星野リゾートでは、地域に合わせて春の訪れを楽しむ女子旅が企画されている。
女子旅というと、ホテルの部屋でワイワイするだけでも楽しいものだが、星野リゾートではワンランク上の体験ができるのも魅力的。
「春の女子旅」後編は、地域色あふれる企画について。
前編では北海道のさくらんぼ、西表島のパイン祭りを紹介した。後編では、予想外のイセエビや苔まで! イセエビはなんと自ら獲らなければならず、「漁ガール」に挑戦するプランが登場している。
波打ち際の特別席で過ごすアフタヌーンティーや、美しい渓流沿いでの苔観察など、ひと味違った滞在で心身をリフレッシュしてみませんか。
沖縄本島:波打ち際でアフタヌーンティー
星のや沖縄(沖縄県中頭郡読谷村)では21年3月1日〜5月31日の間、波打ち際の特別席で絶景を堪能する「はまかじアフタヌーンティー」が、1 日 1 組限定で体験できる。
沖縄には、旧暦の 3 月 3 日に島の女性たちの1年の無病息災と幸せを願い、海水で心身を清める「浜下り(ハマウリ)」と呼ばれる行事がある。
星のや沖縄の目の前に広がる自然海岸で、美しい海・爽やかな「はまかじ(浜風)」に触れ、心身をリフレッシュし、1年間の無病息災を願おうではないか。
アフタヌーンティーということで、沖縄で親しまれる食材を使用した焼き菓子のスイーツにトロピカルフルーツがたっぷり入った冷たいフルーツティーなどが用意される。贅沢な午後のひとときになること間違いなしだ。
栃木・那須:タンスに入れるお土産とは?
もっと大人な体験をするなら星野リゾート・リゾナーレ那須(栃木県那須郡)へ。
21年3月16日~6月14日、施設内にあるアグリガーデンで育てられた約100種類ものハーブを収穫し、ハーブの蒸留水やハーブティー作りが体験できるプログラムが始まる。
春は衣替えの季節ということで、防虫効果のあるハーブを使い手作りしたサシェは、持ち帰ってクローゼットやタンスの中に入れて使用するのにうってつけ。旅の思い出として、日々の生活に癒しを与えてくれる。
静岡・熱海:漁ガールプラン誕生 赤いつなぎでイセエビゲット
アクティブな体験を求めるならば、本格的な漁体験をしてみては。
星野リゾート・リゾナーレ熱海(静岡県熱海市)では、21年3月6日〜5月8日の毎週土曜日、高級食材のイセエビを獲り港で存分に味わうプラン「漁ガールステイ〜イセエビ編〜」が行われている。
イセエビカラーの真っ赤なツナギを着たら、熱海の現役漁師に教わりながら、女性でも取り組みやすいというイセエビ漁に挑戦。特製大漁旗を掲げて帰港した後は、港で海鮮バーベキュー!子供達も喜びそうなプランだが対象は20歳以上、これぞ大人の至福の時間だ。
用意してくれる調味料は、桜エビ塩やレモン塩、あおさ塩、ウニのソースなどさまざま。丸ごと焼いたイセエビを自分好みの味にアレンジして味わうことができる。
また、イセエビの殻やミソを活用したブイヤベースのスープも食べられる。魚介の濃厚な味のブイヤベースに、お米とチーズを入れてリゾットにするのもお勧めだとか。野菜は近郊から取り寄せたものを使用。しかも、これは朝食というぜいたくタイムとなる。
ちなみに、漁体験の前日は、漁に向けた心と身体の準備。漁師から知識を伝授されたスタッフからのレクチャーで、イセエビのオスとメスの見分け方など豆知識を学ぶことができる。レクチャーの後は、身体をほぐすためのストレッチ。ここでもエビのポーズをして身体を伸ばすなど、イセエビに向かってまっしぐらの内容だ。
和食ダイニング「花火」での夕食では、魚介を中心とした会席料理を味わい、乾杯酒「海風土(シーフード)」で気分を盛り上げる。翌朝の漁では「イセエビ獲ったど~!」という心境になるとかならないとか。
青森・奥入瀬: 苔づくしで癒される
筆者が個人的に一番興味を持ったのが、苔(こけ)づくしの宿泊プラン。
苔にハマっている芸能人たちの話題も取り上げられているが、奥入瀬渓流は日本有数の苔スポットとして新たに注目されている。
21年4月16日〜8月29日の期間、奥入瀬渓流ホテルでは「苔ガールステイ」(2泊3日)と称し、苔満載のプランを実施している。
まずは、苔をテーマとしたコース料理、観察や苔玉作り体験のアクティビティ、さらには緑色を基調とした癒しの部屋「苔ルーム」での宿泊を通して、「これでもか!」というほど苔の魅力を堪能できる。
可愛さに惹かれ、衝動買いしてしまった苔玉を毎日眺めている筆者には、こけ玉作り体験など心躍らずにはいられない企画が目白押しだ。
暖かくなってきたらどこに行こうか、想像するだけでもワクワクする。春の訪れが待ち遠しい。
(おわり=五島由紀子 mimiyori編集部)