こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!
21年末、有馬記念以来の更新になります。この間、海外で日本馬の活躍が続きました。2月のサウジアラビアに3月のドバイ。多くのビッグレースで日本馬が立て続けに勝利しました。
今回はサウジ・ドバイでのレースを振り返りながら、1年間楽しめそうな今後の日本馬の海外遠征について書いていきます。
ドバイ5勝・サウジ4勝 止まらぬジャパンフィーバー
深夜にレースを見ていた日本のファンは、相次ぐ日本馬の勝利に眠気が吹き飛んだはずです。
2022サウジカップデーは、現地時間2月26日に行われました。日本馬が出走した最初のレースは日本時間で午後9時45分、メインのサウジカップ(GⅠ)は深夜2時35分でした。
●日本馬が勝利したレース
ネオムターフカップ(GⅢ):オーソリティ(牡5)
1351ターフスプリント(GⅢ):ソングライン(牝4)
レッドシーターフハンデキャップ(GⅢ):ステイフーリッシュ(牡7)
リヤドダートスプリント(GⅢ):ダンシングプリンス(牡6)
サウジカップで日本馬の勝利はなりませんでしたが、日本勢が出走した6レースのうち4勝。サウジダービー(GⅢ)ではセキフウ(牡3)2着、コンシリエーレ(牡3)3着、日本馬が勝利したリヤドダートスプリントではチェーンオブラブ(牝5)が3着。計5レースで日本馬が上位3着以内に入りました。
続いて3月26日のドバイワールドカップデー。例年多くの日本馬が参戦しています。今回は、史上最多となる日本馬22頭が出走。ドバイ国際競走で出走可能な8レースに全てに参戦しました。
●日本馬が勝利したレース
ドバイシーマクラシック(GⅠ):シャフリヤール(牡4)
ドバイターフ(GⅠ):パンサラッサ(牡5)※1着同着
ゴドルフィンマイル(GⅡ):バスラットレオン(牡4)
ドバイゴールドカップ(GⅡ):ステイフーリッシュ(牡7)
UAEダービー(GⅡ):クラウンプライド(牡3)
このほか、ドバイゴールデンシャヒーン(GⅠ)でレッドルゼル(牡6)が2着、ドバイワールドカップ(GⅠ)でチュウワウィザード(牡7)が3着。日本馬が勝利したドバイターフでヴァンドギャルド(牡6)、ドバイシーマクラシックでオーソリティがいずれも3着でした。
日本勢は出走した8レース中5勝。7レースで上位3着以内に入るというサウジカップデー以上の結果を収めました。
日本馬が出走したレースは、最初のゴドルフィンマイルが日本時間の午後9時20分。メインのドバイワールドカップは日付をまたいで深夜1時30分でした。筆者も最初から中継で見ていましたが、日本馬の活躍も相まって5時間あっという間に過ぎていきました。
米国・欧州の一流馬に挑む
サウジ・ドバイで勝利を挙げた馬の中には、このあとも海外遠征を続ける馬がいます。
UAEダービーを勝利したクラウンプライド(牡3)は、ダートの本場である米国へ。5月7日に行われるケンタッキーダービー(GⅠ)を予定しています。
日本の主流は芝のレースですが、米国はダートが主流。全く異なる米国のダート競馬に日本馬が参戦すること自体、海外遠征が活発になってきた今でも厳しい状況です。
それでも21年にマルシュロレーヌがブリーダーズカップ(BC)ディスタフ(GⅠ)で日本馬初となる米国ダートGⅠ制覇。歴史は徐々に動きつつあります。欧州の芝GⅠも日本馬の大目標ですが、ケンタッキーダービーへの挑戦も当たり前になってくれば、日本のダート界のレベルアップにもつながるはずです。
ゴドルフィンマイル(GⅡ)を制したバスラットレオン(牡4)は、夏に欧州で行われる芝のマイル戦を転戦する計画が浮上しています。ドバイではダートのマイル戦を快勝。まさに二刀流、欧州でどのような結果を残せるか期待が高まります。
年末まで日本馬の活躍続くか
帰国した馬たちは、国内に残った馬たちとのレースが控えています。ドバイターフで1着同着の大接戦を演じたパンサラッサ、サウジ・ドバイで連勝のステイフーリッシュは、上半期のグランプリ宝塚記念(GⅠ、6月26日・阪神芝2200m)を視野に入れています。
4月3日の大阪杯(GⅠ)で惨敗を喫した21年の年度代表馬エフフォーリア(牡4)などとの対戦は実現するのか。これから国内GⅠに臨む中長距離路線の馬を含め、今後の動向が注目されます。
サウジで海外重賞初制覇のソングラインは、ヴィクトリアマイル(GⅠ、5月15日・東京芝1600m)で白毛の牝馬ソダシなどとマイル女王を争うことになりそうです。
秋には日本馬の悲願である凱旋門賞、そして21年に日本馬の快挙が続いた米国のBC、さらには豪州、12月の香港と、日本馬が出走しそうな海外のレースは存分にあります。
特定の地域、距離だけでなく、より多くのレースで結果が出れば、挑戦するレースの選択肢が増えて、おのずと日本競馬のレベルアップにつながります。筆者は海外競馬に詳しいわけではありませんが、ここ5年、10年の日本馬の変化は凄まじいと感じています。こちらも日本馬の台頭に伴って勉強しているような状況です。
ホームである国内のレースから目を離さずに追いかけて見ていくと、海外競馬もより楽しめます。22年は海外のレースからも目が離せません。
今回はここまで。
次回もお楽しみに!