【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 2強ムードもスタミナ自慢の伏兵台頭に注意~天皇賞・春

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一筋縄ではいかない22年の春GⅠ。今週は果たして…(※写真はイメージ=photoAC)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

春のGⅠ戦線は折り返し。今週末から6週連続GⅠ、そして上半期の総決算・宝塚記念へ一気に進んでいきます。

 

6週連続GⅠの第1弾は、天皇賞・春(阪神・芝3200m、5月1日)。秋も含めて165回目となる伝統の長距離戦は、前年の中長距離GⅠ戦線でトップホースとしのぎを削った2頭が主役です。

2強が抜けているように見えますが、22年の春GⅠは、障害競走を除き単勝1番人気の馬が全敗。「春の盾」も波乱の結末となるのか。主役はもちろん、一発を狙う伏兵陣も含めて注目馬を紹介します。

 

 

悲願のGⅠ獲りなるか~ディープボンド

前年2着馬のディープボンド(牡5)が悲願のGⅠ獲りに挑みます。

3歳時からGⅠ戦線に顔を出し、近年の中長距離戦線には欠かせない存在。21年は阪神大賞典(GⅡ)を制して天皇賞・春に出走し2着。1番人気に推されましたが、あと一歩のところでファンの期待に応えることができませんでした。

 

同年秋には海外遠征を敢行。9月にフランスのフォワ賞(GⅡ)を制覇し、10月の凱旋門賞(GⅠ)は雨と欧州特有の重たい馬場に泣き14着と大敗。GⅠでは結果を残せなかったものの、海外重賞勝利は大きな経験となりました。

日本に戻って12月の有馬記念(GⅠ)で2着。実績のなかった中山競馬場で初めて上位入着を果たしました。22年の初戦、阪神大賞典は1番人気に応えて連覇。天皇賞に向けて好スタートを切りました。

 

前年同様、1番人気になることが予想されます。21年の優勝馬ワールドプレミアなど長距離戦線を引っ張っていたライバルがターフを去り、いよいよ順番が回ってきました。GⅠ初制覇、最大のチャンスです。

 

目指すは真の長距離王~タイトルホルダー

菊花賞馬タイトルホルダー(牡4)は2つ目のGⅠタイトルを狙います。

21年は3歳3冠レースに出走。皐月賞2着、日本ダービー6着と春2戦は敗れましたが、最後の1冠となった菊花賞を制覇。阪神競馬場の芝3000mで先手を奪い、最後まで一人旅。5馬身差、圧巻の逃げ切り勝ちでした。

初のGⅠ制覇後、有馬記念で年長馬と初対戦。16頭中16番の大外枠、さらに同じ逃げの戦法をとる馬がいたこともあり、控える競馬で5着。年長馬の一線級相手でも戦えることは示しました。

 

右後肢の違和感で22年春のスケジュールはいったん白紙となりましたが、回復して戦線復帰。3月の日経賞(GⅡ)は有馬記念と同じ舞台で逃げ切り。ディープボンド同様、前哨戦を勝って本番に臨みます。

過去10年、京都開催時も含めて菊花賞優勝馬は6勝と相性抜群。現役屈指のステイヤーが、真の長距離王を目指します。

 

2強に迫る伏兵陣

冒頭でも触れましたが、この春のGⅠは難解なレースが続いています。今回は、長距離だからこそ台頭してきそうな適性のある馬を考える必要がありそうです。

 

前哨戦の好走馬は、2強に続く有力な上位候補となります。阪神大賞典でディープボンドの2着だったアイアンバローズ(牡5)、同レース3着のシルヴァーソニック(牡6)、日経賞でタイトルホルダーの3着だったヒートオンビート(牡5)。

さらに、4連勝で芝3400mのダイヤモンドステークス(GⅢ)を制したテーオーロイヤル(牡4)、2月の京都記念(GⅡ、阪神競馬場で開催)で2着のタガノディアマンテ(牡6)などの重賞実績馬も侮れません。

 

19年の菊花賞で4着だったディバインフォース(牡4)、18年の同レースで3着だったユーキャンスマイル(牡7)といった長距離レースで結果を出してきた馬も、近走の成績を度外視して考えても面白そうです。

 


それでは、筆者の見解です。
まず枠順について触れておきます。2強はディープボンドが大外18番、タイトルホルダーが16番枠に入りました。いずれも先行して前目のポジションを取りに行くことを考えれば外枠は痛手です。

フルゲート18頭は、京都開催を含めた過去10年で見ると2016年以来。同年は、最内1番枠のキタサンブラックが逃げ切り勝ち。2着も3番枠、3着も8番枠の馬でした。ちなみに単勝1番人気だったゴールドアクターは17番枠で12着に敗れました。

京都競馬場の改修工事で舞台が阪神に移った21年は、1番枠のワールドプレミアが優勝。2着は12番枠のディープボンド、3着は3番枠のカレンブーケドールでした。

 

戦前から2強ムードだっただけに枠が決まって一気に難しくなりました。とはいえ、2頭の実績が抜けていることは疑いようのない事実です。

2強については、控えても競馬ができるディープボンドを上位にとります。タイトルホルダーは、逃げなかった時に持ち味を出せるかが疑問です。

 

最有力候補が外枠に入って伏兵台頭の可能性は高まりました。しかもレース当日は雨の予報もあります。

一長一短ある伏兵陣の中から、筆者の注目はタガノディアマンテです。

実績は2強に劣りますが、雨の長距離戦なら出番あり。20年のステイヤーズステークス(GⅡ、中山・芝3600m)は、小雨発表の稍重馬場で2着。前走2着だった京都記念も雨の影響を受けた稍重でした。過去に外枠でも結果を出しているので、今回の15番枠も悲観することはありません。

鞍上の幸英明騎手は、21年エリザベス女王杯で単勝10番人気のアカイイトをGⅠ制覇に導いています。波乱の主役にピッタリの一頭。馬券はタガノディアマンテの単勝、複勝だけでも十分楽しめそうです。


今回はここまで。
次回もお楽しみに!

 

 

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