【ラグビー】ワールドカップ決勝=イングランド23選手の横顔特集①

(写真はイメージ:MuddyFox/photoAC)

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ラグビーのワールドカップは2日、世界ランキング1位のイングランドー同2位・南アフリカの決勝を行う。
イングランドは準決勝で優勝候補筆頭のニュージーランドを撃破し、4大会ぶり2度目の優勝を目指している。決勝の先発出場15人、そしてベンチの8人を加えた合計23選手について、経歴から趣味まで観戦時に「知ったか」できるプチ情報を紹介。まずはFW陣、SH、SOから。

 

1列目:ヴニポラ兄は画伯 / 文武両道のジョージ / シンクラーはマーラーを慕う

PR#1マコ・ヴニポラ
2大会連続2度目。NZウェリントン生まれ。幼少時代は英国ウェールズで育つ。同代表ビリー・ヴニポラは実弟。父親Fe'aoさんは元トンガ代表主将。協会公式Twitterの似顔絵腕前披露企画において、独創的な絵を描いて画伯襲名。「ピカソふう」と指摘された。


HO#2ジェイミー・ジョージ
2大会連続2度目の出場。3人兄弟の末っ子。5歳上の兄が双子で、兄の影響でラグビーを始める。両親は欠かさず観戦に訪れていた。学業成績優秀で、ケンブリッジ大に特待生として勧誘されたことがある。結局は断って進学せずラグビー1本に絞った。チームメイトのファレルとはサラセンズアカデミー時代、14歳からの付き合い。18年2月から幼なじみの理学療法士と共同事業で治療院を開設した。

PR#3カイル・シンクラー
初出場。サッカー少年だったが、パワフルなプレーで相手に怪我をさせるとしてラグビー転向。母子家庭出身で、年齢は近いが元イングランド代表でハリクインズの同僚ジョー・マーラーを父のように慕っている。17年12月下旬、試合の宣伝のためマーラーと2人でサンタの扮装で写真撮影したが、日頃のラフプレーが響き、デイリーメール紙に見出しで「Bad Santas」と命名された。

未来を担う星・イトジェ / 大家族は「Squad」

LO#4マロ・イトジェ
初出場。16年6nationsで代表デビュー。英テレグラフ紙で「イングランドの未来を担う星」と紹介された。エディー・ジョーンズが代表ヘッドコーチに就任して以来、ディラン・ハートリーが長らく主将だったため、「理想的な候補者であるイトジェにチャンスを与えるべき」と声が上がっているとデイリーメール紙が報道したことがある。両親はナイジェリア人。ラグビーのほか、バスケ、サッカーもやっていた。

LO#5コートニー・ロウズ
3大会連続3度目の出場。ラグビー開始は13歳。父はジャマイカ人でナイトクラブのドアマンをこなし、母は刑務所勤務でロウズを育て上げた。ジェシカ夫人との間に双子を含む4人の子どもがおり、インスタグラムの家族写真にはハッシュタグ「#Squad(チーム)」を添えている。治療の一環に鍼(はり)を取り入れるなど東洋医学に興味。

弟ベンが緊急来日 / 米国生まれ英国育ち / 南アに「かかってこい」

FL #6トム・カーリー
初出場。元U20イングランド代表。エディー・ジョーンズHCのお気に入り。双子の兄(弟)ベンも同じセール・シャークスに所属しており、決勝はシャークスのはからいで来日して応援。おじのジョン・オリバーは元イングランド代表、父親デビッドさんも元ワスプス選手。父親の指導で4歳の時に兄弟でラグビーを始めた。

FL#7サム・アンダーヒル
初出場。米国生まれ、英国グロスター育ち。元U18イングランド代表主将。Gloucester Academy に所属し、17歳でトップデビューを果たしたが、大学進学を主体に考え、15年にOspreysに加入。ウェールズのスウォンジー大学では経済を専攻した。

No.8ビリー・ヴニポラ
2大会連続2度目の出場。PRマコ・ヴニポラは実兄。豪州シドニー生まれ。幼少時代に家族で英国移住。ここ数年はけがに苦しんでいた。今大会の決勝戦についてはフィジカル優位の南アフリカに「かかってこい」と気炎を上げている。

失読症克服、家族の看病…代表復帰 / ルーティーンはおかゆ

SH#9ベン・ヤングズ
3大会連続3度目の出場。アカデミー卒業後はブリストルでデビューし、当時クラブ史上最年少出場記録。デイリーメール紙15年8月30日付によると、インタビューで「失読症に苦しんできた。ラグビーは自分を表現できる唯一の手段だった」。父・ニックも元イングランド代表SH。17年は家族の病気で苦しんだ。終末医療に臨む姉をサポートするためにライオンズの遠征に不参加。ラグビー選手の兄・トムの妻、ティファニーは14年にがんと診断され、闘病生活。家族を支えるために当時、遠征を辞退したこともあった。

SO#10ジョージ・フォード
2大会連続2度目。父は元ラグビー選手。5歳からラグビーを始める。尊敬する選手はジョニー・ウィルキンソン(元イングランド代表)、ダニエル・カーター(元NZ代表)。17年から小型犬・ベイリーくんを飼って溺愛。試合前夜はボロネーゼを食べ、当日はトーストとおかゆがルーティン。やせやすい体質か1日5食で体重を維持。

(mimiyori 編集部)

 

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