【オールスポーツ】青学大・原晋監督「勝利の哲学」 新年を前向きにスタートさせる心の準備①

 

箱根駅伝 駅伝 ランナー 

いよいよ箱根駅伝!今年はどこが勝つ?(写真:カメラ日和/photoAC)※写真はイメージ

未知のウイルスとの戦いに多くの時間を費やした2020年。

先の見えない不安に、心も体も疲れてしまった人も多いのでは……。

 

ということで、2021年、新たな年を迎えるにあたって「心の大掃除」。正月恒例のスポーツイベント箱根駅伝に挑む青山学院大・原晋監督の教えから、前向きに、時に厳しくも必ず「勝利」に導いてくれる哲学を紹介する。

 

スポーツだけでなく、普段の生活にも応用できる考え方ばかり。年の始めからスタートダッシュを決めるために、まずは心の準備から。

 

  

道筋をつけることができればどんな目標にも近づける

抽象的、実現不可能な目標設定であってはいけない。

 

33年ぶりに箱根駅伝出場を果たした09年は最下位の22位。続く10年は8位でシード権を獲得した。一気にジャンプアップした後、次の目標をどこに置くか。大会後のミーティングで決定した目標は「3位」。ある程度の結果を残さないと「優勝」まではいかないという結論に至った。

 

地に足の着いた明確な目標となった背景には、日頃からの意識づけがあったからだろう。

原監督は目標を設定する意味として「成功体験」を挙げている。挫折、耐えるといった苦しいことだけが経験ではない。選手に対して、個々のレベルに応じて実現可能な目標を設定。身近なところから成功体験を重ねさせる。 

 

目標は「半歩先」に置き、それを目指して練習する

途方もない目標は、ただの妄想。

 

「5000mで自己記録を30秒縮める」。実現不可能な壮大な目標は大きなビジョンとしては通用しても、青学大の「目標管理シート」では却下されてしまう。原監督は自分を客観視して、乗り越えるべきハードルを自覚しているかを見極める。

 

「半歩先の目標」は、達成可能な目標に挑戦させるため、そして選手のモチベーションを上げるためでもある。目標設定には、自分自身の実力、立ち位置も理解していなければならない。実現可能な目標を立てて成功体験を積み上げていく。

 

立ち位置が定まらないと、次の目標を描くことはできない。本人が把握しているからこそ、さらに半歩、半歩と歩みを進めることで成長を実感し、喜びを感じることができる。 

 

上を目指さなければ先へ進むための糧を得られない

「半歩先の目標」は、向上心を持続させるための手段だが、チーム事情や戦力に合わせて目標設定をしながら進むことが重要となる。

 

個人で「成功体験」を重ねることは本人の喜びとなるが、組織側から見れば向上心を持っている人材を増やすことで、一体となった時に爆発力を生み出すことができる。

 

「半歩先」を掲げる原監督も、明確な最終目標を持っていた。就任した時には「10年強で箱根駅伝優勝」の“妄想”を描いていた。目標に到達するための道筋として、出場に始まり、シード権獲得、順位を上げて頂点に登り詰めた。 

 

計画を立て、そこを目指すことはビジネスも同じ

箱根駅伝 函嶺洞門 老朽化 バイパス 5区 6区

落石防止のために作られたトンネル、函嶺洞門。2014年(第90回大会)まで長らく5、6区のランナーが駆け抜けたが、老朽化のため通行禁止に。2015年(第91回大会)からはバイパスを走るコースに変更された。(写真:yooco/photoAC)

原監督がビジネスマン時代に学んだことは、陸上の世界にも生かされている。

 

合宿所には選手が書いた「目標設定シート」が貼られている。「何のためにどんな練習をするのか」を考えさせ、目標を達成するための「なぜ」を徹底的に刷り込ませる。高い目標を立てて実行することが大切だ。

 

毎月の目標を話し合う時は、学年も立場もシャッフルされたグループを作る。レギュラーだけ、各優勢だけで固まると情報が遮断され、コミュニケーションの溝も深まってしまう。相互理解が進むことによって、チームや組織に一体感が生まれる。

 

 

詳細は『人を育て 組織を鍛え 成功を呼び込む 勝利への哲学157』(ぴあ)で。

(mimiyori編集部)

 

 

 

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