【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 夏の越後路から世代の主役へ~新潟2歳ステークス

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(写真:photoAC/JohnnyNayuta)※写真はイメージ


こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。


夏競馬の期間中は、毎週行われる重賞から1レースをピックアップ。注目馬はもちろん、レースの概要や過去の優勝馬、名場面も紹介しています。

先週の札幌記念(GⅡ)はGⅠ馬による上位独占。小倉競馬場の北九州記念(GⅢ)はトップハンデ2頭のワンツーと、両重賞で実績馬が格の違いを見せつけました。

波乱の傾向にある夏競馬の重賞。人気を落としていた実績馬もいましたが、意地の走りで健在ぶりをアピールしました。秋のGⅠに向けて、力のある馬たちが順調なスタート。本番も楽しみです。

さて、今回は2歳重賞。30日に新潟競馬場で行われる新潟2歳ステークス(GⅢ、芝1600m)を取り上げます。年末の2歳GⅠ、さらに3歳GⅠまでつながる重要な一戦。世代の頂点を争う戦いに加わるための第一関門です。

 

2歳世代最初のマイル重賞

かつては右回りコースだった新潟競馬場。創設当時の条件は右回りの芝1200mのスプリント戦。年齢表記も今とは異なるため、レースは「新潟3歳ステークス」として行われていました。

97年に距離が200m伸びて1400mに変更。99年までは右回りコースでしたが、01年に左回りの新コースが完成。同年は内回り1400m、翌02年から外回り1600mになって現在と同じ条件になりました。また、左回りとなった01年に年齢表記も2歳に変わっています。

2歳重賞は、一足先に函館2歳ステークス(GⅢ)が行われますが距離は1200m。年末のGⅠと同じ距離でもある1600mの重賞は新潟から始まります。

スピードはもちろんですが、JRA最長658.7mの直線を走り切るためのスタミナも要求されます。デビュー間もない2歳馬にとっては最初の試練。勝つことができれば、将来への期待も一気に高まります。

「大外一気」の歴代優勝馬

長い直線を使って繰り広げられる競り合い。直線が長いからこそ、末脚を使って豪快に差し切る競馬は見応えがあります。ここでは「大外一気」に限定して過去の優勝馬を振り返ります。

13年ハープスター。最後方から2歳馬、そして牝馬とは思えない豪脚で他の17頭を圧倒しました。

スタート直後からポジションは最後方。4コーナーから直線に入っても、まだ一番後ろ。果たして先頭まで届くのか、単勝1番人気の馬が何もできないまま終わってしまうのかと心配になるほどでした。

しかし、残り400mを過ぎたあたりから川田将雅騎手のゴーサインに反応して脚を伸ばし始めると、残り200mを切ってからは他の馬が止まっているかのように見えるほどの脚を繰り出して一気に先頭へ。

最後は2着馬に3馬身差をつける完勝。絶望的かと思われた位置から差し切ってしまう末恐ろしい能力を発揮し、牝馬路線の主役に躍り出ました。

新潟2歳の再現ともいえるレースが14年桜花賞(GⅠ)。大外18番枠からのスタートで道中は最後方。大逃げした馬が失速する展開で、最後の末脚比べは、大外から飛んできて差し切り勝ち。父ディープインパクトをほうふつとさせる、極上の切れ味でした。

遡って08年のセイウンワンダー。雨の影響を受けた馬場を物ともせず追い込んできました。

道中は隊列の一番後ろ。スタートでダッシュがつかず、後ろに置かれる格好となりました。当時、雨が降った芝コースは力を要する状態。直線にかけて内側のほうは痛みが出ていたため、最後は各馬が外寄りに進路を取ってゴールを目指しました。

同馬の鞍上・岩田康誠騎手が選択した進路は外ラチ。距離ロスを気にせず、内で先頭を争う馬たちには目もくれず、観客の前を鮮やかに駆け抜けていきました。

条件としては通常よりも過酷。それでも後方から進んで一気に差してしまう力は、まさしく世代トップでした。

この勝利から約3カ月後、2歳王者を決める朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を制覇。他の路線から挑んできた馬に単勝1番人気は譲りましたが、力は本物でした。

2頭の他にも、18年ケイデンスコール、12年ザラストロ、09年シンメイフジも大外一気で勝利。「大外」ではなく内からでしたが、15年のロードクエストも豪脚を披露。強力な末脚は、越後の2歳王者になるための絶対条件なのかもしれません。

 

精鋭集結 「左回り」経験がカギ?

初勝利を挙げた馬から連勝中の馬まで11頭が集結。経験の浅い若駒たちが初の重賞タイトルを巡って争います。

阪神競馬場でのマイル戦を勝ち上がったシュヴァリエローズ。初戦は中身のある内容でした。

3番手で前を見ながらレースを進め、直線で追い出されると外から抜け出しを図った馬との競り合い。並んだところで勝負根性を見せると、最後は体半分ほど抜け出して初勝利を飾りました。

着差以上に強い競馬で、舞台や相手が変わっても問題なさそうな印象。力を出し切れば、十分勝ち負けできる位置にいると思います。

フラーズダルムは好メンバーがそろった新馬戦を快勝。勢いそのままに重賞制覇を狙います。

道中は逃げた馬の直後につけて2番手を追走。4コーナーで先頭に並んでいくと、直線では後続との差を広げ、2着馬に4馬身差をつけてゴールしました。

差をつけて破った2着馬もすでに未勝利戦を勝利。今回のメンバーの中であれば、上位のレベルであることは間違いなさそうです。

ブルーシンフォニーは、東京競馬場の長い直線を使って、良血馬を差し切り。切れ味抜群の末脚で勝ち星を挙げました。

新馬戦のスタートは出遅れ。最内1番枠からインコースに控えると、直線では前が詰まる場面もありながら、外に進路を切り替えて先頭を争う有力馬たちを一網打尽。今回も新潟の直線で決め手を生かしたいところです。

唯一連勝中のブルーバード。1200mの新馬戦、1400mのダリア賞を勝利して初の1600m戦。さらなる距離延長もクリアして3連勝を目指します。



最後に筆者の注目馬です。まず、過去10年の勝ち馬について気になるポイントが1つ。前走の競馬場は、勝ち馬が多い順に新潟、中京、東京でした。いずれも「左回り」。経験の浅い2歳馬にとって、1度の経験でも大きな強みになっているといえます。

さらにマイル戦の経験や末脚も重要。左回りのマイル戦で差す競馬ができていれば、有力候補と考えて良いでしょう。

ということで、今回はあえて1頭に絞ってブルーシンフォニー。メンバー最速の上がり34秒2で他の有力馬を撃破。稍重の馬場での勝利でしたが、良馬場でさらに力を発揮してほしいと思います。

不確定要素の多い2歳馬の戦い。上位人気が予想されるシュヴァリエローズやフラーズダルムは初の左回り。それぞれの馬が課題を持って挑みます。



今回はここまで。
次回も夏競馬恒例の重賞に注目します!



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト