読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。
今回は昨年の東京五輪・自転車ロードレースのスタート地点となった東京都府中市で開催されていたイベント「ツール・ド・府中」に挑戦。前回は15kmコースを走ったが、今回残りの20km、30kmのコースを完走し、東京五輪1周年記念グッズをゲットする。
20kmコースで東京五輪のパレード区間を走る!
20kmコースも、前半は15kmコースとほぼ同じ。「府中市郷土の森観光物産館」をスタートして、多摩川サイクリングロード(多摩サイ)を東へ。途中、多摩川にかかる「是政橋」が最初のチェックポイント。ここは昨年の東京五輪・自転車ロードレースでパレード区間が終わり、リアルスタートが切られたところ。橋のたもとにはそれを示すモニュメントも設置されている。
その後も15kmコースとほぼ同じルートを走り、パレード区間のスタート地点である「武蔵野の森公園」に再びチェックイン。ここから少しルートが変わり、五輪のパレード区間と同じ道を走っていく。まず公園内を横切って東側に抜け、さらに人見街道を東へ。基督教大裏門の交差点を左にV字に曲がり、今度は東八道路を西へ。さらに小金井街道、桜通りと繋いで、「けやき並木通り」の入り口で今回もチェックインする。
けやき並木通りを南下して、大國魂神社の大鳥居の正面にあるレストラン「府中テラス」が次のチェックポイント。
続いて大國魂神社の脇の道を進んで府中街道に出たらいったん北上し、日本料理屋「和楽 酔竹」でチェックインする。
今度は府中街道を南下し、東京競馬場の脇をかすめて、是政三丁目南交差点を右折。ここまでほぼパレード区間通りに走ってきたが、ようやくコースを離れることになる。しばらく細い道を走って「大東京綜合卸売センター」へ。市場内には、食料品や雑貨など約70の専門店がある。業者だけでなく一般の人も買い物できるということで、駐輪場にはスポーツ自転車用のサイクルスタンドもあった。
ここから1kmほど西へ走れば、スタート・ゴール地点の「府中市郷土の森観光物産館」に到着。20kmコースはちょっと急いだので1時間半ほどで回れた。
30kmコースに突入
息つく暇もなく、3周目の30kmコースに突入。今度は北向きに出発し、最初のチェックポイントは「青木屋 郷土の森工場 売店」。府中で有名な明治26年創業の老舗お菓子屋「青木屋」の工場直売店だ。
続いて「大東京綜合卸売センター」に再び立ち寄ってから南下し、多摩サイに出ると1、2周目とほぼ同じルートで「武蔵野の森公園」へ。ここからも20kmコースと同様にパレード区間を走り、「大國魂神社と馬場大門のケヤキ並木」の入り口と、大國魂神社のすぐ隣にあるイタリア料理とフランス菓子のお店「モナムール清風堂」にチェックイン。
あの名作漫画のマンホール
ここでパレード区間を外れ、旧甲州街道を西に。15kmコースでも走った下河原緑道に左折して入る。下河原緑道には映画でも話題になった人気少女マンガ「ちはやふる」のキャラクターマンホールがいくつかある。競技かるたを題材にしたこの作品の舞台が府中市ということでこれらのマンホールが設置され、今回もチェックポイントに設定されている。
中央自動車道の高架下をくぐった先で右折し、次は新田川緑道を西へ進む。途中トンネルのようになっている道は押して歩き、JR南武線の西府駅付近へ。ルート的には地下通路を通って線路の反対側へ抜けるのだが、自転車を押したり担いだりするのが面倒なので遠回りして甲州街道に出て、チェックポイントの「国史跡武蔵府中熊野神社古墳」へ。神社の裏手に国内最大・最古と言われる上円下方墳がある。
ここから細い道や緑道を繋ぎながらクネクネと南下し、再び多摩サイへ出たところにある「ワイズロード府中多摩川」が最後のチェックポイント。関東を中心に展開するスポーツ自転車専門店「ワイズロード」だが、このお店は多摩サイ沿いにあるので急なトラブルのときも役に立つ。
完走記念品の中身は…?
そこから多摩サイを下流側に約4.5km走って府中市郷土の森観光物産館に戻ったら、ゴール。今回は、細かい道が多かったので2時間半ぐらいかかった。
というわけで、観光物産館のカウンターで「ツール・ド」アプリの画面を見せて、3コース完走したことを証明すれば各コースごとの完走記念品がもらえる。いずれも大國魂神社の大鳥居やけやき並木がデザインされていて、素敵だったので大満足だ。
ちなみに自分が「ツール・ド・府中」を走った翌日の11月13日には「府中市サイクリングフェスティバルin けやき並木」というイベントが開催されていて、ここでも完走画面を提示するとWチャンスとして、自転車グッズがもらえる抽選会に参加できる。抽選の結果、4等でサイクルキャップをゲット、残念ながら「ツール・ド・府中」は11月末で終わってしまったが、何かと収穫の多いイベントで楽しめた。
(光石 達哉)