サッカーのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝が日本時間19日、カタールのアル・ジャノブ・スタジアムで行われる。キックオフは同時間21時予定。
今回は出陣を控えた決勝2チームの近況についてご紹介。
第1回は、西アジア地区を勝ち上がったペルセポリス(イラン)の戦力状況について。新型コロナウイルス感染拡大による試合の延期で、11月30日以来の試合。さらに出場停止や移籍で主力を欠くという不利な状況の中、1993年以来のイラン勢制覇に挑む。
ぶっつけ決勝!コロナ影響で11月30日以来の実戦
ペルセポリスが“ぶっつけ本番”で決勝に挑む。
イラン国内で11月30日にShahr Khodroを相手にリーグ戦を行ったが、その後に予定されていた試合はコロナの影響ですべてキャンセル。ACL決勝の1週間前となる12月12日にもZob Ahanとの試合が組まれていたが、その相手チームにコロナ陽性者が7人も出たことから試合は延期されてしまった。
地元メディア「テヘラン・タイムズ」によると、カタールへ向かうペルセポリスはチーム内での感染を予防するため、12月4日から隔離合宿を行ってきた。
19日の蔚山との決勝は、実に3週間ぶりの実戦。主力選手を複数欠くこともあり、ACL初優勝に向けて試合勘がすぐに戻るかどうか心配されている。
左右の両輪不在 主力DFは決勝を前に移籍
ストライカーのAlekasirに加え、Vahid AmiriとEhsan Pahlevanの主力2選手も欠いた状態で決勝に挑む。
Amiriは10月3日の準決勝アルナスル戦でイエローカードを受け、累積で次戦は出場停止。Pahlevanも同試合でレッドカードによる一発退場となった。
この2選手はペルセポリスにとって「左右の両輪」ともいえる存在だけに、チーム幹部はAFCと決勝の出場をめぐって交渉したが、両選手の出場は認められなかった。
地元テレビ局「IRIB Varzesh」などの報道によると、Amiriは「残念だけど、練習はずっと続けている。子どもたちに(決勝に出ない理由を)説明するのが一番大変だった」と苦笑いしている。
主力ストライカーは差別行為で出場停止
主力ストライカーIssa Alekasirが、蔚山との決勝を欠場する。
地元メディア「テヘラン・タイムズ」などによると、Alekasirは9月30日に行われたACL準々決勝パフタコール戦でゴールを決めた際、手を使って両目を横に細める「差別的なジェスチャー」をしたとして、AFCの規律委員会から6カ月間の出場停止処分を受けた。1万ドル(約100万円)の罰金も科された。
このジェスチャーを披露したのは初めてではなく、「甥っ子に捧げるパフォーマンス」と説明しているが、AFCで主張は認められなかった。
(つづく=mimiyori編集部)
※ペルセポリスー蔚山戦のもようは、日テレジータスで12月19日(土)よる8時45分~、20日(日)午前2時~(土曜深夜)地上波放送予定。