【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 グランプリ女王と若駒たちの頂上決戦〜有馬記念

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有馬連覇、グランプリ4連勝が懸かるクロノジェネシス(撮影・おかだ)

こんにちは!

競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

 

12月26日、中山競馬場で暮れの大一番、有馬記念(GⅠ、芝2500m)が行われます。

注目はグランプリ女王と3歳馬の対決。宝塚記念を含むグランプリレース4連勝を狙って引退レースへ臨むクロノジェネシス(牝5)に、世代交代を完遂させたい3歳の精鋭が挑みます。

 

 

同期に続く有終の美を〜クロノジェネシス

GⅠタイトルを分け合ったライバルに続くか。クロノジェネシスが最高の形で競走生活を締めくくります。

 

19年の3歳牝馬GⅠ戦線、桜花賞はグランアレグリア、オークスはラヴズオンリーユーが優勝。3冠最後の秋華賞はクロノジェネシスが勝利を手にしました。

同世代の戦いを終えた3頭は、それぞれ得意の舞台で活躍。21年、同じようなタイミングでラストランを迎えることになりました。

短距離にシフトしたグランアレグリアは11月のマイルチャンピオンシップ、海外に活路を求めたラヴズオンリーユーは12月12日の香港カップを制覇。有終の美を飾りました。

 

今度はクロノジェネシスの番です。21年は宝塚記念制覇も2度の海外遠征は2着、7着。今回は苦戦を強いられた凱旋門賞から状態の立て直しが最大のポイント。好走のバロメーターについては、後ほど見解の部分で紹介します。

レース後には中山競馬場で引退式を控えています。同期の2頭に続き、強い印象を残してターフに別れを告げられるのか。まずは無事に完走してくれることを願います。

 

ファン投票1位 3歳総大将〜エフフォーリア

女王撃破で最強馬の道へ。GⅠ2勝のエフフォーリア(牡3)は、堂々のファン投票1位で初のグランプリ出走です。

 

前走、天皇賞・秋(GⅠ)は、のちに引退レースを勝利して花道を飾ったコントレイル、グランアレグリアという現役最強クラスを破って優勝。19年ぶりに3歳馬が秋の盾を手にしました。

この勝利もあり、有馬記念ファン投票では史上最多の26万742票を獲得し、クロノジェネシスを抑えて1位。3歳馬のファン投票1位は07年のウオッカ以来14年ぶりです。

 

中山競馬場は春に皐月賞を勝った舞台。前走で現役最強クラスの2頭を破ったとなれば今回も… といきたいところですが特殊な2500m攻略は簡単ではありません。

スタート地点は内回りと外回りの合流点付近。すぐにコーナーがあるため、外枠に入ると余計な距離を走らされます。ペースは比較的スロー。多少距離に不安のある馬でも最後まで頑張れるケースもあります。

3000mの菊花賞をパスし、2000mの天皇賞を選択して成功。今回の距離延長は果たして上手くいくのか。前走の勝利がフロックでないことを、グランプリ女王が相手となる大一番で証明します。

 

暮れの大一番は波乱含み

最後は見解も含めて伏兵陣を紹介。最近の成績だけで人気を落としそうな実力馬の台頭にも注意が必要です。

過去10年、単勝1番人気の馬が6勝を挙げているものの、順当に1~3番人気の馬で決まった年は16年のみ。馬券圏内の3着まで広げると5番人気以下の馬は9頭。ほぼ毎年のように人気薄の馬が絡んでいます。

 

3歳勢はエフフォーリアの他、菊花賞馬タイトルホルダー(牡3)、皐月賞・日本ダービーいずれも3着のステラヴェローチェ(牡3)、セントライト記念(GⅡ)覇者の中山巧者アサマノイタズラ(牡3)が出走。歴戦の古馬相手に、若駒たちが上位独占を狙います。

 

年長馬はGⅠや長距離で実績のある馬に注目。前走10番人気の低評価を覆してエリザベス女王杯(GⅠ)を制したアカイイト(牝4)、タフな展開のGⅠで2度の馬券内があるモズベッロ(牡5)、凱旋門賞惨敗も海外GⅡを制して帰ってきたディープボンド(牡4)、クロノジェネシス同様ラストランを迎える17年菊花賞馬キセキ(牡7)など。展開一つで顔ぶれがガラリと変わりそうなほど、上位争いは混戦と考えています。

 

 

それでは筆者の見解です。

本命はクロノジェネシス。好走のバロメーターは当日の馬体重。新馬戦を除く7勝のうち、前走より体重が増えている時に6勝を挙げています。今回は前走が海外のレースだったため直接の比較はできませんが、宝塚記念の478キロを超えているかがポイント。21年6月の宝塚記念、この時も前走は海外のレースでしたが、20年有馬記念と比較してプラス4キロでした。増減なしの例は、20年天皇賞・秋の3着があります。

となると、クロノジェネシスの馬体重が478キロ以下の時は他の馬にもチャンスが拡大。逆転候補筆頭にはステラヴェローチェを推奨します。父はクロノジェネシスと同じバゴ。日本に比べ時計の掛かる競馬が主流の欧州の血を持つ馬。全3勝の馬場状態は稍重1勝、不良2勝。それでも全8戦5着以内と安定感は抜群で良馬場でも問題はありません。3歳馬からは同馬を最上位で評価します。

 

相手は手広く、モズベッロアカイイトアサマノイタズラウインキートスエフフォーリアシャドウディーヴァまで。逃げ宣言のパンサラッサをめがけて先行勢が早めに動く展開になるとみて、距離対応、コース適性に不安の少なさそうな差し馬を選択しました。

エフフォーリアの10番枠は悪くはなさそうですが気持ち外目。有力馬の中で一番先に動かなければならないポジションになりそうで、最後まで持ちこたえられるかが不安です。

 

左回りコースでの好走が光るシャドウディーヴァ。今回の舞台、中山競馬場も該当する右回りは8戦1勝、3着1回と普通なら見送り。ですが、先日、母の父であるダンシリという海外GⅠ馬も輩出した欧州の名種牡馬が亡くなりました。親族にまつわる馬が亡くなると、関連する馬が好走する時があります。

筆者が印象に残っているレースは16年秋華賞。単勝8番人気のカイザーバルが3着に来ました。レース2日前、GⅠ2勝の名牝ダンスパートナーが亡くなりました。カイザーバルはダンスパートナーの、めいに当たる馬。実力だけではない力が味方したのか、人気以上の激走は今でも鮮明に覚えています。シャドウディーヴァも左回りの成績だけで目を背けてはいけません。

 

 

今回はここまで。

次回もお楽しみに!

 

 

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