ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。最終節の7位決定戦、ジョージアーフィジーは12月5日(現地時間)に行われる。
フィジーは大会直前に代表チーム内で新型コロナウイルス検査の陽性者が複数発生し、隔離期間を経て最終節にしてようやく今大会初試合に臨む。
今回はフィジー代表BKの豆知識をご紹介。
ヴォラヴォラ、ドラドラ、ムリムリ。さて、これは何のこと?
ヴォラヴォラ ムリムリ ”連呼ネーム”多し
”連呼ネーム”の選手が複数いる。
SOベン・ヴォラヴォラは15、19年W杯代表。19年大会は4試合に出場して21得点の活躍を見せた。
19年W杯代表で、今大会主将を務めるCTBセミ・ラドラドラはフィジーを代表するスター選手だ。
FBキニ・ムリムリヴァルは11年から3大会連続でW杯代表に選出された。
20年はメルボルン・レベルズでスーパーラグビー参戦中のSHフランク・ロマニは、名前に連続する音はない。
しかし、出身地が該当する。
フィジー本島の北東にあるバヌアレブ島、海辺の街の名は「サブサブ」だ。
始まりは7人制ラグビー
フィジー代表は7人制ラグビーとの関わりが深い。
16年リオ五輪代表で金メダルに輝いたWTBジョシュア・ツイソヴァは、7人制からラグビーを始めた。17年6月に15人制代表に選ばれると、18年7月には7人制代表にも選出された二刀流選手だ。
19年W杯代表のCTBレヴァニ・ボティアも7人制で活躍した後、13年11月ポルトガル戦で15人制代表デビューを果たした。
CTBワイセア・ナヤザレヴは地元の7人制ラグビーの大会で注目され、11~12年は7人制代表に選出されてワールドシリーズにも出場。15人制代表デビューは12年6月の日本戦だった。
国境を超える師弟愛
15年W杯代表のWTBネマニ・ナドロは、18年6月トンガ戦を最後に代表招集はなく、19年1月に代表引退を表明していた。
しかし、以前所属していたクラブのヘッドコーチ(HC)を務めていたヴァーン・コッター氏がフィジー代表HCに就任し、今大会で代表復帰した。
ナドロを熟知した同HCから経験値を買われたもので、明るい人柄も合わせてチームを盛り上げている。
自分をコントロールするには
SHシミオネ・クルヴォリは試合前、ルーティーンとして音楽を聴く。お気に入りの曲は Lupe Fiascoの「The show goes on」。いいパフォーマンスが出来た試合後はアイスバスに入り、おいしい食事でリラックスする。
一方、CTBセルペペリ・ヴラリカは試合前、神と静かな時間を過ごす。納得がいくプレーができた時は、ボウル一杯のカヴァ(フィジー伝統のドリンク)を楽しむ。
持ち味が違う2人だが、共通項は聖書だという。「フィリピの信徒への手紙 4章13節」の言葉が2人の活躍を支えている。
「私を強くして下さるかたによって、どんなことでもできる」
(mimiyori編集部)
※ジョージアーフィジー戦のもようは、WOWWOWで12月5日(土)よる8時45分~放送予定。