ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。第3節フランスーイタリア戦は、11月28日(現地時間)に行われる。
イタリアは第2節、対戦予定だったフィジー代表に新型コロナウイルス陽性者が複数出て試合が中止(成績は28-0でイタリア勝利)になったため、第3節が2戦目になる。
初戦はスコットランドに敗れているため、何としても勝利をつかみたいところ。
今回は、オータム・ネーションズカップ2勝目を目指すイタリア代表のFWをご紹介。
W杯出場逃した悔しさぶつける
PRのダニーロ・フィチェッティとジョズエ・ジロッチの2人は特に悔しい思いをした。
19年W杯は代表合宿に招集されるも、最終メンバーから外れた。その後、PRリッチョーニらの負傷で追加招集され、オールブラックス戦で出場する予定だった。
せっかく訪れたチャンスだったが、台風19号で試合がキャンセルとなってしまい、W杯出場は叶わなかった。
2、3列目を幅広くこなすマルコ・ラッツァローニも19年W杯の代表を外れた。その悔しさを紛らわせたのは、ソムリエだ。資格を持ち「マスター」のタイトルも獲得している。
「もちろんラグビーが一番だけど、この道(ソムリエ)はW杯に選ばれなかった悔しさから救ってくれたんだ」
かわいい趣味でギャップ萌え
強いイメージのあるラガーマンだが、猫やスイーツ、レトロ可愛い「ベスパ」を愛する男たちがいる。
20年6nationsで2年半ぶりの代表復帰を果たしたPRピエトロ・チェッカレーリは、いかつい顔だがクレープなどスイーツ好き。
19年W杯代表のFLマクシム・ムバンダも甘党だ。猫も飼っており、かわいらしい一面を持つ。
W杯代表に4大会連続で選出された「若手の見本」・HOレオナルド・ギラルディーニは大柄な体でイタリアの元祖スクーター「ベスパ」を愛する。
丸いフォルムと鮮やかなカラーリングがレトロかわいい、と女性人気も高いブランドだ。
南ア出身FLは同じクラブでプロデビュー
南アフリカ出身のFL2人は、偶然にも同じクラブでプロデビューしている。
19年W杯で3試合出場1トライという成績を残したFL/No.8 ブラーム・ステインは、18歳の時に南ア・シャークスでプロ生活を開始した。
12年にイタリア移住し、15年にイタリア代表の資格を取得。
19年W杯で対戦した南ア代表LOエツベスは元ルームメイトで、SOポラード、WTBコルビとは南ア・ジュニア代表でともにプレーした経験を持つ。
FLヨハン・メイヤーも、ステインと同じ南ア・シャークスでプロデビューした。18年に代表資格を得て、同年11月のアイルランド戦でイタリア代表デビューを果たしている。
期待の新人たち~U20元主将も
初キャップ獲得を目指す20歳のLOクリスティアン・ストイアンは、幼少時から地元のクラブ「アンツィオ」でプレーしていた。
若くしての代表入りに、”育ての親”でもあるクラブ「アンツィオ」は大喜び。「アンツィオで育った苗が、大輪の花をつけた」と祝福のメッセージをSNSやHPに掲載している。
20年6nationsで代表に初招集されたLOニコロ・カノーネは、コロナ禍になる前、クラブHPでは「2020年夏には間違いなく活躍しているだろう」と期待されていた。
年代別代表で活躍する弟ロレンツォと「いつか同じジャージを着たい」と夢見る。
今大会で代表に初めて選出されたFLミケーレ・ラマロは、ペトラルカ所属時に国内のスポーツ界表彰で当時史上最年少最優秀選手賞に選ばれた。U20代表時代には17年世界選手権、18年6nationsで主将を務めるなど輝かしい経歴を持つ。
ベテラン陣も経歴は華やか
チームを支えるベテランも、もちろん経歴は華やかさだ。
19年W杯代表3試合出場のHOルカ・ビジは、20代前半に英国で8カ月のラグビー留学をした経験がある。
長年代表をけん引したパリッセに代わり主将を務める。
同じく19年W杯代表3試合出場のPRシモーネ・フェラーリは、17年12月にラグビーのブログ媒体「Rugby 1823」の読者が選ぶ「最も好きな選手」に得票率24%で選ばれた。
(mimiyori編集部)
※フランスーイタリア戦のもようは、WOWOWで11月29日(日)午前4時55分~放送予定。