全国各地で紅葉が見ごろになってきて、東京・八王子の約4km続くいちょう並木もいい感じに色づいてきた。
そのいちょう並木で、感染対策の一環としてスマホで遊べるモバイルスタンプラリーが開催されている。
そこで、全24カ所あるスタンプをロードバイクで1日で集められるのか、挑戦してみた!
21個目のスタンプは自分の足で
前編では順調に高尾山口観光案内所まで20個のスタンプを集めたが、次のひとつが最難関。なんと高尾山頂にあるのだ!
高尾山はかつては自転車でも登ることができたそうだが、現在は登山客の安全のために禁止されている。
というわけで、僕も自転車を降りて自らの脚で登ることにした。
高尾山周辺には自転車で何十回も訪れていて、いつかは山頂まで登ってみたいとは思っていたが、まさかこんなきっかけで登ることになるとは……。
さらに自転車でのヒルクライムと比べると、登山の経験は少ないのでちょっと不安もあるが、どうなることやら。
さすが登山客数世界一の高尾山!見どころたくさん!
高尾山は中腹までケーブルカーやリフトで登ることができるが、今回はすべて自分の脚で登ってみる。
幸い京王・高尾山口駅の線路の高架下に駐輪場があるのでそこにロードバイクをとめて、シューズも履き替える。
高尾山の登山道はいくつかルートがあるようだが、もっとも登りやすいと言われる一号路を選択。紅葉に囲まれたケーブルカー・リフトの清滝駅の手前を右へ曲がると、一号路の始まりだ。
この道はほぼずっと舗装されているので歩きやすいのだが、勾配はそこそこある。この日は天気がよく暖かかったので、ウェアもじっとり汗ばんでくる。
30分ほど登ったところにケーブルカーとリフトの駅があるので、この辺りから登山客の数も一気に増える。
混雑を避けて平日を選んだのだけど、それでも登山客数世界一を誇る高尾山だけに、お年寄りから遠足中の幼稚園児まで文字通り老若男女で賑わっている。
いかにも登山用の服装というより、近所を散歩しているような格好の人も多く、普段着感覚で登れるのも人気なのだろう。
お土産物屋や飲食店もこの辺りから軒を連ね、さる園、根っこがタコの脚みたいな蛸杉など、高尾山といえばという見どころもこの先に集まっている。
「三密の道」の意味は?
さらに進むと高尾山薬王院のエリアに入る。
浄心門と呼ばれる最初の門をくぐり、108段の男坂を登ったところに、「三密の道」という石の門がある。
最近よく聞く3密とは違い、仏教用語で三密とは煩悩のことを指すらしい。
その先の杉並木を抜けて、山門をくぐると、お堂がたくさん並んでいる。
どこにお参りすればいいかよくわからないまま、人の流れに沿って階段を上り、本堂や本社でお参り。
薬王院を抜けて15分ほど歩くと、高尾山山頂の広場に到着。広場の中央に山頂の標高599.15mを示す標識がある。
上り口が標高約200mなので400mほど上ってきたことになるわけだ。ここで忘れずにスマホを操作して、番外編21番「高尾山頂ゲート」のスタンプをゲット。
帰りはケーブルカーを使って、時間短縮。午後3時ごろにふもとに戻ってきた。普段使わない筋肉をかなり使った気がしたので、どうなることかと思ったけど、今のところ筋肉痛もさほど出ずにすんでいる。
1日で24個のスタンプをコンプリート!
残すスタンプは、3つだ。
甲州街道を戻って、右折して町田街道に入り、すぐ左に曲がるとイーアス高尾というショッピングモールがある。
ここで15番のスタンプをゲットし、1~15番までのスタンプを制覇。パーフェクト賞として、モール内で使える500円分のクーポン券をインフォメーションセンターでもらえる。
さらにイーアス高尾を含む2個のスタンプをゲットしたことで、飲食店5%割引の電子クーポンも手に入れた。
次は町田街道に戻って、さらに高尾街道を北上し、八王子城跡ガイダンス施設ゲートでスタンプゲット。
八王子城は、前回最初に訪れた滝山城から北条氏照が移ってきて築城した戦国時代の山城だ。
最後のスタンプは絹の道資料館だが、八王子城跡からは10km以上離れている。どんどん日が傾いていく中、閉館時間の午後4時半を過ぎて辺りが暗くなり始めたころ、なんとか到着した。
これで番外編のスタンプ9個もコンプリート!
サイクリングしながら1日で24個のスタンプを全制覇できた。
スーパーパーフェクト賞として、ウェブ上でもらえるシリアルナンバーと名前入りの全ゲート制覇認定証も獲得。また抽選で100名に記念品がもらえるそうだ。
八王子いちょう祭りのモバイルスタンプラリーは、11月末まで開催している。
感染再拡大で遠出も難しくなってきているが、いちょう並木周辺のスタンプは自転車がなくても徒歩で集められると思うので、東京近郊で秋のお出かけをしたい人は挑戦してみては?
(光石 達哉)