【ラグビー】欧州6カ国対抗戦「6nations」再開~アイルランドのプチ情報後編

ラグビーボール

ラグビーの6nationsがリーグ再開(写真:photoAC/夜行寝台)※写真はイメージ

ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」が24日(現地時間)、第4節のアイルランドーイタリア戦(アイルランド・ダブリン)でリーグが再開される。新型コロナウイルスの感染拡大により、3月8日を最後に第4節3試合のうち2試合を終えた時点で一時中断していた。

中断前の時点でアイルランドは2勝1敗で暫定4位、イタリアは0勝3敗で最下位。順位争いもさることながら、欧州6カ国のスーパースターが集う伝統のリーグ戦は個性豊かな選手であふれている。

 

まずはアイルランド代表の意外なプチ情報、今回はBK陣についてお届けします。

 

 

 

 

SH/SO:レジェンドの後を継いだセクストン

 【スクラムハーフ/スタンドオフ】

コナー・マレーは11年からW杯3大会連続出場。 15年ミラー紙において「ファンが選ぶ最もセクシーなラグビー選手」に選ばれた色男だ。

同じく3大会連続出場を果たしたジョナサン・セクストンは、19年W杯をもって引退したリビング・レジェンド、ローリー・ベストの後を継いで主将に就任した。父・ジョンさん、おじのウィリーさんも元ラグビー選手で、母国ではラグビー一家として知られる。

ロス・バーンも、弟ハリーが同じレンスターに所属する兄弟選手。ポジションは同じSOで、19年9月には先発出場した兄に代わり、弟が途中出場して「バーン兄弟リレー」が実現した。

 

 

SH、SO陣にも他国出身の選手がいる。ジェイミソン・ギブソン=パーク はニュージーランド出身で、グレート・バリア島生まれのマオリ族。キーラン・マーミオンは英国生まれのウェールズ育ちだが、両親がアイルランド出身だ。父・ミックさんは80年代、名門サラセンズでプレーしており、双子の弟リアムもラグビー選手として活躍している。 

 

 

神のもとで筋トレしたシェイン・デイリー

【センター/ウイング/フルバック】

コロナ禍で多くの選手が臨時で自宅をジム化する中、なんと教会でウエートトレーニングをしていた選手がいる。シェイン・デイリーは、おじが勤務先する大学の敷地内にある未使用の教会で練習。先方の厚意によるもので、長いベンチが置かれているスペースにウエート器具を置かせてもらい、広々とウエートトレに励むことができた。

 

筋トレ好きと言えば、ロビー・ヘンショーだ。W杯2大会連続出場中の27歳は、過去にスポーツライターに「ジムの野獣」と名付けられたことがある。

ジェイコブ・ストックデールは、代表では伝説と化した”地獄合宿”を経験した。新黄金世代の1人とされ、15年W杯代表チームの練習に招待された。トレーニングセッションは地獄のようだったというが、そのかいあって19年W杯に初出場を飾り、4試合出場のうちすべて先発出場を果たした。

 

 

アンドリュー・コンウェイはボクシングが大好きで、ラグビーをやっていなければ「ボクシング選手になりたかった」とか。スタミナは無尽蔵で、愛犬のブルドックをランニングに連れだしたところ、犬の方が先に疲弊する日々を送っている。

 

 

ハンパない大食漢/自給自足でサバ釣り

【センター/ウイング/フルバック】

大食漢で有名なのはクリス・ファレルだ。

ある日の食事は

【朝食】卵5個とパン&鮭150グラム、夜に仕込んだスムージーを減量のために500ml

【おやつ】シリアル、ハム、果物、ヨーグルト、おかしなど

【昼食】野菜中心。クラブで用意されるため不満

【おやつ】おかし。時には自分で冷凍したステーキ

【夕食】ステーキ2キロなど。

19年W杯代表で、「アイルランドの宝石」と呼ばれる規格外の選手と言える。

 

 

大食漢もいれば、自給自足が得意な選手もいる。19年W杯代表のギャリー・リングローズは、休日になると父と一緒に海釣りに出掛けてサバを釣り、わなを仕掛けていたロブスターも獲っている。

 

 

怪物ジョーダン・ラーモア

【センター/ウイング/フルバック】

まだ23歳のFBジョーダン・ラーモアは、末恐ろしい選手として母国の期待を背負う。

スピードとフットワークに定評があり、同じ代表の先輩リングローズに「彼は怪物(freak of nature)。何をしでかすか想像もできない」と言われるほど、華麗なステップとビッグプレーの宝庫だ。20年6nartionsリーグ再開後は肩の負傷で出遅れる見通しだが、復帰が待たれるところ。

 

そのラーモアの代役としてヒューゴ・キーナンが招集されている。出場すれば代表初出場。本職は右WTBだが、左WTB、FBもこなせる。

 

バンディー・アキは”神対応”で知られる。大ファンの少女が出待ちしていたためハグしてあげたところ、その少女は感激のあまり号泣。その様子を撮影した動画はTwitterで再生回数28万回以上をマークした。

負傷に泣かされ続けたスチュアート・マクロスキーは、20年6nationsに出場すれば18年11月24日米国戦以来の代表戦となる。 

(mimiyori編集部)

 

 

 

mimi-yori.com

 

※6nations アイルランドーイタリア戦のもようは、WOWOWで10月24日(土)よる11時15分~先行ライブ配信、同日よる11時50分~解説・大畑大介氏、実況・四家秀治アナウンサーで放送される。

 

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