【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 砂の王者に白毛のヒロインが挑む~チャンピオンズカップ

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連覇を狙うチュウワウィザード。ライバルは強者ぞろい(撮影・おかだ)


こんにちは!

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このページでは、競馬観戦歴10数年、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

 

11月28日に行われたジャパンカップ(GⅠ、東京・芝2400m)は、福永祐一騎手騎乗のコントレイル(牡4)が優勝。無敗の3冠を成し遂げた20年菊花賞以来の勝利で、見事にラストランを飾りました。レース後の福永騎手の涙も印象的でした。

今週はダートの頂上決戦、12月5日に中京競馬場でチャンピオンズカップ(GⅠ、ダート1800m)が行われます。前年覇者をはじめとする砂の王者たちに、初のダート戦となる白毛の牝馬が電撃参戦。群雄割拠のダート戦線、新たな覇権争いは混戦模様です。

 

 

見限れない前年覇者~チュウワウィザード

歓喜の瞬間をもう一度。ダート界、現役屈指の安定感を誇るチュウワウィザード(牡6)が連覇に挑みます。

 

前年のレースでJRAのGⅠ初制覇を果たし、21年初旬は海外に遠征。2月、サウジアラビアのサウジカップ(GⅠ)で9着の後、3月末にUAEに渡りドバイワールドカップ(GⅠ)に出走しました。結果は2着。世界最高峰の砂のレースで、強豪相手に大健闘の走りでした。

しかし帰国後は波に乗れません。6月の帝王賞(JpnⅠ、大井)で6着。地方競馬のレースで初めて馬券内(3着以内)どころか、掲示板(5着以内)も外しました。7月、右前脚の骨折が判明。3カ月以上の休養を余儀なくされました。

復帰戦は11月3日のJBCクラシック(JpnⅠ、金沢)。1枠1番からのスタート。砂が深くなっている内側を通らざるを得ない厳しい競馬でも意地を見せて3着。久々のレースとしては及第点の走りでした。

 

前年の優勝時まで18戦(中央・地方)して最低着順は4着でした。21年は前述の通り、海外GⅠの2着はあるものの、4戦して勝利がなく国内のレースでも5着以下に敗戦。故障も含めて勝利した前年と同じような状況ではありません。

とはいえ、メンバーがそろった今回でも実績は断然。ひとたび崩れても、前走でしっかりと3着に来ている結果を見れば、力の衰えは感じられず、簡単に見限ることはできません。

1年の間にGⅠで逆転を許したライバル、新星が狙うダートの覇権。意地でも譲れません。

 

歴戦の猛者たちが桶狭間に集結

ダートGⅠ常連組も一挙に集います。

21年2月のフェブラリーステークス(GⅠ)を制したカフェファラオ(牡4)。7月には初めて芝のレースに挑戦しましたが、再びダートに戻って2つ目のタイトルを狙います。しかし、痛恨の大外枠スタート。不利な条件を覆せるでしょうか。

テーオーケインズ(牡4)は、6月の帝王賞でチュウワウィザードなどGⅠ馬を撃破。JBCクラシックは4着と今一つの結果でしたが、過去に勝利のある中京コースに戻って巻き返しを図ります。

19、20年続けて3着と善戦を続けているインティ(牡7)は今回も元気に出走。過去5戦2勝3着2回と得意の中京ダート1800であれば、侮れないベテランです。19年フェブラリーステークス以来のGⅠ制覇も、まだまだ諦めません。

 

地方競馬からも王者が登場。船橋競馬所属のカジノフォンテン(牡5)が、99年メイセイオペラのフェブラリーステークス以来、地方馬史上2頭目のGⅠ制覇に挑みます。JRA所属馬とのGⅠ級レースでは、20年東京大賞典2着の後、21年の川崎記念、かしわ記念を勝利。今度はJRAのコースで金星となるでしょうか。

 

ダートは走るはず 問題はコース相性~ソダシ

この馬に触れなければ終われません。21年の競馬界を盛り上げた白毛馬ソダシ(牝3)が満を持してダート参戦です。

 

血統背景を考えれば、無謀な挑戦ではありません。父クロフネは01年10月、東京競馬場のダート1600mで行われた武蔵野ステークス(GⅢ)で9馬身差の圧勝。同年、芝のGⅠ、NHKマイルカップを勝利し、本来は芝のGⅠに出走する予定でしたが、出走できずにダートに回って衝撃的な結果を残しました。

続くジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)も7馬身差の快勝。「芦毛の怪物」と呼ばれ、世界制覇の大きな期待も膨らみましたが故障により引退。種牡馬としても成功を収め、21年1月、23歳でこの世を去りました。

白毛にぶち模様で人気を集めた母ブチコも、現役時代の4勝は全てダート。芝からダートに変わっても両親の適性を見れば、父のような衝撃を再現できる可能性はあります。

 

ただし、ダート適性以外の部分で課題があります。コースの相性です。

これまで6勝のうち、3勝は直線に坂があってもコーナーを4回通過しないコース(東京と阪神の芝1600m)、あとの3勝はコーナーを4回通過しても直線に坂のないコース(札幌と函館)です。

敗れた2戦は、いずれも「直線に坂があってコーナーを4回通過する」コース。東京・芝2400m(オークス8着)、そして前走の阪神・芝2000m(秋華賞10着)です。今回の中京・ダート1800mは「直線に坂があってコーナーを4回通過する」コース。足元がダートに変わったところで簡単に克服できる課題ではないと思います。

 

 

それでは筆者の見解です。

本命はチュウワウィザード。連覇に期待します。優勝した前年時のような勢いではありませんが、地力は上位。2年連続の本命指名。もう1つタイトルを獲ってほしいです。

混戦模様でも相手は絞ってインティ、オーヴェルニュ、クリンチャー。中京巧者のオーヴェルニュ、人気の盲点になりそうなクリンチャーは押さえておきたい1頭です。

ソダシは様子見。持ち前のスピードを生かせそうな東京のダート1600mのほうが合っていると思います。仮にダート初挑戦で走ったら、クロフネ超えも夢ではありません。

 

 

今回はここまで。

次回もお楽しみに!

 

 

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