【行ったつもりシリーズ】穴場のコスモス畑とコキアをめぐるサイクリング

さいたま市の「釣上新田のコスモス畑」へ。このあたりは合併前の旧岩槻市になる
(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

10月半ば、埼玉県東部のさいたま市、蓮田市で穴場的なコスモス畑をめぐるサイクリングへ。ついでに念願のコキアも見ることができた。

 

 

コスモスとコキアがコラボ! 「釣上新田のコスモス畑」

コスモスはちょうど見ごろで、密集している花が風に揺れていた(撮影:光石 達哉)

10月中旬、都内の自宅を出発して北東へ走り、埼玉県に入る。この日はずっと曇り空で、時折晴れ間も見えたけれど、自転車で走るには快適な気温の秋の一日だ。

 

キバナコスモスは畑の外周を囲むように咲いていた(撮影:光石 達哉)

約33km走り、さいたま市の「釣上(かぎあげ)新田のコスモス畑」に到着。近くに綾瀬川が流れるが、住宅街と畑に囲まれたひっそりとしたところ。

 

「釣上新田のコスモス畑」は通路が複雑に入り組んでいてコスモスに囲まれた迷路みたいになっている(撮影:光石 達哉)

それほど広くはないものの迷路のような敷地を囲むようにキバナコスモス、内側にはピンク色のコスモスが満開状態で密集して咲いている。きれいだし、迫力もある。

 

入口近くの一角にはコキア。紅葉しかけている途中でちょっと暗い赤
(撮影:光石 達哉)

入口近くには、数は少ないが紅葉しかけているコキアも見られた。コキアは、個人的に見たいと思っていた秋の風物詩。和名は「ほうき草」で、文字通りほうきの材料として使われることもある。丸々としたフォルムが人気で、夏は鮮やかな緑、秋は真っ赤に紅葉する。茨城県の国営ひたち海浜公園では丘一面を覆うコキアが有名だ。ここのコキアも、もう少し時期が進むと真っ赤になっていただろう。

実はこの日、最初に考えていた目的地は千葉県野田市の清水公園だった。そこではコキアとコスモスが見られるということだったが、向かう途中の立ち寄りスポットとしてここを訪れて満足してしまって、清水公園へ行く気がなくなってしまった。その代わり、この周辺で他にコスモス畑を探しつつサイクリングを続けることに。

 

続いて同じくさいたま市の「鹿室コスモス畑」。まだポツポツと咲いている状態
(撮影:光石 達哉)

北に15kmほど走って、次に訪れたのが同じくさいたま市の「鹿室(かなむろ)コスモス畑」。田んぼに囲まれたエリアだが、ここはまだ時期が早かったようで、コスモスはチラホラ咲いている程度だった。

 

蓮田市のコスモス畑をめぐる

蓮田市の「江ヶ崎コスモス畑」。駐車場やサイクルスタンドもある。こちらは満開だ(撮影:光石 達哉)

続いて、西へ約2㎞。蓮田市に入り、「江ヶ崎コスモス畑」へ。県道154号線沿いにあるので見つけやすく、遠目からもコスモスが満開なのがわかる。

先ほどの釣上新田と比べると広さも倍ぐらいありそうで、歩いて回るのもちょっと大変なぐらいだ。

 

赤、ピンク、白と様々な濃淡のコスモスが花を開いていた(撮影:光石 達哉)

中に入ると、四方をピンク色のコスモスに包まれた感じになる。

 

蓮田市の「閏戸コスモス畑」。ここは3割ぐらいの咲き具合。翌週に花の摘み取りができるそうで、立ち入りはできなかった(撮影:光石 達哉)

次は北西へ約6km、同じく蓮田市の「閏戸(うるいど)コスモス畑」に向かう。元荒川の河川敷で、市の体育館や文化会館の隣に広がるコスモス畑だ。近くには東北新幹線の線路も走っている。ここは3割ぐらいの咲き具合か。

 

用水路沿いの穴場スポットを探す

道に迷いながらもたどりついだ「駒崎コスモス畑」(撮影:光石 達哉)

さらに北西へ約4km、蓮田市の「駒崎コスモス畑」へ。地図アプリ上のポイントを目安に探すがなかなか見つからず、未舗装路に入りこんだり、路地か誰かの家の敷地かよくわからないようなところを通ったりしたが、ようやくたどり着いた。

 

ここも3割ぐらい咲いていた。まだつぼみも多い(撮影:光石 達哉)

あらためて確認すると、見沼代(みぬまだい)用水路という用水路に沿って走っていれば、見つけやすい。ここも咲き具合は3割くらいか。

 

見沼代用水路に沿って走る「緑のヘルシーロード」。道沿いには春は桜、秋は彼岸花も咲くという(撮影:光石 達哉)

この見沼代用水路沿いの道は、サイクリングロードみたいになっていてロードバイクで走っている人も何人か見かけた。「緑のヘルシーロード」と名付けられており、帰りはこの道をしばらく通って帰ることにした。

この見沼代用水路は江戸時代に利根川の水を埼玉県東南部の田畑にひくために開かれたもので、その後の改修に伴い1990年に用水路沿いの道を「緑のヘルシーロード」として整備。自転車・歩行者・農耕車の専用道路となっていて、行田市の利根大堰から川口市のグリーンセンターまで埼玉県東部をほぼ南北を縦断し、総延長56.5kmになるという。

支線用水路沿いに整備された「水と緑のふれあいロード」を含めると、総延長100km近くになるようだ。もちろん、自転車だけの道ではないので歩行者等には注意し、車道と交差するところも多いので気をつけて走らないといけない。

埼玉のコスモス名所というと、2024年に訪れた荒川の河川敷に広がる鴻巣市の「吹上コスモス畑」が敷地も広くて圧巻だったが、今回めぐった穴場的なコスモス畑も見ごろのタイミングに合わせるのが難しいが、訪れる価値ありだった。

 

(光石 達哉)

 

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