【行ったつもりシリーズ】ついに東京都の東側へ進出~「県境を越えない旅」東西南北制覇へ 江戸川沿いを走る

旧江戸川 葛西臨海公園 東京ディズニーランドホテル JR京葉線  舞浜大橋

東京と千葉の県境、旧江戸川の河口にある葛西臨海公園。対岸に見えるのは、東京ディズニーランドホテルで、シンデレラ城の先端も小さく見える。左に見える橋は、JR京葉線と舞浜大橋

(撮影:光石達哉)

都道府県間の移動が制限されていた期間に始めた東京とその周りの県の県境を自転車で巡る旅。今や「Go To トラベル」キャンペーンで国内旅行も盛り上がっているが、せっかく始めたものを途中で投げ出すのも後味が悪いので、引き続き県境探検を続行。今回は千葉県との県境を流れる江戸川へ。

 

 

 

 

 

葛西臨海公園は〇〇の聖地

葛西臨海公園

右上の岸壁の端っこが、ちょうど東京側の県境の南端。葛西臨海公園は、釣り糸を垂らしている人も多い(撮影:光石達哉)

これまで神奈川と山梨との県境をくまなく見てきたが、今回はいよいよ千葉県との県境を探る。東京都と千葉県の間には、旧江戸川・江戸川が流れる。その旧江戸川の河口にある葛西臨海公園がスタート地点だ。

 

バードウォッチング 葛西臨海公園 観察窓

バードウォッチングの名所でもある葛西臨海公園。この壁は観察窓といって、壁の穴からカメラのレンズや望遠鏡を突っ込んで、鳥に警戒されないように観察するもの(撮影:光石達哉)

 

 

 

葛西臨海公園と言えば、観覧車や水族館がよく知られているが、旧江戸川に近い西側はバードウォッチングの聖地らしい。観察窓という壁に空いた穴越しに鳥を観察するスポットもある。対岸は東京ディズニーランドで、お城やホテルも見える。

 

江戸川サイクリングロードは快適

舞浜大橋 江戸川サイクリングロード

舞浜大橋の下をくぐり。堤防の上に出ると江戸川サイクリングロードが始まる。この日は天気もよく、風も穏やかで走りやすかった(撮影:光石達哉)

公園を出て、河口にかかる舞浜大橋の下をくぐり、堤防の上に出ると江戸川サイクリングロードのはじまりだ。江戸川サイクリングロードは多摩川、荒川と並んで、東京ではメジャーなサイクリングロード。大きな川沿いは道がほぼ平たんで信号もなく、長い距離を一気に走れるのが魅力だ。とはいえ、ときおり堤防の上の道が途切れていたり、工事中だったりするので車道と行ったりきたりしながら、北上する。

 

 

 

 

妙見島 ニューポート江戸川 ヤマハ ボート施設

河口から約5km走って妙見島という中洲の小さな島に。ここにはニューポート江戸川というヤマハのボート施設がある(撮影:光石達哉)

5kmほど走ったところで橋を渡って、中洲の妙見島へ。工場がいくつかあるだけの小さな島だが、この中にニューポート江戸川というヤマハのボートクラブ兼ショップがある。20年以上前に仕事がらみで来たことがあるので、ちょっと懐かしい気持ちになる。

 

 

東京最東端到着‼ 読めない「江戸川水閘門」

旧江戸川 江戸川 分岐点 江戸川水閘門

旧江戸川と江戸川の分岐点近くにある江戸川水閘門。この写真では水門のやや左に千葉との県境が走る(撮影:光石達哉)

閘門

閘門は二重構造で、ボートなどはこの水路に入り水位を上下させてから反対側に抜ける(撮影:光石達哉)

 

 

 

さらに上流へ向かい、江戸川と旧江戸川の分岐点近くに、江戸川水閘門という水門がある。昭和18年に完成し、今も現役で使われていて旧江戸川の水の流れを調整しているそうだ。水閘門のそばに県境があり、このあたりが東京都の最東端となる。

江戸川 サイクリングロード 河川敷

江戸川に合流すると、サイクリングロードは河川敷に降りる。道幅が広くて走りやすいけど、歩行者などには気をつけてよう(撮影:光石達哉)

江戸川 河川敷 コスモス

11月初めだが、江戸川の河川敷はまだ多くのコスモスが咲いていた。(撮影:光石達哉)

水閘門の先は、江戸川の河川敷に降りることができ、幅の広い道が上流までずっと続いている。子どもたちが野球やサッカーをしていたりといった河川敷ならではの光景とともに、11月初めだが、まだコスモスもたくさん咲いていた。

 

渡し船は今も健在「矢切の渡し」

矢切の渡し 手漕ぎ船 江戸川

「矢切の渡し」は、今も手漕ぎ船で江戸川を渡る。ちなみに運賃は大人200円、小人100円(撮影:光石達哉)

 

 

 

河口から約17km走ると、現れるのが「矢切の渡し」だ。細川たかしの歌で有名な(と言っても、若い人は知らないかもしれないが)渡し船で、江戸時代初期に農民の往来のために始まったという。橋が多数かけられた今も運航されていて、ちょうど僕が着いたタイミングで船が出て、多くの観光客が乗っていた。

標識 江戸川 東京・埼玉・千葉 県境

河口から19.75km地点の標識の地点に到着。これより上流は埼玉県に突入する。右に見える江戸川の中で東京・埼玉・千葉の県境が交わる(撮影:光石達哉)

矢切の渡しからさらに3kmほど上流へ行くと、埼玉県との県境にぶつかる。江戸川サイクリングロードはこの先、利根川との分岐点である関宿城までずっと続いているが、今回はここまで。次回からはここから西へ曲がって、東京と埼玉との県境をたどっていく。

 (光石 達哉)

 

 

 

葛西臨海公園 江戸川水閘門 旧江戸川沿い

今回のルート前半。葛西臨海公園から江戸川水閘門までの旧江戸川沿いの区間(マップボックスより)

江戸川水閘門 江戸川沿い 矢切の渡し

ルート後半。江戸川水閘門から江戸川沿いを走り、矢切の渡しを越えて埼玉との県境にぶつかるところまで(マップボックスより)

 

 

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