【自転車】「若葉マーク脱出計画」⑦~エリア拡大の「八王子いちょう祭り」デジタルスタンプラリー 師弟タッグで激走(2日目・後半)

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スタンプ全制覇なるか!? (撮影:光石達哉)

2020年から挑戦した「八王子いちょう祭り」のデジタルスタンプラリー。21年はチェックポイントが増えて難易度が上がったようなので再挑戦。自転車初心者の編集部見習いコイケとともに出かけてみた。完結編となる今回は2日目の後半、小仏峠、高尾山頂を制覇し、スタンプコンプリートを目指す。

2022年版に向けて、予習としてお付き合いください。

 

 

エネルギー補給もして いざ高尾山へ!

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スタンプラリーのラスボス高尾山へ。ちょっと遅めの時間から登り始めることに…(撮影:光石達哉)

チェックポイントの数が昨年の24カ所から39カ所に増えて、エリアも拡大した八王子いちょう祭りのデジタルスタンプラリー「むーちゃんスタンプラリー」(2021年10月9日~11月30日開催)。今回はサイクリングで2日かけてスタンプ全制覇を目指していて、1日目は29個、2日目の前半は5個をゲットし、残りは5個となった。

時刻は正午、まずは八王子城のふもとから出発して高尾街道などを南下、JR高尾駅前で右折し、甲州街道に合流。西浅川のY字路の交差点を右斜め前に入ると、ここからは旧甲州街道で小仏峠へと通じる。

八王子城のふもとから約4km、次のチェックポイントは旧甲州街道沿いにある「駒木野庭園」だ。ここは、八王子市が所有する日本庭園。もともとは隣接する病院(当時・小林医院、現・駒木野病院)の院長の自宅で、昭和7年ごろに建てられたという。入場無料だが、この先の行程を考えると時間がないので中に入るのはあきらめる。

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旧甲州街道に入ってすぐの「駒木野庭園」。病院の院長先生の自宅だったという日本家屋や庭園を楽しめる(撮影:光石達哉)

次は約300m先にある「小仏関跡」。徳川幕府が甲州街道でもっとも重要視した関所だそうだが、現在は小さな公園のようになっている。

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小仏峠のふもとにある「小仏関跡」。江戸時代は厳重な警備がされた関所だったそうだが、今は建物なども残っておらず面影はほとんどない(撮影:光石達哉)

旧甲州街道は、交通量も少なく静かな道だ。ランチタイムの時間帯だがお店もほとんどないので、道沿いで見つけた豆腐屋でおからドーナツを買って、軽く腹ごしらえ。

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街道沿いの豆腐屋で売っていたおからドーナツで、軽く補給。あっさりした口当たりで甘さも控えめ(撮影:光石達哉)

この先は緩やかな上りが続き、ところどころ急勾配もある。前回、ヒルクライムに特性を見出したコイケはエネルギー補給が済んだこともあって、軽々と前に飛び出し、あっという間に見えなくなってしまった。

 

小仏峠で江戸時代に思いを馳せる

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小仏峠の入り口。自転車や車で行けるのはここまでで、この先は徒歩で峠を目指す(撮影:光石達哉)

小仏関跡から約4.5km走ると舗装路が途切れ、コイケはここに自転車を停めて待っていた。ここから小仏峠までは山歩き。せっかくなので、いつもサイクリングのログを記録しているアプリ「STRAVA」をハイキングモードで使ってみる。

歩き始め500mぐらいは道幅も広く勾配も緩やかだが、そこから右に曲がると一気に狭い道になり、傾斜もきつくなる。

甲州街道で参勤交代する大名は少なかったそうだが、それでもこんな険しい道を大名行列や旅人たちが歩いていたんだなと、しみじみ思いをはせる。高尾山からも尾根伝いに来れる道なので年配のハイキング客も多く、細い道を譲り合ってすれ違いながら登っていく。

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最初は道幅が広かったが、後半は人がすれ違うのもやっとの狭い山道が続く。昔の人はこんな道を往来してたんだなあ…(撮影:光石達哉)

登り始めから約1.2km、標高差200m弱を登って小仏峠に到着。

 

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「小仏峠」の山頂に到達。ここもしんどい登りだった… かつて明治天皇が休憩されたという石碑が立っている(撮影:光石達哉)

ここも東京と神奈川の境界で、標高は542m。明治になって甲州街道は高尾山の南、前回通った大垂水峠を通るルートに変更になった。大垂水峠は標高392mなので、峠越えとしてはかなり楽になったわけだ。

結局、小仏峠も往復に約1時間かかって、下山したのは午後2時過ぎ。

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小仏峠でのSTRAVAのハイキングデータ。下のグラフはグレーが標高、青線がスピード、赤線が心拍数。やはり下山の方が心拍数低いね(撮影:光石達哉)

ここから旧甲州街道を引き返し、甲州街道に戻って西へ。約6km走って京王線・高尾山口駅に到着し、駐輪場に自転車を停めて、午後2時40分ごろから今回のラスボス高尾山を登る。

 

高尾山は大人気スポット

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自転車で京王線・高尾山口駅へ移動。最近、新しい店や施設が増えているこのあたりだが、トリックアート美術館の隣でも何か作られている(撮影:光石達哉)

高尾山にはケーブルカーやリフトもあるが、ふもとからほぼ舗装路でつながっている1号路を歩いて頂上を目指す。日没が午後4時半ごろなので、なんとか日が出ているうちには頂上に着けそうだ。11月末で紅葉の盛りも終わりかけだったが、まだ色づいている木々も多かった。

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中腹にある高尾山薬王院の周りもまだ紅葉が残っていた(撮影:光石達哉)

ここもSTRAVAで記録を取ったのだが、最初の2㎞、中腹のケーブルカー・リフト駅まではずっと急勾配の坂が続いていることが分かった。

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高尾山のSTRAVAデータ。ケーブルカー駅付近までの序盤2㎞が急勾配なのがわかる(撮影:光石達哉)

その後、薬王院の階段などを上ってさらに進み、午後4時に登頂。雲の影に隠れているが、まだギリギリ太陽も地平線の上にあった。

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高尾山頂の大見晴台に日没前の午後4時に到着。晴れていれば遠くに富士山も見える(撮影:光石達哉)

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標高599.15mの「高尾山頂」 これでスタンプは38個!(撮影:光石達哉)

世界一登山客が多いと言われる高尾山だけあって、八王子城や小仏峠に比べると圧倒的に人が多い。その半分ぐらいは若者なのが他の山とは大きく違うところで、なぜかカップルもたくさんいる。

夕方で暗くなりつつある中、僕らが下っている時にも多くのカップルとすれ違った。高尾山は完璧に登山用の装備をそろえなくても登れるが、お台場や横浜あたりでデートしているような服装や靴のカップルも多く、夜の高尾山の何が彼らを引きつけているのかちょっと不思議な気持ちになった。

中腹まで下ると、すっかり日が暮れて真っ暗になった。念のため自転車用のライトを持ってきていたので足元を照らしながら進んでいく。往復約8.5km、約2時間半かかって午後5時過ぎに、ふもとに到着。さすがに脚も痛くなってきた。

 

スタンプ全制覇! しかし…

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いちょう祭りなのに、2日目はほとんどいちょう並木を通らなかったので、帰りにパシャリ(撮影:光石達哉)

ほぼスタンプはコンプリートしたのだが、ここで甲州街道を東に戻りイーアス高尾というショッピングモールへ。ここで特典のひとつであるお買い物券500円がゲットできる。

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イーアス高尾で500円分のお買物券をゲット! 指定のスタンプを20個集めると先着1000人がもらえる(撮影:光石達哉)

再び甲州街道を東に向かい、1日目にスルーしていたので最後のチェックポイントとなった「都立陵南公園」へ。ここは1964年東京五輪の自転車トラック競技場の跡地に作られた公園だが、2日目のルートで通ると勘違いしていたので結果的に最後になってしまった。

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1日目にスルーしていた「都立陵南公園」で最後の39個目のスタンプゲット! 午後7時前ですっかり真っ暗(撮影:光石達哉)

これで全39個目のスタンプをコンプリート! すぐそばの「陵南いちょう会館」で記念品の缶バッジと交換できるのだが、すでに午後7時前で閉まっていた。

この「むーちゃんスタンプラリー」は、スタンプの数やチェックポイントの場所によって計8個の賞が設定されていて、必ずもらえる記念品の缶バッジのほかに応募抽選で様々な景品が当たる可能性がある。11月30日がその応募締め切りだったのだが、自分はドタバタしていて応募を忘れてしまった。

結局ほぼ特典をゲットし損ねてしまい、しょうがないなと思っていたら、コイケはどうしても記念品が欲しかったようで、祭典委員会と連絡を取り合い、現地に行ったり(また閉まっていたそうだ…)して、最終的に2人分の景品を郵送してもらうことができた。

 

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コイケが祭典委員会に問い合わせして送ってもらった記念品。真ん中が全39個のスーパーパーフェクト賞でもらえるBIG缶バッジ。その他、タオル、カレンダー、ステッカーなどをいただいた(撮影:光石達哉)

のべ2日間のデジタルスタンプラリーは、難所も多く想像以上に時間がかかって大変だった。来年も挑戦するかはどんなコースになるか次第だが、楽しみにして待っていよう。

(光石 達哉)

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今回のルート:①駒木野庭園-②小仏関跡-③小仏峠-④高尾山頂-⑤都立陵南公園(撮影:光石達哉)

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