12月になってもまだまだ全国各地で紅葉が真っ盛りなところが多いが、今回は東京23区内の紅葉スポットを巡る旅。「3密」を回避しやすいサイクリングで、1日で何カ所回れるか挑戦してみた。
今春もサイクリングで23区内の花見スポット巡りを行ったが、今回は11月23日の勤労感謝の日に紅葉スポットを巡ることにした。
まずは世田谷区の砧公園へ。芝生が広がるファミリーパークは自転車進入禁止だが、その周りにもイチョウ並木などが見られる。
ちなみに、今回も参考にしたのはウォーカープラスの「紅葉名所2020」というページ。
紅葉情報2020 - 見頃・色付き情報を毎日更新|ウォーカープラス
23区内の紅葉スポットは36カ所登録されている。
有料の公園はスキップすることにしたので、実質20数カ所中いくつ回れるかというところだ。
砧公園から駒沢→等々力不動尊
砧公園を出て東へ進み、駒沢オリンピック公園へ。
駒沢通り沿いのイチョウ並木はまだ緑の葉が目立ったが、園内の体育館の周りは鮮やかな赤いモミジが色づき始めていた。
続いては南に下り、等々力不動尊に到着。境内の左側に舞台があり、そこから23区内唯一の渓谷と言われる等々力渓谷が見渡せる。
赤いモミジはまだ3割ほどだったので、今ごろが見ごろかもしれない。
都内の穴場スポット~御殿山庭園、有栖川宮記念公園
次は目黒通りを東へ進み、目黒駅を越えたところで南下。品川駅の南側、JRの線路とビル街に挟まれた御殿山庭園に到着した。
立派な名前のわりに意外と小さな公園で、さらに周りの道から一段低くなったところにあるため、気にしていないと通り過ぎてしまいそうな都会の穴場だ。
ここから北へ向かい、広尾駅そばの有栖川宮記念公園へ。
広尾や南麻布といったセレブな街の中にひっそりとたたずむ公園だが、頭上に鎮座する有栖川宮熾仁親王騎馬像と周囲の紅葉のコントラストがきれいだ。
紅葉の名所 芝公園へ
次は東へ進み、芝公園へ。
東京タワーの足元にあるもみじ谷という小さな沢は、その名の通り紅葉の名所。
また、御成門交差点付近から東京タワーが真正面に見える並木道も定番の人気スポットだ。
生みの親が守った巨木「首賭けイチョウ」
続いて、すぐ北の日比谷公園へ。
公園の西側にある雲形池は色とりどりの紅葉に囲まれ、前半戦では紅葉が一番きれいなスポットだった。
すぐ近くにある老舗洋食レストラン「松本楼」の目の前には、「首賭けイチョウ」という巨木がある。
かつては現在の日比谷交差点付近にあったこのイチョウだが、道路拡張で伐採されそうになったところ、日比谷公園の生みの親・本多静六博士が「首に賭けても移植する」と言って救ったことがその名の由来なのだそうだ。
前半戦はここまで。約32km走って、7カ所の紅葉スポットを見てきた。
さてさて、後半はどこまで行けるかな。
(光石 達哉)