【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 時代を映すグランプリ~有馬記念プレビュー

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史上初の記録が次々に誕生した20年の競馬界。締めのグランプリの結末は(写真:おかだ、19年12月撮影)


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競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

 

12月13日に阪神競馬場で行われた2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ、芝1600m)は、吉田隼人騎手騎乗の白毛馬ソダシ(牝2)が優勝。無傷の4連勝、初めて白毛馬がGⅠを制覇しました。

 

さらに同日の香港国際GⅠ競走で、香港スプリントはダノンスマッシュ(牡5)、香港カップはノームコア(牝5)が勝利。コロナ禍に負けず、海の向こうで日本馬の活躍が光りました。

 

記録づくめ、そして印象的なレースが続いた2020年もいよいよ終盤。12月27日は一年納めのグランプリ・有馬記念(GⅠ、中山・芝2500m)が行われます。1週前ではありますがレースの注目ポイントを紹介。

 

 

 

 

 


ファン投票上位馬続々参戦

先日まで行われた有馬記念ファン投票は、6月の宝塚記念(GⅠ)を制したクロノジェネシス(牝4)が1位となりました。

 

クロノジェネシス(牝4)  214742

ラッキーライラック(牝5) 212674

③コントレイル(牡3)    212622

フィエールマン(牡5)   205291

⑤デアリングタクト(牝3)  179504

キセキ(牡6)       163166

⑦サートゥルナーリア(牡4) 150653

⑧アーモンドアイ(牝5)   126969

ワールドプレミア(牡4)  122620

ブラストワンピース(牡5) 103582

※太字は最終登録馬、数字は獲得票数

 

最終登録馬の中からファン投票の上位10頭は優先出走権を獲得することができます。トップ10からはクロノジェネシスを含む6頭。以下、ユーキャンスマイル(17位)、カレンブーケドール(19位)、ラヴズオンリーユー(24位)、ミッキースワロー(25位※回避)の4頭が優先出走圏内。残り6頭が賞金順で決まります。

 

歴史的一戦となったジャパンカップ(GⅠ)の上位3頭、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトは出走しませんが、GⅠ馬8頭含む中長距離の王道路線を歩んできたトップホースがエントリーしています。

  

 

最後まで続くか牝馬の勢い

近年続く牝馬の台頭。勢いが止まりません。

 

牡牝混合の芝GⅠでは、距離を問わず牝馬が活躍しています。春から振り返ると、高松宮記念はモズスーパーフレア(牝5)、大阪杯はラッキーライラック、安田記念はグランアレグリア(牝4)、そして宝塚記念はクロノジェネシスが優勝。牡馬唯一の勝利は天皇賞・春のフィエールマンでした。

 

秋に入ると「牝馬優勢」の流れは一段と加速。スプリンターズステークスとマイルチャンピオンシップをグランアレグリア、天皇賞・秋とジャパンカップをアーモンドアイが制覇。該当するGⅠは全て牝馬が勝っています。いずれのレースも牡のGⅠ馬が参戦。出走メンバーのレベルに疑問がつくレースは1つもありません。

 

上半期のグランプリ宝塚記念は19年リスグラシュー、20年クロノジェネシスと初めて牝馬が2年連続制覇。有馬記念は2年連続で牝馬が勝利したことはありません。19年のリスグラシューに続けば史上初の快挙です。

 

牝馬は、ラストランのGⅠ4勝馬ラッキーライラック、宝塚記念覇者クロノジェネシス、19年オークス馬ラヴズオンリーユー(牝4)、GⅠ2着3回と実力上位のカレンブーケドール(牝4)、さらに20年エリザベス女王杯2着のサラキア(牝5)の5頭が出走予定。牡馬勢も強敵ぞろいですが、複数の牝馬が3着以内に入る可能性は大いにあります。

 

 

世相派はバビットに全集中?

 

 

 

1年の世相や印象的な出来事を反映した馬券が飛び出すとされる有馬記念。過去には…

 

・01年:アメリカ同時多発テロ

1着マンハッタンカフェ

2着アメリカンボス

 

・12年:今年の漢字が「金」

1着ゴールドシップ

 

・17年:今年の漢字が「北」

1着キタサンブラック

  

いろいろあった2020年ですが、世相馬券となれば1頭に「全集中」。セントライト記念(GⅡ)勝ち馬のバビット(牡3)です。

 

騎手が着用する勝負服、バビットの勝負服は色が緑と黒で、社会現象にもなったアニメ「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が着ている羽織と同じ色。炭治郎の服は市松模様ですが、勝負服の柄は縦縞です。ちなみに、緑と黒で市松模様の勝負服は「ビービー」の冠名でおなじみ板東牧場の馬。こちらも話題になりました。

 

バビットは今回、ペースメーカーとして勝負のカギを握る重要な存在。4連勝で挑んだ菊花賞(GⅠ)は10着に敗れましたが、巻き返しが期待されます。セントライト記念で逃げ切っている中山の舞台に戻り、マイペースで運ぶことができれば怖い1頭。時代の流れも後押しします。

 

  

アーモンドアイ引退式に朝日杯

 

 

 

最後は有馬に気を取られすぎて忘れたら損する週末の話題を2つ。まずは19日、中山競馬場でアーモンドアイの引退式が行われます。

 

ジャパンカップでは無敗の3歳3冠馬2頭を退けて前人未到の芝GⅠ9勝目。最高の形で競走生活を締めくくることができました。母親としての新たな生活を前に、ファンの前で姿を披露する機会は今回が最後。引退式の模様は、JRAのオフィシャルYouTubeチャンネルで生中継される予定です。

 

そして20日は阪神競馬場で2歳のマイル王を決める朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、芝1600m)が行われます。 

 

筆者の注目馬は2頭。前哨戦の京王杯2歳ステークス(GⅡ)覇者モントライゼ(牡2)は距離延長が課題となりますが、正攻法の競馬で安定した成績を残しています。パワーアップした馬体とともに、現時点での完成度も含めて高評価です。外目の枠に入りましたが、中途半端に控えるより逃げても面白いと思います。

 

もう1頭はジュンブルースカイ(牡2)。出世レースの東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)で3着。相手なりに走れる印象で、初の1600mに対応できればここでも上位争いは可能と見ています。

 

 

 

今回はここまで。

次回も有馬記念、確定した出走馬について取り上げます。

 

 

参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト

 

 

 

 

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