ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」に参戦したイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリアにフィジーとジョージアが加わった8カ国による対抗戦「オータム・ネーションズカップ」が、11月13日(現地時間)から4週間にわたって行われる。
新型コロナウイルスの影響を受けて中止となった国際試合の代替大会として開催することになった本大会。「6nations」の激闘を終えたばかりの欧州の強豪国に、東欧の雄ジョージア、オセアニアの強国フィジーが加わり、さらなる熱い戦いが繰り広げられる。
開幕戦ではアイルランドとウェールズが対戦。今回はウェールズ代表の意外なプチ情報、前編ではFW陣をご紹介。
PR:同じ苗字が大集合!「佐藤さん」「鈴木さん」状態に
【プロップ】
有名な選手と名前が似ているだけで注目を集めるケースは良くあること。ラグビーではないが、最近ではプロ野球のドラフト会議で巨人が「坂本勇人」を指名して話題となった。
19年W杯代表のウィン・ジョーンズは、代表主将のLOアラン・ウィン・ジョーンズと名前がそっくり。一方で、地元メディアに「彼の家にはパパラッチは絶対に来ないだろう」と寂しいツッコミを書かれたことがある。代表では、縁の下の力持ちとして最前列に欠かせない存在だ。
ちなみに、今回の代表には「デーヴィス」が4人もいる。6nationsのリーグ再開時に招集された代表には「ウィリアムズ」が3人おり、日本の「佐藤さん」「鈴木さん」状態となっていた。
19年W杯代表のリース・カレは、当時代表1キャップでメンバー入りを果たしていた。自身も「震えが止まらなかった」そうで、W杯に向けて初参加した代表合宿約2カ月で体重は137キロから約10キロ減。毎朝、紙に書かれた練習メニューを見ることが「ホラーだった」という。
体重130キロ超は世界でも重量級のトマス・フランシスは「ポークリブは低温でじっくり焼くのがうまい」と肉が大好き。頑健な体とパワーを「モンスター」と評されることもある15年W杯代表のサムソン・リーは、地元メディアに10年前と現在の写真を比較する”あの時、君は若かった”特集に取り上げられ、「昔はフレッシュな顔だった」として老けていると指摘されたことがある。
HO:呼称は「プードル」「ヌードル」そして「弟子」
【フッカー】
19年W杯代表のライアン・エリアスは、天然パーマのため「プードル頭」「ヌードル頭」とたとえられることも。同じウェールズ代表HOのケン・オーウェンズは尊敬する同郷の先輩。オーウェンズには「弟子」と呼ばれている。
コーヒー好きのエリオット・ディーは、同じウェールズ代表PRディロン・ルイスが立ち上げたコーヒーショップで毎朝コーヒーを買って愛飲。19年には自宅ではネスプレッソも使用し始めた。
LO:厳格な主将が娘誕生でマイルドに
【ロック】
4大会連続でW杯に出場し、代表主将も務めるウェールズのスター選手アラン・ウィン・ジョーンズ。かつては自他ともに厳格な性格だったが、15年夏に娘マリが生まれて親ばかに。よりラグビーを楽しめるようになったという。ちなみに好物はアボカドの刺身。
19年W杯はケガで未出場に終わったコリー・ヒルは、夜にビリヤード、ダーツを楽しむような28歳の若者だが、元代表のHOライズ・トマスから「頭の中はオールド・スクール。僕よりも“昔ながら”の動きをする。たぶん、僕より年上だよ(笑)」と評された。
3列目:青色のヘッドギアは少年時代の名残り
【フランカー/No.8】
15、19年W杯代表のジャスティン・ティピュリックは青色のヘッドギアを着けてプレーしている。このトレードマークは、少年時代に愛用していた母お手製のヘッドギアの名残り。頭に切り傷を作って帰宅した時に、母から「これを着けないとラグビーは許しません」と言われたことがきっかけだった。
ドレッドヘア歴15年以上のジョシュ・ナヴィディ。父はアマレス・フリースタイルの元選手で、過去にブリティッシュオープンに5度出場したことがあるという。「父は僕の一番のファンであり、最悪の批評家でもある」。幼少期は父からアマレスの手ほどきを受けた。
16年リオ五輪の7人制ラグビー英国代表で銀メダリストとなったジェームズ・デーヴィス。CTBのジョナサン・デーヴィスは実兄。両親は地元でパブ「Fox & Hounds」を経営。そのパブの店名から兄のニックネームは「Fox」で、自身は「キツネの子」を意味する「Cubby(カビー)」。
(mimiyori編集部)
※アイルランドーウェールズ戦のもようは、WOWOWで11月13日(金)深夜3時45分~放送予定。