ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。第2節スコットランドーフランス戦は、11月22日(現地時間)に行われる。
20年3月6nationsで両国が対戦した際、FLジェイミー・リッチー(フランス)が相手PRモハメド・アウア(スコットランド)に顔面を殴打される場面があり、因縁の対決と化している。
今回は、この2カ国について観戦前に知っておきたい5つのことをご紹介。
- スコットランド:因縁の対決再び FLリッチーVSパンチ男
- フランス:パンチ男 PRアウアは控えで出場
- フランス:期待の星が負傷欠場 代表初出場21歳起用
- フランス:新星カルボネルに熱視線
- スコットランド:前節イタリア戦でHCが「喝」!主将ホッグが舞台裏明かす
スコットランド:因縁の対決再び FLリッチーVSパンチ男
出場が危ぶまれていたFLジェイミー・リッチーが、先発メンバーに名を連ねた。
リッチーにとってフランスは因縁の相手。20年3月の6nationsフランス戦では同代表のPRモハメド・アウアに顔面を殴打されるアクシデントに見舞われていた。
地元メディア「ヘラルド・スコットランド」によると、前節イタリア戦で頭部を強打したもようで、出場が危ぶまれたが、きょう22日のフランス戦には無事、先発メンバーとして発表された。
フランス:パンチ男 PRアウアは控えで出場
お騒がせなパンチ男、PRモハメド・アウアは因縁のスコットランド戦で控え選手として発表された。
20年3月の6nationsで対戦した際にスコットランドのFLジェイミー・リッチーの顔面を殴ってしまい、レッドカードによる一発退場と数カ月の出場停止処分を課せられていた。
地元メディア「20ミニッツ」によると、リッチーを殴打してしまった後の規律委員会で「ひどい過ちでした。もう2度とブルーの代表ジャージーが着られないかもしれないと考えると恐ろしくて仕方ない」と猛省していたという。
少年時代から素行が悪く、若き日を過ごしたモンペリエのトレーニングセンターでは当時の教育係に「人生を生きるには、出会った人から信頼を得なければならない」と諭され続けた。
あまりある才能を惜しまれており、ガルティエ代表ヘッドコーチ(HC)は(本人の猛省を受けて、再びかけてみようと決意したという。
フランス:期待の星が負傷欠場 代表初出場21歳起用
中心選手のSOロマン・ヌタマックがスコットランド戦を欠場する。同ラグビー協会が発表した。
詳細は明らかにされていないが、フランスメディア「レ・キップ」紙によると、太腿の痛みを訴えたとみられる。
代役として、SOの先発はマチュー・ジャリベルが入り、控えには代表経験のないルイ・カルボネルが入った。
フランス:新星カルボネルに熱視線
カルボネルは代表未出場だが、U20代表として18、19年のU20世界選手権で2度世界一に輝いた経歴を誇る。
ヌタマックと同じ21歳で、今夏にトゥーロンとの契約を2年延長した期待の若手だけに、代表でどこまで通用するのか熱視線が注がれている。
スコットランド:前節イタリア戦でHCが「喝」!
主将ホッグが舞台裏明かす
主将スチュアート・ホッグが、前節イタリア戦の舞台裏について明かした。
前節は28-17で勝利したが、格下のイタリア相手に前半までは11-7の僅差だった。
メディア「スカイスポーツ」によると、この事態に、グレガー・タウンゼンドHCが激怒。ハーフタイムのロッカールームで「君たちは真剣にやっていない。気がまったく入っていない!」と選手たちに向かって言い放ったという。
突然の喝に選手一同ショックを受け、主将のホッグは「HCにそんなことを言わせてしまったことを申し訳なく思った」と奮起。同HCが退室した後は、「自分たちのプレーについて誰にも批判されないよう、後半は全力でやろう」と一致団結したとか。
(mimiyori編集部)
※スコットランドーフランス戦のもようは、WOWOWで11月22日(日)深夜0時~放送予定。