【ビジネス】経営哲学=スーパーホテルが成長したワケ①1月9日に赤羽2店目オープン 山本梁介会長のポリシーとは

清野とおる 赤羽 スーパーホテル

21年1月9日オープンの「スーパーホテル東京・赤羽駅南口」の大浴場前には、赤羽を題材にした漫画で有名な清野とおる氏とコラボした巨大な壁画がお出迎え

(写真:株式会社スーパーホテル報道資料より)

 「宿泊するだけで、健康になれるホテルがあります。もしぐっすり眠れなかったら返金します」

と聞いたら、あなたは信じますか?

外国の新手の詐欺かと思いきや、実は日本生まれ日本育ちのビジネスホテルチェーン「スーパーホテル」のこと。

「安全・清潔・ぐっすり眠れる」をコンセプトに、1泊5000円からという低価格帯&オリジナル寝具で全国展開し、業界屈指の高稼働率・リピーター率を誇る。

J.D.パワー・ホテル宿泊客満足度調査の「1泊9000円未満部門」では、2019年までに6年連続第1位を受賞し、競合必至の分野で話題となっている。

価格だけでなく、環境と健康に配慮したビジネスモデル「ロハス」や、二酸化炭素を出さないエコプラン「エコ泊」、オーガニックなアメニティなどSDGsへの取り組みも積極的に行う。

そんな”人に・環境に優しい”サービスの原点には、二度も社員から見切られた創業者・山本梁介会長の“先見の明”があった。

第1回は21年1月9日オープンの「スーパーホテル東京・赤羽駅南口」に見るコロナ禍の戦略、そして山本会長の歩みとは。

 

 

 

 心と体の「リセット泊」

スーパーホテル

リセット泊のイメージ(写真:スーパーホテル報道資料より)

新年を迎え、気持ちも新たに行きたいところだが、新型コロナウイルス感染拡大が収まる気配を見せず、年始早々、緊急事態宣言が発令されることになった。

スーパーホテルにとってもただごとではない。

2021年1月9日に、国内159店舗目となる「スーパーホテル東京・赤羽駅南口」を開業予定なのだ。

赤羽を題材にした漫画で有名な清野とおる氏とコラボした壁画が大浴場前を設置し、地域活性化にもつながるはずだった。

コロナ禍で波乱の出発となりそうだが、「ずっと家にいると息が詰まる」「どこにも行けないけど旅行気分は味わいたい」という人々の思いはこれから増すばかり。

そんな人々に気分転換としておすすめなのが、スーパーホテルでのテレワークや「安・近・短」のリフレッシュステイなどの「リセット泊」だ。 

 

徹底した防疫対策のもと 英気を養う 

スーパーホテル

スーパーホテルではパブリックスペースを抗菌加工している

(写真:スーパーホテル報道資料より)

スーパーホテルは、コロナ以前から

  • ノーキー・ノーチェックアウトによる“ソーシャルディスタンス×おもてなし”
  • 抗菌・抗ウイルス効果のある天然素材“珪藻土”を用いた空間づくり
  • 免疫力アップを期待できるオリジナルミネラルウオーター

などを導入していた。

その上、除菌の徹底・光触媒式空気清浄装置の設置はもちろん、大阪の1店舗で新型コロナウイルス無症状者及び軽症者を受け入れの経験で培ったノウハウを活用し、従業員も医学博士の指導を受け、感染症対策を万全にしたのだ。

さらに、天然温泉・高濃度人工炭酸泉・健康イオン水により、免疫力の活性化・ストレス解消も期待できるとあって、もはや家にいるよりも安全なのではないかと錯覚してしまうほど。

 

2021年1月1日からは、東京都品川区のスーパーホテル新馬場と青物横丁で、ホテルを自宅と同じように活用すべく、レンタルサービス「flarii」の便利なレンタル品が利用できるようになっている。

flarii レンタル スーパーホテル

スーパーホテルで活用できる「flarii」のレンタルグッズ例(写真:スーパーホテル報道資料より)

例えば、リモートワークに集中したい人向けにはノートPC(今後予定)や外部モニター、家族でリラックスしたい人には、娯楽用にゲーム機「Nintendo Switch」、ポータブルDVDプレーヤー、家庭用プラネタリウム、温泉に入ったりシアタールームでリラックスしたい女性にはダイソン製のヘアドライヤーやヘアアイロンなどのレンタルがおすすめだ。

 

「おうち時間」ならぬ「ホテル時間」を体験してみるのもありかもしれない。 

 

ベストファーザー賞も受賞した創業者 

これほどのサービスを顧客に寄り添った価格で提供してくれる「スーパーホテル」。

さぞ、やり手の創業者なのだろうと思いきや、朗らかな笑顔が印象的な山本梁介会長がいた。

2012年度には経済部門でベスト・ファーザー賞in関西を受賞したほど、柔らかなたたずまいの人物だ。

www.superhotel.co.jp

 

その柔和な笑顔には25歳で社長になった苦労を微塵も感じさせないが、当初は世間知らずのボンボンで、社員との衝突で店を畳んだことも。

なんだ、ボンボンの甘ったれた心意気と恵まれた環境が功を奏したのか。

いやそれは断じて違う。

出自を存分に生かしつつ、物事の機微を捉え、先見の明でオリジナルを生み出す才能が、山本会長にはあった。

(つづく=五島由紀子 mimiyori編集部)

 

※これまで番組などで直接取材した経営者のかたの哲学についてまとめたコラムです。

新型コロナウイルス感染拡大による影響と闘う各業界の方々へエールを。

 

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