【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 2020年も強い牝馬が締める~有馬記念

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グランプリ連覇を目指すクロノジェネシス(写真:おかだ、19年5月撮影)


こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

 

12月27日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ、芝2500m)が行われます。1年を締めくくるグランプリ。日本の中央競馬は途中、無観客開催になったものの、中止・延期することなく、例年通り12月最後の日曜日にドリームレースがやって来ます。

 

1年を通じて強さを見せつけてきた牝馬が締めるのか。後塵を拝してきた牡馬たちも黙っていられません。

 

 

 

 

 


牝馬の時代の新たな顔~クロノジェネシス

まだまだ続く牝馬の時代。次の主役はファン投票1位のクロノジェネシス(牝4)。宝塚記念(GⅠ)に続くグランプリ連覇が懸かります。

 

前走、天皇賞・秋(GⅠ)はスタートが決まらず、想定よりも後方からの競馬になりました。最後は脚を伸ばしてアーモンドアイに迫っていきましたが、フィエールマンにかわされ3着。力は出していただけに、悔やまれる結果となりました。

 

とはいえ、良馬場で速い時計は分が悪いと見られていた中で善戦。今回は時計が掛かるパワー型の中山コース。得意な条件に変われば、6馬身差の圧勝劇を演じた宝塚の再現も十分に考えられます。

 

アーモンドアイ、そして3歳の3冠馬コントレイル、デアリングタクトはいません。1歳上の牝馬たちが引退するため、牝馬戦線のトップに立つことは明白。デアリングタクトの突き上げはありますが、有馬を制することで年長馬としての威厳を示したいところです。

 

姉のノームコア(牝5)が先日の香港GⅠを勝利。21年は妹の海外挑戦も期待されます。さらに高いレベルで活躍するために負けられない一戦。20年のラストに、新たな牝馬の時代がスタートします。

  

 

絶対女王に続く花道~ラッキーライラック

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有終の美を飾りたいラッキーライラック(写真:おかだ、19年2月撮影)


積み上げたGⅠ勝利は4つ。ハイレベルな牝馬戦線で先頭を走り続けたラッキーライラック(牝5)が最後のレースに臨みます。

 

エリザベス女王杯(GⅠ)を連覇。19年は距離を克服、20年は堂々の1番人気でした。馬場が悪くなった宝塚記念は6着でしたが、この1年で3着以内を外したレースは1回だけ。以前のような距離不安はなく、崩れる心配はなくなりました。

 

有馬記念の牝馬ラストランといえば、記憶に新しい19年のリスグラシューをはじめ、14年ジェンティルドンナがいずれも優勝、17年クイーンズリングが2着と好走歴があります。仮に前走で成績を落としていても巻き返しは可能。最後に印象的な姿を残してターフに別れを告げています。

 

3歳時は同い年の女王アーモンドアイに先を行かれてしまいました。4歳以降、特に19年エリザベス女王杯で久々の勝利を挙げてからは、見違えるほど馬が強くなりました。

 

常に目の前にいたライバルは、ラストランのジャパンカップ(GⅠ)で豪華メンバー相手に勝利。花道を飾り、一足先に第二の馬生をスタートしました。次はラッキーライラックの番です。

 

 

距離を伸ばして真価発揮~フィエールマン

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牡馬の意地を見せたいフィエールマン(写真:おかだ、19年12月撮影)

 

 

 


土俵際に立たされた牡馬勢。総大将のフィエールマン(牡5)が意地を見せます。

 

5月の天皇賞・春(GⅠ)を制覇。まさか3歳、ダートを除く牡牝混合の芝GⅠで牡馬唯一の勝利になろうとは思ってもいませんでした。

 

アーモンドアイにグランアレグリア、前述のクロノジェネシス、ラッキーライラック。2、3着に牡馬が来ても1着になった牝馬の勝ち方が派手すぎて、牡馬の影が薄くなってしまいました。

 

前走、天皇賞・秋はアーモンドアイに迫る2着。最後の脚の勢いは上位馬の中でも一番目立っていました。

 

春のGⅠ勝利時は無観客。観客が入るようになってから3歳、ダートを除く牡牝混合の芝GⅠは牝馬しか勝っていません。

 

牡馬では3歳のコントレイルが3冠を達成し、ジャパンカップで2着。今度は年長の牡馬が結果を出さなければなりません。19年は4着。現役屈指の長距離マイスターが本領発揮です。

 

  

上位争い必至 押さえておきたい伏兵陣

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前年以上の走りが期待されるワールドプレミア(写真:おかだ、19年12月撮影)


16頭、個性的なメンバーがそろいました。展開次第で紛れのあるグランプリコース。どの馬も侮れない存在です。

 

層の厚い牝馬勢、前述の2頭の他にも実績馬が出走します。ジャパンカップで3強に次ぐ4着だったカレンブーケドール(牝4)、復活が待たれるオークス馬ラヴズオンリーユー(牝4)、エリザベス女王杯2着のサラキア(牝5)。牝馬の上位独占があっても驚けません。

 

19年3着のワールドプレミア(牡4)。11カ月ぶりの実戦となったジャパンカップは6着。上位馬からは離されましたが、次走での好走を期待させてくれる走りでした。4歳牡馬世代、反撃ののろしを上げます。

 

ジャパンカップは大逃げで沸かせたキセキ(牡6)、18年の優勝馬ブラストワンピース(牡5)といった古豪も軽視はできません。

 

3歳馬からは、アルゼンチン共和国杯(GⅡ)で年長馬を破ってきたオーソリティ(牡3)と絶好の最内枠に入った逃げ馬バビット(牡3)が参戦。王者不在の3歳世代ですが、秘密兵器の2頭が一発を狙います。

 

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冬の中山で良績が目立つブラストワンピース(写真:おかだ、20年1月撮影)

 

 

 

それでは筆者の見解です。

タイトルの通り、牝馬が締めます。本命はクロノジェネシスです。

 

適性外と思われた東京の速い馬場でも上位と接戦。力の要る馬場ならば、牡馬と互角以上です。真ん中の枠に入ったこともプラス。他馬の動きを見ながら競馬を進めて、宝塚記念のような”マクリ”で15頭を一蹴します。

 

上位評価はワールドプレミアブラストワンピース。時計の掛かる競馬なら浮上してもおかしくない2頭です。馬場を考慮すればカレンブーケドールも良さそうですが、枠が気持ち外目になってしまったため割引です。

 

他に押さえはフィエールマンラッキーライラック。2頭をもっと評価すべきだと思いますが、今の中山コースに合っているかどうかが疑問です。フィエールマンは地力上位、ラッキーライラックは「ラストランの牝馬」という点を考えると簡単には切れませんが、いずれも過剰な評価はできません。

 

 

今回はここまで。

次回更新は年明けになります。

 

 

参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト

 

 

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