【行ったつもりシリーズ】紅葉サイクリング前編~袋田の滝と奥久慈エリアをめぐる

紅葉の名所としても人気、茨城県の「袋田の滝」とその周辺をサイクリング
(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

紅葉シーズン真っただ中、茨城県の名所・袋田の滝へサイクリング。奥久慈と呼ばれる茨城県北西部を走り回った。前編は、竜神大吊橋と袋田の滝へ向かう。

 

 

AIでルート作成~バンジージャンプの名所「竜神大吊橋」へ

スタート地点は「道の駅ひたちおおた」。水戸黄門こと徳川光圀がこの辺りに住んでいたから「黄門の郷」の愛称があるそうだ(撮影:光石 達哉)

あっという間に秋も深まり、紅葉の季節に。そこで紅葉の名所としても知られる茨城県の袋田の滝へ出かけることにした。

袋田の滝をメインの目的地としつつ、ほかのスポットも回れるルートを今回もAIのChatGPTに考えてもらった。それだけではちょっと物足りなく感じたため、自分で調べたところも付け加えてアレンジして、だいたいの行程を決めた。

常陸太田市の「道の駅 ひたちおおた」から朝7時半に出発。11月下旬のこの日、朝の気温は5度前後とすっかり冬の寒さ。走り出すと顔や指先が冷たいが、青空が広がり、日差しも降り注いでいるので、そのうち暖かくなるだろうと期待する。

 

左側の坂を上って竜神大吊橋へと向かう。勾配はきついけど、紅葉はきれい
(撮影:光石 達哉)

約25km北上して、最初に目指すのは「竜神大吊橋」。県道33号から左折して大吊橋に向かう道は距離約1.4kmで標高差120m、一瞬15%ぐらいの勾配もあるなかなかの坂だ。とはいえ沿道の木々は真っ赤に紅葉していて、さらに上っていくと大吊橋の威容が目の前に広がり、景色はすばらしい。9時過ぎに到着し、駐車場の入口付近にあったサイクルラックに自転車をかける。

 

青空に映える「竜神大吊橋」。長さ375mあり、歩行者専用の橋としては日本最大級
(撮影:光石 達哉)

竜神大吊橋は、1994年に開通。長さ375mあり、歩行者専用の橋としては日本最大級だという。橋の下はダム湖で湖面からの高さは約100mもあり、バンジージャンプの名所としてテレビなどにもよく登場する。

ちなみに橋を渡るには大人320円の渡橋料金がかかるが、時間とお金を節約して今回は遠慮しておく。なお11月中は竜神峡紅葉まつりが開催されていて、大吊り橋のライトアップ(土曜のみ)、物産市、デジタルスタンプラリーなどが行われているそうだ。

 

袋田の滝への道沿いには、「奥久慈里山ヒルクライムルート」の標識が随所に立っている(撮影:光石 達哉)

竜神大吊橋を離れ、県道33号・国道461号をさらに北上。寒さはほとんど気にならなくなってきた。緩やかなアップダウンが続くが、時折勾配15%の坂もある。この道は「奥久慈里山ヒルクライムルート」という県が提案するサイクリングルートの一部でもあり、道沿いに標識が立っていたり、路面ペイントがあったりする。

 

トンネルを抜けると そこは「袋田の滝」だった

袋田の滝の近くは、お土産物屋などが軒を連ねる。紅葉もきれい(撮影:光石 達哉)

常陸太田市から大子(だいご)町に入り、途中で国道に沿って左折、しばらく進むと右側に「袋田の滝」入口の看板が見えてくる。滝川という川に沿って、温泉旅館や食事処、お土産屋が並んでいて温泉街のような雰囲気。紅葉も色づいていて、観光客で賑わっている。

 

教えてもらったサイクルラックに駐輪。写真奥に見える券売所からも近くて便利
(撮影:光石 達哉)

自転車をどこに停ようかと思っていたら、お土産店んの女性スタッフに声を掛けられ、公衆トイレの前にサイクルラックがあることを教えてもらった。竜神大吊橋から約20km走ってきて、午前11時前に到着。シューズを歩行用に履き替える。

 

観瀑トンネルの中へ。天井や壁際に光のオブジェが展示され、歩いていて退屈しない(撮影:光石 達哉)

袋田の滝へ向かうには、「観瀑トンネル」なるものを通るようだ。入場料は大人500円(JAF会員、団体割引などで400円)。このトンネルは1979年に完成し、長さ276m。2023年には光のオブジェ的な照明が設置され、歩く人の目を楽しませてくれる。

 

第1観瀑台から「袋田の滝」を眺める。岩肌をつたう流れが白糸のようだ
(撮影:光石 達哉)

トンネル突き当り右側に第1観瀑台があり、ここから間近で滝が流れ落ちるのを眺められる。

日本三大名瀑のひとつである袋田の滝は、高さ120m、幅73m。四段に落下することから四度の滝とも呼ばれる。日光の華厳の滝のように垂直に水が落下する滝ではなく、千葉県の「粟又の滝(養老の滝)」みたいに岩肌を流れるような感じだ。周りの木々はまばらに紅葉している。

袋田の滝は、冬は凍って氷瀑になることでも有名。平安時代の歌人、西行法師は四季に一度ずつ見に来なければいけないと語ったとされ、季節ごとに違った表情を楽しめる。

 

エレベーターで上がった第2観瀑台からの景色。四段のうち一番上の滝も見える
(撮影:光石 達哉)

第1観瀑台の裏にはエレベーターがあり、約50m上の第2観瀑台へ上がることができる。ここからは四段のうち一番上の滝が見られる。

 

無料エリアからも滝を眺める

トンネルを出た先の吊り橋からは、滝と第1観瀑台が眺められる
(撮影:光石 達哉)

エレベーターを降りてトンネルを戻る途中で左折すると、吊り橋があり、ここからも袋田の滝が見える。ちなみに有料エリアはトンネルの中だけなので、この吊り橋までは無料で来ることができる。

 

ちょっと尻込みするが、急な階段の散策路の方へも行ってみる(撮影:光石 達哉)

吊り橋を渡った先には、急な昇り階段がある。生瀬滝(なませだき)という別の滝まで行くのに473段あり、約20分かかると書いてある。多くの観光客はスルーしていたが、何人かはそっちへ向かっている。どうしようかちょっと迷ったが、がんばって行ってみることにした。

 

散策路の途中では紅葉越しに横から袋田の滝を眺められる。ちょっとした穴場
(撮影:光石 達哉)

確かに階段は急で、手すりを持たないと転んでしまいそうだ。途中で、袋田の滝を真横から眺められるスポットもあり、違った景色を楽しめる。

 

袋田の滝の約200m上流にある生瀬滝を、散策路の展望台から遠望。滝のそばを歩いている人もいた(撮影:光石 達哉)

頑張って周りの人のペースに合わせていたら約10分で、生瀬滝の展望台に到着。この展望台から滝まではかなり遠いが、高さ約10m、幅は約27mあるそうだ。

 

帰り道の茶屋で、柚子味噌だんご(350円)をいただく。柚子の風味がいいアクセントでおいしかった(撮影:光石 達哉)

戻る途中で茶屋に立ち寄り、柚子味噌だんごで軽食。大ぶりなだんごだったので腹持ちもよく、午後も走れそうだ。ということで、後編へ続く。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①道の駅ひたちおおた―②竜神大吊橋―③袋田の滝

 

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