【ラグビー】欧州6カ国対抗戦「6nations」再開~イタリア代表のプチ情報前編

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ラグビーの6nationsがリーグ再開(写真:photoAC/rokuzaemon(^(;)^))※写真はイメージ


ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」が24日(現地時間)、第4節のイタリアーアイルランド戦(アイルランド・ダブリン)でリーグが再開される。新型コロナウイルスの感染拡大により、3月8日を最後に第4節3試合のうち2試合を終えた時点で一時中断していた。

中断前の時点でイタリアは0勝3敗で最下位、アイルランドは2勝1敗で暫定4位。順位争いもさることながら、欧州6カ国のスーパースターが集う伝統のリーグ戦は個性豊かな選手であふれている。

 

今回はイタリア代表の意外なプチ情報、前編ではFW陣についてお届けします。

 

 

 

 

PR:見た目とは裏腹 いかつい顔して「甘党」

 【プロップ】

フィールドを離れた時のギャップも選手の魅力だ。

2年半ぶりの代表復帰を果たしたピエトロ・チェッカレーリ。184センチ、118キロの巨体を生かして前線を支えており、いかつい顔をしていて、いかにも肉食系な雰囲気の選手だが、実際は甘党。クレープなどスイーツ好きだ。

ちなみに母親はフランス人だが、自身はフランス語があまり話せなかったという。

 

 

甘いもの好きがいる一方、減量を余儀なくされた選手もいる。幼少期は大柄なサッカー少年だったシモーネ・フェラーリ。プロデビュー後の15-16季にふくらはぎに全治2カ月のケガを負ったが、療養中に食べ過ぎてクラブ関係者から太り過ぎを指摘された。「フィールド外でもプロでなくては」とダイエットを決意。見事、8キロ減に成功した。しかし現在は120キロ。リバウンドしてしまったか…

 

イタリアの年代別代表からトップチームまで駆け上がってきたティツィアーノ・パスカーリは、コロナ禍で料理に挑戦。3月、自らハンバーグらしき料理をつくる映像をインスタグラムにアップ。ステイホームを呼び掛けていた。

 

 

HO:主将ルカ・ビジ レジェンドから重責引き継ぐ

 

【フッカー】

主将を務めるルカ・ビジは、20年6nationsでは同大会で代表を引退する見込みのセルジョ・パリッセに代わってチームを引っ張る。イタリアラグビー界のレジェンドから受け継いだバトン。「予想していなかった。目の前には新たな冒険がある」と意気込む。

W杯3大会連続出場中のベテラン、レオナルド・ギラルディーニは、「若手の見本」と重宝がられている。20年10月にはワールドラグビーのアンチドーピングアドバイザリー委員会委員に選ばれた。チームには所属していない(同10月12日現在)が、フィールド内外で存在感を示している。

 

 

LO:デイヴ・シシ デビュー戦○○で祖父母にメッセージ

 

【ロック】

19年W杯に出場し、ドイツ生まれ初のラグビーW杯出場選手となったデイヴ・シシ。19年6nationsで初めて代表入りし、デビュー戦のスコットランド戦では、手首のテーピングに祖父母のイニシャルを書いて出場した。祖父母はイタリア北部の出身で、第二次世界大戦中に英国へ亡命。祖父は7歳の時に死去したが、認知症の祖母はグラスゴーの老人介護施設でテレビ観戦していた。

20年6nationsで代表初招集のニコロ・カノーネは、3歳年下の弟ロレンツォも年代別代表で活躍するラグビー選手。「いつか同じジャージを着たい」と、代表での兄弟競演を夢見ている。

モルドバ生まれのクリスチアン・ストイアンは、U20代表を経験した後、TOP12傘下の州警察のクラブ「Fiamme Oro Rugby」でプレーしていた。20年夏にゼブレ移籍。新しい環境だが、元U20のメンバーがゼブレに所属しているため、すぐ慣れたという。

 

3列目:マルコ・ラッツァローニの心を救った「資格」とは?

 

【フランカー/No.8】

イタリアの3列目は個性派ぞろいだ。19年W杯は代表を外れていたマルコ・ラッツァローニは、ソムリエの資格を持ち「マスター」のタイトルも獲得。「もちろんラグビーが一番だけど、この道(ソムリエ)はW杯に選ばれなかった悔しさから救ってくれたんだ」という。料理好きで、ボクシングファンでもある。

19年W杯代表のマクシム・ムバンダは音楽好き。お気に入りはR&Bやブラックミュージックで、自身もピアノを弾ける。ちなみに、コンゴ人の父は10人兄弟、イタリア・ローマ出身の母は4人兄弟だが、自身は一人っ子。

ジェイク・ポレドリは19年W杯でFWながら1大会で計23人抜きのW杯新記録を打ち立てた。父ピーターはイングランドの元ジュニア代表で、幼少時から学校へ行く以外はラグビー漬けの選手だが、サンドイッチチェーンのサブウェイで働いていたことがある。

ジンバブエ生まれのセバスチャン・ネグリ。南アフリカやジンバブエに帰ると毒ヘビによく遭遇するが、ヘビは苦手。閉所恐怖症でエレベーターに20分間閉じ込められてパニックになったことも。慈善活動に取り組んでおり、アフリカの貧しい子どもたちのためにトライするごとに寄付している。

(mimiyori編集部)

 

 

※6nations アイルランドーイタリア戦のもようは、WOWOWで10月24日(土)よる11時15分~先行ライブ配信、同日よる11時50分~解説・大畑大介氏、実況・四家秀治アナウンサーで放送される。

 

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