【行ったつもりシリーズ】高尾山をかすめて大垂水峠へ

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京王高尾山口駅。数年前にリニューアルして木造屋根のおしゃれな駅舎(撮影:光石達哉)

東京都知事があらためて他県への不要不急の移動自粛を要請するなど、まだまだ自由に旅行するのは難しい日々が続いている。そんな中、過去にサイクリングで訪れたちょっとマイナーだけど個人的なお気に入りスポットを紹介して、今後の旅の参考にしてもらおうという企画。今回は高尾山をかすめて大垂水峠への旅。

 

 

 

高尾山には登らず大垂水峠へ

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駅の向かいにあるトリックアート美術館。入ったことはないけど、外壁にもいろんなトリックアートがある(撮影:光石達哉)

 

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JR西八王子駅~高尾駅間に並行する甲州街道は、秋には銀杏並木で黄色く染まる(撮影:光石達哉)

高尾山と言えば「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にも三ツ星で紹介され、登山客数は世界一と言われる人気観光地。とはいえ、僕自身いつもこの辺りは自転車でしか行かないので高尾山自体には登ったことがない。そこで今回は高尾山の南北を通る大垂水峠と小仏峠を巡る。前半は南側の大垂水峠へ。

国道20号・甲州街道を西へ進み、八王子の市街地を抜ける。秋には銀杏並木がきれいなところだ。京王高尾山口駅とトリックアート美術館の間を通り、高尾山インターチェンジの前を過ぎた辺りから大垂水峠の上り坂が始まる。

大垂水峠は初心者向けの「脚試し峠」

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高尾山インターチェンジ付近。頭上をうねうねと走る高速道路が近未来的(撮影:光石達哉)

大垂水峠は東京近郊のサイクリストにとって初心者向けの腕試しならぬ脚試し的な峠で、勾配自体も比較的緩やか。休日ともなると多くのサイクリストが上ったり、下ったりしている。僕自身も過去10年で何10回となく登っていると思う。そういえば昔、マウンテンバイクで走っていたおばあさんをよく見かけたけど、今でも元気かなあ。ちなみに道の両脇はラブホテルがやたら多い。頂上付近では猿を2度ほど見かけたことがある。

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大垂水峠の頂上に到着。休日はサイクリスト、登山客でにぎわっている(撮影:光石達哉)

 

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以前撮影した大タルミ峠と書かれた石碑。頂上から神奈川側にちょっと下ると立っている(撮影:光石達哉)

後半は勾配がややきつくなり、そこを踏ん張って乗り越えると標高392mの頂上に到達。ここが東京都と神奈川県の境だ。一番最近行ったのは、都道府県間の移動自粛期間中だったのでここで引き返したのだが、神奈川側に峠をちょっと下ったところに富士屋というラーメン屋があり、その前に「大タルミ峠」の石碑がある。東京側と違って神奈川側は見晴らしがよく、天気がよければ富士山も見える。下り切ってしばらく行けば、相模湖だ。

高尾山登山口を散策

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峠でUターンして、高尾山登山口へ。ケーブルカーとリフトの駅は清滝駅という名だそうだ。一度はちゃんと登ってみたいな(撮影:光石達哉)

 

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登山口までの参道はいろんなお店が並び、秋は紅葉がきれい(撮影:光石達哉)

 

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名物の高尾まんじゅうは、1個110円。茶色がつぶあん、白がこしあん。登山前のカロリー補給に(撮影:光石達哉)

今回は頂上で折り返して、来た道を下る。主要な国道なので交通量も多いのでクルマには十分に注意しながら、先ほど通り過ぎた高尾山の登山口をちょっと散策。甲州街道の入り口からケーブルカー・リフトの駅までの参道は、お土産物屋やお蕎麦屋さんがたくさんならんでいて、秋になると紅葉がきれいだ。以前は、この辺のソバ屋でとろろそばをいただいたりしていたが、今回は名物の高尾まんじゅうを買ってみる。

博物館前の広場で高尾まんじゅう

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ジャージのポケットに入れていたら高尾まんじゅうは残念な姿に… でも、おいしかった(撮影:光石達哉)

 

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高尾599ミュージアム前の広場、599の形をしたベンチでひと休み(撮影:光石達哉)

 

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ミュージアムの前には新しくおしゃれなカフェもできていた(撮影:光石達哉)

参道の入り口には、数年前にできた「高尾599ミュージアム」という博物館がある。入場無料ながら入ったことはないのだが、その前の広場も居心地がいいのでここで先ほど買った高尾まんじゅうをいただく。ちなみに599とは高尾山の標高599mを表しているのだそうだ。

ひと休みした後は、高尾山の北側を抜ける旧甲州街道の小仏峠へ向かうのだが、それはまた次回に。
(光石 達哉)