マスク越しに美味しい空気をいただき、ライト越しに美しい紅葉をいただく。
そんなイルミネーションイベントが今秋、青森・十和田湖で開催されている。その名も「カミのすむ山 十和田湖 FeStA LuCe 2021-2022」。20年冬に続き2度目となり、21年は無料シャトルバスの運行など、よりパワーアップをしての開催だ。
10月21日~11月23日、青森・十和田神社を会場として行われている。
20年冬は来場客数1万4千人。広大な敷地であるため、大人数でも自然とソーシャルディスタンスを取れてしまうことも魅力の1つ? 徹底したコロナ対策のもとで、ライトアップされた紅葉を楽しめる。
昼夜2度染まる十和田湖へ!
カルデラで有名な十和田湖。ちょっぴりユニークな形をしている。
クリームパン?
握りこぶし?
形もさることながら、秋の十和田湖といったらやはり紅葉。
ブナやカツラが赤や黄色に染まる光景は、日本全国でも屈指の紅葉スポットとなっている。他の地方よりも色付く時期が遅いため、「今年は見ていない!」と嘆くみなさんにはぜひおすすめしたい場所だ。
第1回の20年は冬限定で行われたが、21年は秋の「第1章 光の紅葉物語」と冬の「第2章 光の冬物語」の2章立てで開催される。
「紅葉物語」は10月21日~11月23日、「冬物語」は12月4日~2月20日にかけて実施。前回の来場者数は1万4千人を数えたが、十和田湖の面積自体が61平方キロメートルもある雄大な景色であるため、ナチュラルにソーシャルディスタンスを保つことは可能だろう。
一方、十和田湖が広いがために勃発する論争もある。青森と秋田の県境問題は積年の問題であり、世界自然遺産の白神山地と並んで、両県民が集まった時には定番の話題となっている…。
アクセス良し、子供連れ良し
得てして、紅葉スポットまでのアクセスは何かと不便なことが多い。
がしかし、そんなお悩みをこのイベントは解決してくれる。今回は無料シャトルバスの運行により、会場の青森・十和田神社と「星野リゾート奥入瀬渓流」をはじめとした近隣の各ホテル間が簡単に移動可能。新幹線を利用する人でも、七戸十和田駅から各ホテルの送迎バスと無料シャトルバスを利用すれば、スムーズに十和田湖へ到着だ。
加えて、入場時間は17時30分~21時(最終受付は20時30分)という夜限定イベント。昼間に紅葉を存分に味わった後、違った目線で堪能することができる。入場料は当日券が1600円、前売り券は1200円。小学生以下は入場無料のため家族連れにはうってつけのイベントかもしれない。
また、イベント期間中何度でも入場可能なパスポート(3000円)も発売される。
青森県民にこそ行って欲しい…?
今回は十和田湖になじみが深い青森県民にも朗報だ。10月1日から始まった「青森県宿泊キャンペーン」を使えば、お得に十和田湖畔に宿を取ることが出来る。「近すぎて見えなかった発見」も、青森県民にはあるのかも…しれない。
また、「神秘の森 十和田湖ナイトウオークツアー」も日曜日限定で、10月24日~11月21日まで計5回行われる。参加料は500円で各回10人限定。今に伝わる「十和田湖伝説」を聞きながら、ライトアップされた神社や参道を眺めるのも乙ではないだろうか。
コロナ対策万全のイルミネーションイベントが、心まで染めてくれるに違いない。
いや、既に行きたい気持ちで染まっているかも。
(mimiyori編集部)