ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。最終節アイルランドースコットランドは、12月5日(現地時間)に行われる。
今回は、この2カ国について観戦前に知っておきたい5つのことをご紹介。
アイルランドは負傷していた主将が復帰、スコットランドも主将が歴代記録更新に臨む。
一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアイルランドの選手たちは厳しい契約更改
を迎えている。
- アイルランド:主将セクストン復帰
- アイルランド:代表チームに五輪金メダル魂注入
- アイルランド:大会後は「厳しいクリスマス」? コロナで契約も運営資金もヤバイ
- スコットランド:主将ホッグは歴代7位の80キャップへ
- スコットランド:タウンゼントHC 続投の見通し
アイルランド:主将セクストン復帰
第1節ウェールズ戦で負傷した主将ジョニー・セクストンが最終戦で復帰する。
ウェールズ戦は先発出場したが、太腿の負傷により前半で交代。イングランド、ジョージア戦を欠場し、最終戦に帰ってきた。
アイルランドラグビー協会 (IRFU)公式 によると、セクストンはイングランド戦の後半の戦い方について「十分ではなかった」と分析。パスの出し方や細かい戦術など「一貫性がなかった」と見ている。
20年で35歳を迎えたが、23年W杯フランス大会出場も目標にするベテラン司令塔は、最終戦について「80分間、我々が望むパフォーマンスをする」と意気込んでいる。
アイルランド:代表チームに五輪金メダル魂注入
アンディ・ファレル ヘッドコーチ(HC)が、オータム・ネーションズカップの期間中に五輪のボクシング金メダリストを育てたゲイリー・キーガン氏を“メンタルコーチ”として招へいしたことを明かした。
キーガン氏はアイルランドスポーツ協会のハイパフォーマンスディレクターとして、かつてはアイルランドのボクシング選手を五輪メダリストに育てるなど、その手腕が高く評価されている。
地元メディア「アイリッシュ・ミラー」紙などによると、同氏は代表チームのメンタル面のサポートに当たっているという。
メンタルの問題は19年W杯敗退の要因の1つとして指摘されていた。
アイルランド:大会後は「厳しいクリスマス」? コロナで契約も運営資金もヤバイ
地元メディア「アイリッシュ・タイムズ」などによると、アイルランドラグビー協会(IRFU)が新しい契約の交渉を止め続けているため、100人近くのアイルランドのプロラグビー選手が「不安なクリスマス」に直面するのではないかと報じている。
新型コロナウイルスの影響は、ラグビーだけでなく多くのプロスポーツの金銭面にも波及した。通常であれば終了している契約交渉が保留になっている。
協会は先月、年次会計で3570万ユーロ(約45億円)の赤字を発表。収入は8750万ユーロから7920万ユーロに減少し、支出は8420万ユーロから1億1500万ユーロ弱に増加した。
また、協会は、新型コロナウイルスの影響によりでクラブが被った損失を支援するために、政府からの1800万ユーロの緊急資金のうち400万ユーロを割り当てた。
166のクラブすべてに資金が配分される見通し。申請が通ったクラブには、12月初旬から資金が渡るようになるという。
スコットランド:主将ホッグは歴代7位の80キャップへ
主将のスチュアート・ホッグが、アイルランド戦で代表通算80キャップを迎える。
IRFU公式によると、歴代7位となる記録で、1つ上の6位には82キャップでグレゴリー・タウンゼントHC、さらに1つ上の5位には85キャップのマイク・ブレア アシスタントコーチが名を連ねている。
スコットランド:タウンゼントHC 続投の見通し
グレゴリー・タウンゼンドHCが、23年W杯を見据えてスコットランド代表の契約を延長したいと考えている。地元メディア「Belfast Telegraph」などが報じている。
18年7月に3年契約を交わし、21年に満了となる。すでに協会側との交渉準備は進行中。
タウンゼンドHC は「ずっとこの仕事を楽しんできた。協力している経営陣、コーチングスタッフもしっかりとした専門知識を持っていると感じている。コーチング、サポートスタッフ、選手たちと一体感を持っていきたい」と話した。
(mimiyori編集部)
※アイルランドースコットランド戦のもようは、WOWOWで12月5日(土)よる11時~放送予定。