【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」有馬記念プレビュー③~最初で最後の豪華競演

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歴代最多タイG1・7勝に挑むアーモンドアイ。絶対女王に死角はないのか(19年天皇賞・秋、撮影・おかだ)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

いよいよ12月22日、1年を締めくくるグランプリ・有馬記念(G1、中山、芝2500m)が行われます。

16頭中G1馬11頭。ラストランを迎える馬は6頭います。令和初の有馬記念は、まさにドリームレース。最初で最後の豪華競演、どんな結末が待っているのでしょうか。

 

 

 

 

名馬に並ぶG1・7勝へ~アーモンドアイ

名馬に肩を並べるべく、アーモンドアイ(牝4)がグランプリ制覇を狙います。

予定していた香港遠征を熱発で回避。動向が注目された中、満を持して有馬記念参戦となりました。今回勝てばG1最多タイの7勝。シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラックに並びます。

前走の天皇賞・秋(G1)は、内の2番枠から5、6番手に控える競馬。直線、前にいたダノンプレミアム、アエロリットなどを突き放す圧勝でした。

母・フサイチパンドラは、ラストランを迎える予定だった07年有馬記念を直前で無念の出走取り消し。母が立てなかった暮れの大一番に娘が出走します。

しかし、初の中山コース、3歳時よりも不安な距離延長、そして熱発明け。今回が最大の試練となりそうです。

慎重に目標を定め、レース間隔をとりながら入念に調整し、勝っても負けても強い印象を残すレースを続けてきました。これまでを振り返ると、レースに向かうためのリズムをとても大事にしてきた印象があります。

天皇賞・秋勝利後は選択肢になかったはずの有馬記念。リズムにズレは生じていないのか。強敵揃いですが、最大の敵はアーモンドアイ自身かもしれません。

牝馬初の宝塚&有馬制覇へ~リスグラシュー

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牝馬初の宝塚&有馬制覇を目指すリスグラシュー。強力なライバルを打ち破れるか(18年府中牝馬ステークス、撮影・おかだ)

これまで宝塚記念、有馬記念の両グランプリを制した馬は全て牡馬。牝馬はいません。過去63回の有馬記念で優勝した牝馬は5頭。60回の宝塚記念は、リスグラシューを含めて4頭。強力な牡馬が集まる両グランプリ。牝馬にとっては難関です。

今回、6月の宝塚記念(G1)を制したリスグラシュー(牝5)が偉業に挑みます。プレビュー①でも紹介しましたが、今回でラストラン。アーモンドアイとは初対戦です。

豪州遠征から戻り、有馬記念を目標に調整。日を追うごとに強力なライバルが次々と出走表明する中、最後の大一番に向けて態勢を整えてきました。

相手に不足はありません。最高の結果を残して、ターフに別れを告げることができるでしょうか。

仕切り直しの凱旋門賞組~キセキ、フィエールマン

10月の凱旋門賞(G1、フランス・パリロンシャン、芝2400m)、キセキ(牡5)7着、ブラストワンピース(牡4)11着、フィエールマン(牡4)12着。本来の力を発揮できず、またも欧州の厚い壁に阻まれました。

悔しさを晴らす舞台として年末のグランプリを選択。2018年の勝ち馬ブラストワンピースは回避しましたが、キセキフィエールマンが出走。仕切り直しの一戦となります。

先行したい馬が揃った今回、キセキのレース運びは展開のカギを握りそうです。逃げずに控えた場合、この馬の動きが他の有力馬の指標になることも考えられます。2018年5着のリベンジへ。スタートからどのようなポジションにつけるか注目です。

フィエールマンは主戦のクリストフ・ルメール騎手から池添謙一騎手に乗り替わります。池添騎手といえば、2018年を含めて有馬記念最多の4勝。インディチャンプを初騎乗で優勝に導いた11月のマイルチャンピオンシップ(G1)は記憶に新しいところ。大一番に強いパートナーと復権を目指します。

中山でも勝ちたい~スワーヴリチャード

11月のジャパンカップ(G1)を勝ったスワーヴリチャード(牡5)は、成績が振るわない右回りコースに登場します。

国内のレースで、左回り勝率.400(10戦4勝)に対して右回り勝率.286(7戦2勝)。中山では3回走っていますが、全て3着以内を外しています。

3歳時に出走した有馬記念は4着。右回りで外の14番枠だったことを考えれば健闘といえるでしょう。

6月の宝塚記念は3着。右回りコースでも、地力でカバーした印象です。2年ぶりの有馬記念は内の2番枠。強力なメンバーが揃った今回、苦手克服でG1連勝となるでしょうか。



最後に個人的見解です。
軸はリスグラシュー。初の中山、初の2500mとなりますが、宝塚記念と豪州のコックスプレートを勝利した競馬の再現で、有終の美を飾ってほしいと思います。

好位置から最終コーナーで早めにまくって、直線で他馬を突き放す。アーモンドアイなどの位置取り、動きはポイントですが、ライバルに関係なく、自ら勝ちに行く競馬に徹するのみです。

上位候補にはアーモンドアイスワーヴリチャードフィエールマン。7冠を目指す女王の不安要素は前述の通りですが、力は認めざるを得ません。内目に入ったG1馬たちもチャンスがありそうです。

他にキセキ、ヴェロックス、ワールドプレミア、シュヴァルグランまで押さえます。これ以上は本当にキリがないので、この辺にしておきます。考えれば考えるほど、どの馬にも食指が動いてしまうくらい豪華なメンバーです。

主に逃げ、先行馬が外目の枠に入り、有力馬は真ん中に集まりました。ロスが少ない内枠から控えようとする馬もいます。最後の直線はもちろんですが、スタートから大観衆が迎えるスタンド前までのポジション争いも非常に見応えがありそうです。

※ラストランを迎える馬はプレビュー①、3歳馬はプレビュー②で取り上げました。



今回はここまで。
次回は有馬記念を振り返ります!



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト