【ラグビー】オータム・ネーションズカップ=ウェールズVSアイルランド出陣情報~観戦前におさえておきたい5つのこと

アラン・ウィン・ジョーンズ アフロ

代表キャップ数で世界記録更新中のアラン・ウィン・ジョーンズ主将(ウェールズ=写真:ロイター/アフロ)

ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」に参戦したイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリアにフィジーとジョージアが加わった8カ国による対抗戦「オータム・ネーションズカップ」が、11月13日(現地時間)から4週間にわたって行われる。

新型コロナウイルスの影響を受けて中止となった国際試合の代替大会として開催することになった本大会。「6nations」の激闘を終えたばかりの欧州の強豪国に、東欧の雄ジョージア、オセアニアの強国フィジーが加わり、さらなる熱い戦いが繰り広げられる。

開幕戦ではアイルランドとウェールズが対戦。今回は闘いを前にした両国について、観戦前におさえておきたい近況情報を紹介する。

 

 

 

  

アイルランド:主将セクストンが悪態を謝罪

 主将ジョナサン・セクストンが、6nations最終節フランス戦での自身の悪態行為について謝罪した。英BBC、地元メディア「アイリッシュ・タイムズ」などで報じられた。

そのフランス戦では、劣勢だった後半69分に交代を命じられたが、何度も首を横に振る行為でアンディ―・ファレルヘッドコーチの指示に“反抗”。その2分後にフランスのヴァカタワに致命的なトライを決められて優勝を逃したこともあり、後味の悪い一幕となった。 

試合後、冷静さを取り戻したセクストンはファレルHDと話し合い、「絶対にやってはいけない行為だった。申し訳ありませんでした」と謝ったという。ファレルHDは「大したことじゃない。ジョニーはそれだけ情熱的な選手で、だからこそ皆に愛されている」と意に介していなかった。

 

アイルランド:新人ロウがスタメンで代表デビュー

WTBジェームズ・ロウが、ウェールズ戦で左ウイングの先発で代表デビューを果たす。

ニュージーランド出身の28歳。地元メディア「アイリッシュ・タイムズ」、英BBCによると、17年にレンスターに加入し、居住条件を満たして初めてアイルランド代表に選ばれた。

13-14季にルール化された「居住条件によるアイルランド代表」になった選手はロウが11人目となる。

ウェールズ戦はロウとともに、代表戦未出場のビリー・バーンズが控えに名を連ねた。

 

 

アイルランド:ヘンダーソンがウェールズ主将を褒め殺し?

 

 

  

LOイアン・ヘンダーソンが、ウェールズ代表の“元ルームメート”をほめ殺した。

地元紙「ベルファスト・テレグラフ」によると、ヘンダーソンとウェールズ主将のアラン・ウィン・ジョーンズは、ともに17年にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのニュージーランド遠征メンバーに選ばれて同部屋だった。「本当にいい人で、見識があって、どんな話題でも話ができた」ことに驚かされたという。

「だから、本音を言えば、彼とは対戦したくない。敵に回すとかなり厄介な人。カリスマ性があってチームを1つにしてしまう。とっとと試合を終えて、試合後に彼と話すことを楽しみにしたい」と話している。

 

 

ウェールズ:6nations5位の引責で…守備コーチ辞任

 

 

  

ウェールズが揺れている。

20年6nationは5位に終わったウェールズ代表のディフェンスコーチ、バイロン・ヘイワード(Byron Hayward)氏が辞任した。

ウェールズU20代表や、スカーレッツでのコーチ経験がある同氏は、19年にウェイン・ピバックヘッドコーチ率いるウェールズ代表のスタッフ入り。

地元メディア「ウェールズ・オンライン」によると、その手腕が期待されたが、わずか1勝に終わった6nationsの責任を取る形で、オータム・ネイションズ・カップが始まる前に自ら代表コーチの座を辞した。

ピバックHCは「彼の意志を尊重したい。代表での献身に感謝する」とコメントした。

 

ウェールズ:代表主将が前人未到の150キャップへ

 

 

  

主将アラン・ウィン・ジョーンズが、次戦アイルランド戦で前人未踏の通算150キャップ(ウェールズ代表141、ブリティッシュ&アイリッシュ9)を達成する。

すでに世界記録は更新しており、20年秋にどこまで記録を伸ばせるかが注目される。

 (mimiyori編集部)

 

 

 

  

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※アイルランドーウェールズ戦のもようは、WOWOWで11月13日(金)深夜3時45分~放送予定。

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