春といえば、新年度の始まりの時。
新型コロナウイルス感染拡大によって生活が一変する中、2021年度こそは心新たに生活を始めたい。
そんな方々におすすめな「春の旅」を紹介する。
神聖な世界遺産で、祈祷を受け、雅楽を楽しみ、心身を調えたり。
江戸時代の法廷風の部屋で、前年度の反省話に花を咲かせたり。
とにかく熱いスタッフから、すれ違うたびに全力の励ましを受けたり。
緊急事態宣言の範囲が拡大されようとしているが、春にこんな旅ができるといいな……きっとそうなる!という希望も込めて。
「星のや京都」と「下鴨神社」のコラボ ”京の極み”
まずは、 世界遺産での事始めが体験できる「星のや京都」(京都府京都市)のプラン「京の極み」だ。
事始めとは新しく物事を始めるという意味。
4月、入学・就職・異動など新しい物事・環境に挑戦する人はもちろん、With コロナ時代の新しい生活・働き方に挑戦する人にもおすすめだ。
実践現場となる世界遺産は、なんと京都・下鴨神社(京都市左京区)。
京都最古と言われる歴史を誇り、最近では縁結びのご利益やパワースポットとしても人気が高い。
個人的には下鴨神社とチームラボのコラボを見に行ったことがあり、木々の生い茂る参道・真っ赤な鳥居とイルミネーションの幻想的なコラボに、「こんな現代的な文化を取り入れ、融合できる世界遺産があるのか」と心躍った記憶がある。
下鴨神社の祈祷と雅楽で 新たな挑戦へ
今回は、下鴨神社に古くからある文化を体験する。
導きの神・勝利の神としての信仰があり、事始めの神社としても知られる下鴨神社。
まずは、それぞれの新たな挑戦への抱負を胸にご祈祷を受ける。
お祓いで心身を清め、次に神職によって事始めの特別な祝詞が奏上された後、拝礼をし、巫女による鈴祓いを受けるのだ。
霊験あらたかな場所で特別な祈りをすることで、新たな挑戦への加護を受けること間違いない。
それだけでは終わらない。
祈祷の後には、重要文化財・通常一般非公開の神服殿で雅楽を鑑賞できるのだ。
雅楽は平安時代に確立された日本の古典音楽であり、1200 年以上の歴史があると言われている。
古くより宮中の儀式や饗宴などの際に演奏されてきた文化を、神聖な場所で、間近で鑑賞できる機会はそうそうない。
曲目は、事始めにちなんだ「五常楽(ごしょうらく)」。
日本で初めて演奏されたとされる由緒正しい雅楽の楽曲だ。
心静かに雅楽を堪能しながら、決意を固めることで、新たな挑戦への活力を得ることができる。
祈祷の前日は、星のや京都で心身を調える。
罪や穢れを“人形(ひとがた)”に移し、下鴨神社で祈りを捧げた御神酒を入れた客室風呂で体を清め、また食前食後には神職が普段用いている感謝詞を読み上げる。
渓谷を流れる大堰川のせせらぎや風の音が聞こえる静かな宿で一晩過ごし、神社に向かう時は、“小忌衣”という物忌みのしるしとされる清浄な上着を身にまとう。
期間は1月15日から通年、1日1組限定なので、春だけでなく、自ら心を安らげたいタイミングで訪れるのも良い。1名から参加できるのも最高だ。
テレビをつければ、コロナ。街に出ても、マスクに消毒。不要不急の外出は禁止。
去年の今頃は想像できなかった現実に、心を痛めた方もいるはず。
日常から離れ心を安らげ、新たな戦場へ調った身で向かおうではないか。
反省は茨城の「反省部屋」で
心機一転するために、前年度までの後悔・反省をさらけ出すことも必要だろう。
ならば、「BEB5 土浦」(茨城県土浦市)の宿泊プラン「反省合宿」を利用してみるといい。
勧善懲悪の旅に出て、悪政を行う大名や代官を懲らしめたとされる常陸水戸藩の第 2 代藩主の徳川光圀コスプレを着て、BEB オリジナルの「反省指南書」の通りにゲーム感覚で楽しい反省話をしていれば、仲間との絆も深まる。
部屋が、江戸時代の法廷に見立てた“特別仕様”になっているのも面白い。
そしてチェックアウト時には、なんと“あの人”から反省認定証が…
それは実際に体験してのお楽しみ。
3月1日~5月31日、東京から特急で49分の土浦で「居酒屋以上 旅未満」のちょっと変わった体験をしてみませんか。
スタッフが全力励まし!軽井沢でルーズに気分転換
逆に誰かに励ましてほしい人は、「BEB5 軽井沢」(長野県軽井沢町)の「全力励ましステイ」へ。
スタッフ考案の「全力励ましルーム」で、応援横断幕やメッセージ入り部屋着、エナジーフードなどで、“ルーズに”気分転換することを目指すもの。
さらに、スタッフがすれ違う度に励ましの言葉をかけてくれるなんて、サービス精神旺盛すぎやしないか。
3月1日~4月30日の期間、1日3組までなのでお早めに。
(mimiyori編集部)