【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 長距離の新星 主役不在の「乱菊」に断~菊花賞

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3歳GⅠ最終戦。最後の1冠はどの馬に(写真はイメージ、撮影・おかだ)


こんにちは!

競馬ページ担当の おかだ です!

 

このページでは、競馬観戦歴10数年、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

 

10月17日、阪神競馬場で行われた3歳牝馬の3冠最終戦、秋華賞(GⅠ、芝2000m)は、戸崎圭太騎手騎乗のアカイトリノムスメが優勝。父ディープインパクト、母アパパネ、両親のGⅠ勝利合わせて「12」の超良血馬が念願のGⅠ初制覇を果たしました。

3歳牝馬路線は桜花賞がソダシ、オークスがユーバーレーベンと3冠を分け合いました。牡馬も24日の菊花賞(GⅠ、阪神・芝3000m)が3冠最終戦。どの馬にとっても未経験の距離、さらに春のGⅠ馬不在の状況が混戦に拍車をかけています。

 

 

42年ぶり阪神競馬場開催

例年の舞台である京都競馬場が改修工事のため、1979年以来、42年ぶりに阪神競馬場で開催されます。

42年前はハシハーミットが優勝、ハシクランツが2着。同じ厩舎、同じ馬主の馬がワンツーフィニッシュとなりました。今回はステラヴェローチェ、ヴェローチェオロが同じ厩舎、同じ馬主で出走。2度目の阪神開催で再現なるでしょうか。

 

京都と阪神の大きな違いは坂。京都は直線が平坦で、阪神は坂があります。向正面からスタートして1度ゴールを通過し、もう1周する3000m。フィニッシュまで直線の坂を2回通ることになります。近年、京都3000mの菊花賞で台頭していた中距離寄りの馬が我慢できるかがポイントです。

皐月賞を制したエフフォーリア、日本ダービー優勝馬シャフリヤールは、いずれも適距離、好相性の舞台で行われる他のGⅠレースに回りました。

例年以上にスタミナは問われますが、元々の能力、総合力が高くなければ通用しません。長距離適性があるからといって簡単に好走できるレースではありません。勝つのは強い馬です。

 

 

GⅠ馬不在で好機到来~ステラヴェローチェ

皐月賞、日本ダービーいずれも3着。トライアル神戸新聞杯(GⅡ)を制したステラヴェローチェにチャンス到来です。

 

皐月賞は内から伸びて3着。ダービーは馬群を縫って最後の最後に3着を確保。それでもエフフォーリアに0.5秒、シャフリヤール0.2秒及びませんでした。

2歳時から世代トップレベルで戦っていますが、GⅠには縁がありません。最後の1冠は、春に先頭でゴールを駆け抜けたライバルが不在。実績的には最後の1冠に一番近いところにいます。

 

懸念材料は「良馬場」での実績がないこと。全3勝は稍重1勝、不良2勝。道悪になると力を発揮しています。今回は天気が崩れる見込みはなく良馬場でのレースが想定されます。

ポジション取りも気になります。GⅠでは自分より前の位置にいる馬に先に抜け出され、前に迫ったところでゴールを迎えています。過去3戦でコンビを組む吉田隼人騎手の手綱さばきもポイントになりそうです。

 

長距離巧者の先輩に続け~レッドジェネシス

神戸新聞杯(GⅡ)でステラヴェローチェの2着に敗れたレッドジェネシスは、待ちに待った菊の舞台です。

 

3月、阪神・2400mのレースを勝利。5月、中京・2200mで行われた京都新聞杯(GⅡ)で重賞初制覇。ダービーは外の差し馬が台頭する中、内枠に泣き11着。リベンジの秋、9月の神戸新聞杯で2着に入り、菊花賞への優先出走権を獲得しました。

管理する友道康夫調教師は、春のGⅠ馬が不在だった19年菊花賞を制したワールドプレミアも管理しています。同馬は21年の天皇賞・春(GⅠ、阪神・3200m)も勝利。他にも日本ダービー2勝など中長距離のGⅠ、重賞レースで抜群の存在感を放っています。

 

阪神競馬場では1度も掲示板内(5着以内)を外していません。舞台適性も、距離適性も今回のメンバーではトップクラス。皐月賞、ダービーではなく菊花賞だからこそ真価を発揮できる1頭です。

 

「乱菊」の使者はどこにいる

2000mの皐月賞、2400mの日本ダービーとは違う3000mの菊花賞。これまでは分が悪かったような馬、長い距離を走ってきて新たにGⅠに挑む馬たちが割って入るケースも考えられます。

 

ディープモンスターは皐月賞7着、ダービー16着。春は全く勝負になりませんでしたが、2200mで勝ち鞍のある阪神競馬場への舞台替わりはプラスです。スタミナ勝負なら上位に割って入る可能性は高まります。

12年の菊花賞馬ゴールドシップを父に持つヴェローチェオロ。2週間前に2勝クラスのレースを制して滑り込みで最後の1冠に間に合いました。最終追い切りでは同じ厩舎のステラヴェローチェに先着。一発に賭けます。

外枠に入った3頭、グラティアスヴィクティファルスオーソクレース。いずれも早くから同世代の重賞戦線で活躍してきた馬です。グラティアス、ヴィクティファルスは春に結果が出ず、オーソクレースは骨折で春を棒に振りました。できれば内枠に入ってロスなくレースを進めたかったはず。それでも地力は上位クラスなので、枠だけで軽視は禁物です。

 

 

それでは筆者の見解です。

本命はレッドジェネシス。下にリンクを貼った6月の記事ですでに名前を挙げていました。混戦となれば、距離実績、そして長距離レースの勝ち方を知る陣営が俄然優位。先輩たちに続いてほしいです。

2番手以下は、ヴィクティファルス、ディープモンスター、ステラヴェローチェ、ヴェローチェオロの順。ステラヴェローチェは良馬場の分で割り引きます。

今回2、3着候補は名前を挙げたらキリがありません。かなり拮抗していると考えています。それでもレッドジェネシスの長距離適性だけは、1つ上のレベルで評価しました。

 

 

今回はここまで。

次回もお楽しみに!

 

 

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