術家ゲオルギー・チャプカノフによる「道祖神(立川の動物たち‐羊)」。立川の鉄くず屋で集めた農機具の残骸を材料としている(撮影:光石 達哉)

だいぶ日が暮れてきたが、次は駅の北口方面へ。この辺の地理に不慣れなのだが、自転車で北口に抜ける道がほとんどなくて、ちょっと迷う。約1.5km走って「ファーレ立川アート」にたどりついた。

「ファーレ立川」とは単独の施設を指すのかと思っていたら、立川駅北口の米軍基地跡地に1994年に完成したホテル、デパート、映画館、図書館、オフィスビルなど11棟の建物からなる街の総称のようだ。

この街のあちこちに、36カ国92人の作家による109点のアートが展示されている。車止めやベンチ、街灯、換気口などの機能を併せ持つ作品もあるようだ。
立川の街中にアート作品があるのは以前からネットで見て気になっていたので、いろいろ見て回りたかったけど、17時半過ぎで早くも辺りが真っ暗になって探そうにも探せなかったので、またいずれかの機会に。ちなみにQRコードは「立川女性総合センターアイムホール」というビル内にあった。

これで立川市のスタンプは前回獲得した1個と合わせて、5個すべてコンプリート。檜原村から始まったこの日は計20個を集めて、93個に到達。あと3週間ほどで、130カ所全クリなるか?

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①川の志民館―②旧ヤマジュウ田村家住宅―③福生市観光案内所くるみるふっさ―④福生アメリカンハウス―⑤茶室 福庵―⑥コトリンク―⑦東京観光情報センター多摩―⑧立川まんがぱーく―⑨ファーレ立川アート

 

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【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(8)秋川渓谷から日の出町の大仏へ

かつて、武蔵五日市駅と日の出町の「つるつる温泉」の送迎に使われていた機関車型バス。この付近のシンボルだったが、今年3月で車両老朽化のためその役目を終え、近くの駐車場にとめられていた(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第8回は、檜原村、あきる野市、日の出町でスタンプ集めに奔走した。

 

 

 再び東京本土唯一の村 檜原村へ

「檜原村郷土資料館」では出土品・古文書・生活用品などを展示し、縄文から江戸までの檜原村9000年の歴史を学ぶことができる。入館料無料(撮影:光石 達哉)

今年は1893(明治26)年に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、10月29日まで開催されていた。これまで4日間走り回って73個のスタンプを集めていて、この日が5日目の挑戦となる。

10月上旬のこの日は曇り空でやや肌寒く、久しぶりにウインドブレーカーを着て出発。あんなに暑かった夏も、本当に終わってしまったようだ。

まずは挑戦初日にも走った東京本土唯一の村、檜原村を再訪。JR五日市線・武蔵五日市駅前を西へ向かい、檜原街道を進むのは前回と同じだが、今回は檜原村役場の先の橘橋交差点を右折して檜原街道を離れ、北秋川沿いに伸びる都道をさらに進む。こっちの道の方が交通量や人の気配が少なく、東京の秘境を感じられるエリアのひとつだ。交差点から約3kmの「檜原村郷土資料館」が、この日最初のスポット。ポスターのQRコードを読み込んで、デジタルスタンプを手に入れる。

 

 

「檜原村観光協会」では観光情報を入手できるほか、特産品やお土産も買える。自転車用工具などが借りられるサイクルステーションにもなっていて、空気入れを借りたことがある(撮影:光石 達哉)

この先、景勝地の神戸岩(かのといわ)などサイクリング向きのスポットもあるが、今回は約4km引き返して村役場近くの「檜原村観光協会」で2つ目のスタンプゲット。先日、すでに「檜原都民の森」など2カ所のスタンプを手に入れているので、これで檜原村の4カ所をコンプリートした。

 

 「うる肌1位」の温泉

あきる野市の日帰り温泉「秋川渓谷瀬音の湯」。入浴料金はおとな1,000円で、宿泊コテージ、レストラン、物産販売店などもある。左側の無料の足湯では、多くの人がくつろいでいた(撮影:光石 達哉)

さらに檜原街道を約4km東へ戻り、あきる野市に入る。脇道にそれ、「秋川渓谷瀬音の湯」に到着。日帰り温泉施設だが、宿泊できるコテージもある。

泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で「温泉総選挙2022」の「うる肌部門」では通算3度目の1位に輝いている。入口ではスタッフが来場客に今年の投票を呼び掛けていた。

 

瀬音の湯周辺は、秋川渓谷が流れる。新矢柄橋の白いアーチが緑の渓谷に映える
(撮影:光石 達哉)

秋川の支流、養沢川にある「秋川国際マス釣場」。釣った魚をその場でバーベキューできる。マスの塩焼きが食べられる食堂もある(撮影:光石 達哉)

今度は北へ3km。裏道みたいなところを通ったのでちょっとした激坂を越えたりしながら、「秋川国際マス釣場」に着いた。今がシーズンなのか、家族連れの釣り客でにぎわっている。

 

市立戸倉小学校の廃校を利用した「戸倉しろやまテラス」。宿泊施設、レストランなどがあり、農業体験、自然体験なども楽しめる(撮影:光石 達哉)

檜原街道に戻って再び脇道へ入り。南東へ約3km。丘の上にある小学校の廃校跡を改修した施設「戸倉しろやまテラス」へ。校庭ではスポーツチャンバラの大会みたいなのをやっていて、みんな大声を出して盛り上がっていた。

 

体育館裏のおおもみじ。もう少し季節が進めば、紅葉が見られそうだ。その奥は谷になっていて、見晴らしがいい(撮影:光石 達哉)

レストランもある校舎の入口で、係のおじさんに「今日は貸し切りですよ」と告げられた。QRコードを読み取りに来たと答えると、「体育館の裏が景色いいですよ」と教えてもらったのでちょっと行ってみると、丘の上に立派なおおもみじの木が生えていた。

 

「都立小峰公園」では豊かな自然とふれあいながら、手軽にピクニックやハイキングを楽しめる(撮影:光石 達哉)

丘を下り、秋川を渡って東へ約4km。秋川街道に出て、「都立小峰公園」のビジターセンターで次のスタンプを手に入れる。山の中の自然豊かな公園で、春は尾根のサクラ並木が楽しめるそうだ。

 

 「ロン・ヤス会談」の別荘

日の出町の「つるつる温泉」。地下1,500mから汲み上げる温泉はアルカリ成分が高く、その名の通りお肌がつるつるに。入館料大人(町民以外)960円
(撮影:光石 達哉)

今度は秋川街道を武蔵五日市駅前まで戻り、そのまま北へ進んで日の出町に入る。約12㎞走って日帰り温泉施設「つるつる温泉」に到着。近くの日の出山、御岳山などを登った登山客が汗を流しに来ているようだった。この先、急勾配の梅野木峠があり、昔は毎週のように走っていたけど、ここ数年はすっかりご無沙汰だ。

 

ログハウスのカフェ「きりんかん」はケーキやコーヒーが味わえるほか、木工品のワークショップも体験できる(撮影:光石 達哉)

ここでちょっと小雨が落ちてきた。この日は夜から雨予報だったので早まったのかもしれないけど、走りにはほとんど影響ないほどの弱い雨だったのが幸い。約7km走って、秋川街道沿いの「きりんかん」というカフェで次のスタンプをゲットした。

 

ロン・ヤス会談が行われた「日の出山荘」。約2万5000平米の敷地内に3棟の建物と庭園があるが、写真はその入口付近。見学可能で、入館料は一般300円
(撮影:光石 達哉)

次は約3km北へ。途中でまた脇道に入ると、だんだん勾配がきつくなり、木が鬱蒼と茂っている。その行き止まりに「日の出山荘」の入口がある。ここは中曽根康弘元首相の別荘で、レーガン元米大統領、ゴルバチョフ元ソ連大統領、全斗煥元韓国大統領らとの会談も行われたという。現在、山荘の前は車1台ギリギリ通れるぐらいなので、よくこんなところに要人が来たものだ。僕のスマホだと電波が届かないほどの山道で、QRコードを撮影して後から読み込んだ。

 

 鹿が傷を癒した鹿野大仏

写真では小さく見えるけど、台座込みで高さ18mもある「鹿野大仏」。名前の由来は、かつて鹿がそばの温泉で傷を癒したから。「喫茶去(きっさこ)」と呼ばれるお土産処が、券売所兼入口になっている(撮影:光石 達哉)

気がつくと、もう雨は上がっている。今度は、5kmちょっと東へ走り、霊園の丘の上に鎮座する「鹿野(ろくや)大仏」へ。2018年に完成したばかりの大仏で、高さ18mもある立派なものだ。近くでお参りするには参拝料(大人300円)が必要だが、入口からも遠目に眺められる。

 

「喫茶去」で買ったどら焼きと抹茶の和ナンシェ(和風フィナンシェ)で、カロリー補給(撮影:光石 達哉)

QRコードはその入口のお土産処「喫茶去(きっさこ)」にあり、これで日の出町のスタンプも全4カ所クリアした。

 

秋川駅北口の複合施設「あきる野ルピア」。1,2階は商業エリア、3、4階はホール、会議室などが入っている(撮影:光石 達哉)

ここから南東へ向かい。再びあきる野市に入る、道を間違って少し遠回りしたが約4km走って、JR五日市線・秋川駅北口近くの「あきる野ルピア」という商業施設で、あきる野市5つ目にして最後のスタンプをゲットした。

すでに朝から100km近く走っているが、これからは福生方面に戻りつつ、スタンプ収集を続けていこう。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①檜原村郷土資料館―②檜原村観光協会―③秋川渓谷瀬音の湯―④秋川国際マス釣場―⑤戸倉しろやまテラスー⑥都立小峰公園―⑦つるつる温泉―⑧きりんかん―⑨日の出山荘―⑩鹿野大仏―⑪あきる野ルピア

 

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【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(7)スタンプ過半数突破!

4日目後半は「小平ふるさと村」など、前回取り損ねたスタンプを一掃する(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第7回は立川市、小平市、西東京市、武蔵野市、三鷹市でスタンプを集めていく。

 

 

 工事現場に阻まれる!?

立川市の農産物直売所「みのーれ立川」。都内随一の生産量を誇る植木や花の販売スペースもある(撮影:光石 達哉)

今年は1893年(明治26)に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、10月29日まで開催されていた。挑戦4日目の前半は、八王子市、昭島市で9個のスタンプをゲットし、計64個となった。

 

4日目後半は、まず東の立川方面へ向かっていく。立川駅の周りだとスタンプスポットも多そうだが、北側を走る青梅街道沿いには前回取り損ねたエリアがあるので、そちらを目指すことに。

 

昭島市の「アキシマエンシス」から約4km走り、「みのーれ立川」へ。いわゆる地元の農産物直売所で、店頭にあるQRコードをスマホで読み込んでスタンプを手に入れる。

 

小平市の「こもれびの足湯」の前の道はちょうど工事中で、自転車を押し歩きしてなんとか到着(撮影:光石 達哉)

さらに東へ約4m進んで小平市に入り、「こもれびの足湯」という足湯施設を目指す。前回もここに来たのだけれど、16時に閉まっていてスタンプをゲットできなかった。今回はまだ15時半ぐらいだったが、なんと施設に入る道が工事中で通れない。

警備員から「回り道してなら行けるかも」と言われたが、その道も工事中で施設の前もアスファルトが引っぺがされている最中だった。それでも施設自体は開いていて、足湯に入っている人たちもいた。

 

「こもれびの足湯」は、深さ250mの井戸からくみ上げた地下水をごみ焼却炉の余熱で温めて足湯にしたサステナブルな施設。利用無料(撮影:光石 達哉)

 

 科学館で北側クリア

古民家などを移築復元した「小平ふるさと村」。入場無料。入口にある旧小平小川郵便局舎は明治41(1908)年に建てられ、昭和58(1983)年まで使われた和風建築の郵便局(撮影:光石 達哉)

ちょっと時間を使ってしまったが、今度は約7km東へ真っすぐ進み、「小平ふるさと村」に到着。以前も紹介したことがある古民家園だ。ここも前回立ち寄ったときは16時で閉まっていたものの、今回は閉園時間5分前とギリギリ「蛍の光」が流れているタイミングでスタンプを読み込んだ。これで、前回と合わせて小平市の4カ所をコンプリートだ。

                              

近未来の建物を想像させる西東京市の「多摩六都科学館」。入館券大人520円、プラネタリウムは別途大人520円など。隣に立つスカイタワー西東京(通称:田無タワー)は、高さ195mの電波塔(撮影:光石 達哉)

次も東へ約2㎞向かい、西東京市の「多摩六都科学館」へ。子どもたちが楽しく科学を学べる体験型ミュージアムで、直径27.5m、1億4000万個超の星々を映し出す世界最大級のプラネタリウムもある。ちなみに六都は多摩北部の6市(小平市、東村山市、田無市、保谷市、清瀬市、東久留米市)を表しているが、現在は田無市と保谷市が合併して西東京市となり、5市で運営されている。

 

旧西原第二小学校の校舎2階にある「西東京市郷土資料室」。旧石器時代の石器や縄文時代の土器から、太平洋戦争中の資料まで幅広く展示。入場無料(撮影:光石 達哉)

ここから新青梅街道を横断して、約1km北東へ向かう。着いたのは、廃校となった小学校の敷地内にいろんな施設が入っているところ。その中の元校舎のひとつに入り、下駄箱でスリッパに履き替え、2階にある「西東京市郷土資料室」が目指すスタンプスポットだった。

 

これで西東京市も、前回と合わせて全5カ所のスポット制覇。多数のスポットが点在していた北側のエリアを、ようやくクリアすることができた。

 

 三鷹・吉祥寺エリアへ

武蔵野市の環境啓発施設「むさしのエコreゾート」。入場無料。イベントやワークショップなども多数開催しており、芝生広場は子どもたちの遊び場にもなっている(撮影:光石 達哉)

次は南東へ約4km走り、武蔵野市の「むさしのエコreゾート」へやってきた。ここも以前に紹介したが、ごみ処理施設の建物の一部をリノベーションした環境について学べる施設。17時の閉館時間ギリギリに到着できた。

 

三鷹市の「天文・科学情報スペース」は「天文台のあるまち三鷹」をアピールし、宇宙や天文学について学べる施設。入場無料(撮影:光石 達哉)

続いては南へ2kmちょっと走って、三鷹市に入る。JR三鷹駅南口から真っすぐ伸びる中央通り沿いにある「天文・科学情報スペース」へ。三鷹市には国立天文台があることで知られるが、ここは天文学の最新情報や宇宙の美しさに誰もが気軽に触れられる場所として2015年にオープンしたそうだ。

 

武蔵野市や友好都市の特産物を販売する「アンテナショップ麦わら帽子」。左にある「吉祥寺プティット村」は最近話題の絵本の世界をテーマにした複合施設(撮影:光石 達哉)

今度は約2㎞東へ移動して再び武蔵野市に入り、吉祥寺駅北口の中道通りにある「アンテナショップ麦わら帽子」に到着。市内の農作物、さらに富山県南砺市、長野県安曇野市など9つの友好都市の特産品を販売するセレクトショップだ。

 

武蔵野市の各種パンフレットの無料配布、観光の相談などをしてくれる「武蔵野市観光機構」(撮影:光石 達哉)

夕方で人通りの多い吉祥寺の街中を走ること、さらに数100m。吉祥寺通りに出て、「武蔵野市観光機構」でスタンプゲットした。吉祥寺駅周辺にはまだ2カ所ほどスポットが残っているのだが、すでに18時近くで閉まっていたので今回はここまで。この辺りは自宅から近いのでいつでも行けると油断しがちだが、この先これが吉と出るか凶と出るか…

とにかく八王子からスタートしたこの日は18個のスタンプを集め、計73個に。ついに全130個の半分を突破した。残された期間約1カ月で、完全制覇はできるのだろうか?

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①みのーれ立川―②こもれびの足湯―③小平ふるさと村―④多摩六都科学館―⑤西東京市郷土資料室―⑥むさしのエコreゾート-⑦天文・科学情報スペース-⑧アンテナショップ麦わら帽子―⑨武蔵野市観光機構

 

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【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(6)高尾山麓からアキシマクジラへ

「TAKAO599 MUSEUM」前の広場には、高尾山の標高599mを表すモニュメント「599 BENCH」がある(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第6回は八王子市、昭島市をめぐっていく。

 

 

 夕やけ小やけと花街の名残り

八王子の里山にある「夕やけ小やけふれあいの里」。入園料は大人200円。自分でもこんがらがるのだが、中村雨紅が作詞した「夕焼小焼」は山のお寺の鐘が鳴る方で、赤とんぼが出てくる方の曲名は「赤とんぼ」(撮影:光石 達哉)

今年は1893年(明治26)に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、10月29日まで開催されている。これまで3日間走って55個集めたが、挑戦4日目の今回はまず八王子市を目指す。

9月末のこの日は、秋晴れのサイクリング日和。最初は八王子市街地にある追分町の交差点から陣馬街道を西へ進んでいく。しばらく走るとのどかな里山の風景となり、道沿いにはコスモスや曼珠沙華も咲いていて、秋の訪れが感じられる。

最初に到着したのは、以前にも紹介したこともある「夕やけ小やけふれあいの里」。このあたりの恩方と呼ばれる地区は、童謡「夕焼小焼」の作詞家として知られる中村雨紅の出身地で、近くには雨紅の墓もある。現在は宿泊施設やキャンプ場、動物とふれあえる牧場などがあり、自然体験できる施設となっている。

 

「TAKAO599 MUSEUM」(入館料無料)の前には、オリンピックとパラリンピック(五輪の右側にある)のシンボルも設置されている。もともと高尾山山頂に展示されていたもので、大会終了後にレガシーとして移設したそうだ(撮影:光石 達哉)

この先、さらに西に進むと激坂の和田峠があるのだが、今回はここで引き返して高尾街道や甲州街道を繋いで、約12㎞南へ。高尾山の表参道の入口にある「TAKAO599 MUSEUM」に到着した。2015年にオープンした比較的新しい博物館で、高尾山の生態系・歴史・文化などを学べる。カフェやミュージーアムショップもあり、登山の情報も入手できる。ちなみに「599」は、高尾山山頂の標高が599mであることに由来する。

 

JR八王子駅南口・サザンスカイタワー八王子3階にある「桑都日本遺産センター 八王子博物館」。愛称は「はちはく」で、かつて養蚕が盛んだった八王子の歴史・文化を伝える。入館料無料(撮影:光石 達哉)

次は約8km東へ進み、八王子駅南口へ。あっという間に、都会の景色に変わっていく。南口前にある巨大なビル「サザンスカイタワー八王子」の駐輪場に自転車を預け、3階にある「桑都(そうと)日本遺産センター 八王子博物館」でQRコードを読み込んで、スタンプをゲット。ここも2021年オープンしたばかりの博物館だ。

 

黒塀と柳が花街の雰囲気を醸し出す「桑都テラス」。現在も芸者体験などができるそうだ(撮影:光石 達哉)

続いて駅の北口へ向かい、「桑都テラス」が次のスポット。ここも昨年11月にオープンした真新しいオシャレな施設で、飲食店、物販店、演芸場などからなる。昔ながらの「黒塀」の建物が特徴で、かつて芸妓衆が200人以上いたと言われる八王子の花街を再現しているそうだ。

 

都内唯一の道の駅「道の駅八王子滝山」。野菜の直売コーナーなども賑わっていた(撮影:光石 達哉)

今度は約4km北へ移動し、「道の駅八王子滝山」に到着。過去にも紹介したが、東京都内唯一の道の駅だ。

 

お昼過ぎでフードコートも混んでいたので、お菓子でエネルギー補給。焼き印の入ったまんじゅうと餅どら焼き。腹持ちバツグン(撮影:光石 達哉)

この日は平日だったのだが、駐車場待ちの車が列になるぐらい賑わっていた。これで八王子市のスタンプ5つをコンプリート。ここからは戻りながら、スタンプを集めていく。

 

 クジラの骨が吊るされた図書館

昭島市に移動し、「イサナブルーイングブルワリー&ロースタリー」でスタンプゲット。クラフトビール、コーヒーの他にカレーも自慢のようだ(撮影:光石 達哉)

まずは北に向かい、拝島橋で多摩川を渡って昭島市に入る。約4km走って、JR青梅線・昭島駅の南口付近にある「イサナブルーイングブルワリー&ロースタリー」へ。昭島の深層地下水を使ったクラフトビールや自家焙煎コーヒーが人気の飲食店だ。

 

昭島駅北口の階段を降りたところにある「昭島観光案内所」。お土産なども売っている(撮影:光石 達哉)

すぐそばの踏切を渡って、次は北口の「昭島観光案内所」でスタンプゲットする。

 

「昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園」。バチカンのローマ法王宮殿やインドの世界遺産・マハボディ寺院に展示されている作品の1/2モデルなどを展示。「フォレスト・イン 昭和館」というホテルの裏庭にある。入園料無料(撮影:光石 達哉)

さらに北に向かい、「昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園」を目指す。迷わず行けば数百mで着いたのだが、スマホのナビに従ったらゴルフ場の駐車場に入り込んで、行き止まりになってしまった。しばらくウロウロした挙句にネットで調べた結果、近くのホテルの裏庭にあるようで、ようやくたどりつけた。武藤順九はイタリア在住の芸術家で、バチカン市国のローマ法王宮殿などにも作品が展示されているという。園内では、9作品を鑑賞できる。

 

市民図書館などが入った「アキシマエンシス」。その名の由来は、アキシマクジラの学名の一部から(撮影:光石 達哉)

少し時間を使ってしまったけど、次は南東へ1kmちょっと走って「アキシマエンシス」へ。ここは市民図書館、郷土資料室、教育センターなどからなる複合施設で、小学校跡地に2020年にオープンした。

 

市民図書館入口のくじらホールには、全長13.5mあるアキシマクジラの原寸大全身骨格レプリカが吊るされている(撮影:光石 達哉)

市民図書館入口の吹き抜けのエリアには、アキシマクジラの原寸大全身骨格レプリカが天井から吊るされていて、なかなかの迫力だ。

 

アキシマクジラの化石の実物も展示中。図書館に通っている学生さんらは見慣れているのか、まったく気にしていなかった(撮影:光石 達哉)

アキシマクジラとは、昭和36年(1961年)に昭島の多摩川河川敷でほぼ全身の化石が発見された約200万年前のクジラのこと。それから60年近く経った2018年に新種であることが正式に認められたという。

これで昭島市の4カ所も制覇したが、まだまだ時間的に行けそうなので後半は立川の方へと向かっていく。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①夕やけ小やけふれあいの里―②TAKAO599 MUSEUM―③桑都日本遺産センター 八王子博物館―④桑都テラス-⑤道の駅八王子滝山―⑥イサナブルーイングブルワリー&ロースタリー-⑦昭島観光案内所―⑧昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園―⑨アキシマエンシス

 

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【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(5)狭山丘陵から夕暮れの多摩を横断

瑞穂町の野山北・六道山公園にある「六道山公園展望台」。高さ13m、レトロなレンガ造り風の展望台(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第5回は武蔵村山市、瑞穂町、東大和市、小平市、東久留米市を回っていく。

 

 

 東京スカイツリーから富士山まで一望

武蔵村山市に入り、「村山織物工業協同組合」でスタンプゲット。現在も組合事務所として使われているそうで、織物資料館(見学無料)や武蔵村山観光案内所も併設(撮影:光石 達哉)

今年は1893(明治26)年に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、10月29日まで開催されている。挑戦3日目の前半は「東大和市立郷土博物館」まで15個のスタンプをゲットし、これで計40個となった。

3日目後半は、まず青梅街道を西へ約4km進む。午後になると少し暑くなってきたが、9月後半で自転車で走りやすい爽やかな陽気だ。

武蔵村山市に入り、街道沿いにある「村山織物協同組合」でQRコードをスマホで読み取ってデジタルスタンプをゲット。もともと1928(昭和3)年に建てられたという木造の洋館風の建物で、「村山大島紬」と呼ばれる伝統的な織物の商品検査やPR活動を行っているそうだ。

 

「武蔵村山市立歴史民俗資料館」も入館料無料。隣には、かたくりの湯という日帰り天然温泉施設がある(撮影:光石 達哉)

次は約1km北へ走り、「武蔵村山市立歴史民俗資料館」でスタンプゲット。ここは武蔵村山の「自然・歴史・民俗」についての常設展示などを行っているという。

 

頂上から多摩地域や東京一帯を見渡せる瑞穂町の「六道山公園展望台」。右には、うっすら富士山のシルエットも見える(撮影:光石 達哉)

今度は、西へ約5km。瑞穂町に入り、狭山丘陵の西側にある野山北・六道山公園に向かっていく。この日はほぼずっと平坦な道を走ってきたが、狭山丘陵周辺のみ坂が多い。地図アプリでたまたま選んだ道が勾配15%ぐらいの激坂もあって、心拍数が爆上がりする。

そのまま公園内を進み、「六道山公園展望台」でスタンプを読み込む。展望台の上までは4階分ぐらいの階段があるが、せっかくなので上がってみた。この日は天気がよかったので、頂上から東は東京スカイツリー、西は富士山も見渡せた。

 

英字の看板もオシャレな「瑞穂町図書館」。生前、瑞穂町に住んでいたミュージシャン大瀧詠一さんのレコードジャケットなどを展示したライブラリーもあるそうだ(撮影:光石 達哉)

来たときとは違う道から公園を出て坂を下り、約1.5km西へ。「瑞穂町図書館」が次のスポット。2022年3月にリニューアルオープンしたばかりで、屋外の読書テラスなどもあるそうだ。風が強くてのぼりのQRコードを読み込むのに苦戦していたら、職員の女性が出てきてくれてのぼりを抑えてくれた。ありがたい。

 

「けやき館耕心館」へ。こちらは、瑞穂町郷土資料館けやき館(入館料無料)。右にはその名の通り大ケヤキがあり、手前のニホンオオカミ像は江戸時代末期にこの辺りでニホンオオカミが捕えられたという逸話に由来する(撮影:光石 達哉)

次は約1.5km西へ走り、「けやき館耕心館」に到着。瑞穂町の歴史や文化、自然について学べる「瑞穂町郷土資料館 けやき館」と、古民家を改修したカフェ、ギャラリー、多目的ホールなどがある「耕心館」が同じ敷地内にある。

 

同じ敷地内にある耕心館(入館料無料)は、古民家を改修した建物でカフェなどを含む多目的スペース(撮影:光石 達哉)

QRコードは、けやき館の入り口を入ったところにあった。

 

「みずほエコパーク」。園内は自転車は押し歩きでも入れないが、QRコードののぼりは南側の入り口付近にあった(撮影:光石 達哉)

続いて約2㎞南下して「みずほエコパーク」へ。その名の通り環境学習にも力を入れている公園で、他にドッグランも人気でワンちゃん連れの家族も多かった。米空軍横田基地の滑走路の端っこにあるので、飛行機が頭上を飛び交っている。これで瑞穂町の4スタンプを全クリア。ここからは東に戻りながら、前半立ち寄れなかったスポットを回っていく。

 

 地元の憩いの場へ

武蔵村山市に戻り、「イオンモールむさし村山」へ。2006年オープンで、店舗面積約21,000坪は都内最大級の規模だそうだ(撮影:光石 達哉)

新青梅街道、江戸街道を通って、約6km東へ。再び武蔵村山市に入り、「イオンモールむさし村山」にやってきた。巨大なショッピングセンターで迷いそうだったが、QRコードのポスターがある2階インフォメーションセンターが、たまたま止めた駐輪場から近かったのでよかった。

 

「石窯パン工房 もりのこむぎ」は、天然酵母と石窯を使った自家製パンが人気のようだ。今年閉鎖になったひまわりガーデン武蔵村山からも近い(撮影:光石 達哉)

さらに約2㎞東へ進み、「石窯パン工房 もりのこむぎ」というパン屋へ。この日は定休日で、QRコードがどこにあるかちょっと探したが、窓にポスターが貼ってあった。これで武蔵村山市のスタンプも4つすべて制覇した。

 

東大和市の「市民体育館(東大和ロンドみんなの体育館)」。名称はネーミングライツで決まったという(撮影:光石 達哉)

続いて東大和市に戻り、約3km東へ。「市民体育館(東大和ロンドみんなの体育館)」が次のスポット。何やら大会かイベントが終わった後のようで、後片付けの人がたくさんいる中を縫って入口を入ったところに、QRコードのポスターがあった。

 

駅前にある「BIGBOX東大和」。BIGBOXといえば高田馬場がよく知られているが、東大和にもある(撮影:光石 達哉)

次は1kmちょっと東へ走って、西武拝島線・東大和市駅前の「BIGBOX東大和」に到着。スケートリンク、ボウリング場などのスポーツ施設と商業施設などが入った大きなビルだ。これで東大和市も全4カ所クリアだ。

 

 湧水の神社とブラック・ジャック

「小平ファーマーズ・マーケット ムーちゃん広場」。小平市は国内ブルーベリー栽培発祥の地で農業も盛ん(撮影:光石 達哉)

秋分の日を過ぎて、日が傾くのも早くなってきた。ここから小平市に入っていくのだが、午後4時に閉まる施設が2カ所ほどあって、スタンプをゲットできなかった。それでも約5km東に進んで、西武多摩湖線・青梅街道駅の近くの「小平ファーマーズ・マーケット ムーちゃん広場」へ。いわゆるJAの直売所で、ここも午後4時で閉まっていたが、窓にポスターが貼ってあったので無事にスタンプを読み込めた。

 

「ガスミュージアム」は立派な施設だが、入館料無料。以前から気になっていたが、今回は門扉越しに眺めることに…(撮影:光石 達哉)

さらに約4km北東へ走って、「ガスミュージアム」の前へ。東京ガスが運営するガスの歴史を紹介する博物館で、広い敷地の中に大きな赤レンガの洋館が2つと洋風の庭園がある異国情緒あふれる空間だ。ここは午後5時閉館だが、すでにその時間も過ぎていた。ただ、QRコードのポスターは新青梅街道沿いの掲示板に貼られていた。

 

「JA東京みらい東久留米新鮮館」。東久留米市の特産「柳久保小麦」を使った加工品も充実しているそうだ。すでに辺りは真っ暗(撮影:光石 達哉)

ここから約2㎞北東へ向かい、東久留米市まで戻ってきた。次のスポットは、農産物直売所の「JA東京みらい東久留米新鮮館」。ここも午後4時までだったが、窓のポスターを見つけてQRコードを読み込んだ。だいぶ暗くなってきたが、まだ午後6時過ぎだ。

 

この日、3カ所目の神社「南沢氷川神社」。朱塗りの本殿がかっこいい。境内の手水場近くにQRコードはあった(撮影:光石 達哉)

さらに約2㎞北東へ。落合川沿いをしばらく走って、「南沢氷川神社」を訪れる。近くの南沢緑地保全地域から湧き出す南沢湧水は多摩地区最大の水量と言われ、この神社も湧水守護神として親しまれているそうだ。

 

東久留米駅前ロータリーにある「野崎書林」。店頭にQRコードののぼりが出されていた(撮影:光石 達哉)

約1km北東に走り、西武池袋線・東久留米駅前へ。駅前の本屋さん「野崎書林」がスタンプスポット。

 

2021年に建てられた「ブラック・ジャック&ピノコ像」。生前、東久留米には漫画家の手塚治虫さんが住んでいた。市内にはブラック・ジャックのマンホール蓋もある(撮影:光石 達哉)

この駅前には、以前ここに来たときに見逃していた「ブラック・ジャック&ピノコ像」もあるので、写真を撮っておく。これで東久留米のスタンプ4カ所もクリア。

すでに午後7時前で、スマホのバッテリーも予備含めて限界になってきたので、この日は打ち止め。今回はスタンプが密集しているエリアを走ったので、これまで最多の30個スタンプを集めて。合計55個に。全130個の半分近くまで迫ってきた。まだまだデジタルスタンプ収集は続いていく!

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①村山織物協同組合―②武蔵村山市立歴史民俗資料館―③六道山公園展望台―④瑞穂町図書館―⑤けやき館耕心館―⑥みずほエコパーク-⑦イオンモールむさし村山―⑧石窯パン工房 もりのこむぎ―⑨市民体育館(東大和ロンドみんなの体育館)―⑩BIGBOX東大和―⑪小平ファーマーズ・マーケット ムーちゃん広場―⑫ガスミュージアム―⑬JA東京みらい東久留米新鮮館―⑭南沢氷川神社―⑮野崎書林

 

 

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