【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 最強になった牝馬の花道~JRA賞受賞馬より

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G1レース3連勝で競走生活を締めくくったリスグラシュー。海外の3戦全て3着以内も立派な成績(19年有馬記念、撮影・おかだ)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

今回は先日発表されたJRA賞について取り上げます。年度代表馬に選ばれたリスグラシューを中心に、2020年の主役候補、さらに今回受賞を逃した馬も含めて紹介したいと思います。

 

 

 

19年度JRA賞受賞馬

19年度のJRA賞受賞馬は以下の通り。前回の記事でも取り上げましたが改めて紹介します。年度代表馬は、最優秀4歳以上牝馬と合わせてリスグラシューが選ばれました。

2歳部門はG1レースで強い競馬を見せたコントレイルとレシステンシア。3歳部門は皐月賞馬・サートゥルナーリア、桜花賞馬・グランアレグリアが受賞しました。

その他、香港でG1レース2勝を挙げたウインブライト、無敗のダートチャンピオン、クリソベリルなども受賞しました。

<競走馬各部門の受賞馬>
年度代表馬・最優秀4歳以上牝馬:リスグラシュー
最優秀2歳牡馬:コントレイル
最優秀2歳牝馬:レシステンシア
最優秀3歳牡馬:サートゥルナーリア
最優秀3歳牝馬:グランアレグリア
最優秀4歳以上牡馬:ウインブライト
最優秀短距離馬:インディチャンプ
最優秀ダートホース:クリソベリル
最優秀障害馬:シングンマイケル

3歳G1制覇の夢は子供たちに託す~年度代表馬・リスグラシュー

年度代表馬、最優秀4歳以上牝馬に選ばれたリスグラシュー(牝6)。19年は国内外のG1レース3勝を含め、全5戦3着以内と抜群の安定感で、日本を代表する馬にふさわしい活躍でした。

1月19日、京都競馬場で引退式が行われました。映像で見ましたが、最後まで落ち着いていた姿が印象的でした。中身の濃かった競走生活同様、第二の馬生も充実したものになってほしいです。リスグラシューが勝てなかった3歳G1制覇の夢は、子供たちに託されます。

筆者は2歳時から見ていて、3歳のG1レースでは全て本命視していました。世代屈指の差し脚でG1を取れると思っていましたが、まさか3歳時に1勝もできないまま終わるとは思ってもいませんでした。

4歳秋にようやくエリザベス女王杯(G1)を勝利。初G1制覇となった女王杯はもちろんですが、G1勝利前、前哨戦となった府中牝馬ステークス(G2)も印象に残っています。

今や海外を転戦するディアドラ(牝6)に敗れて2着。それでも負けて強しの内容だったと記憶しています。筆者は「絶対にエリザベスいける」と勝手に思い込んでいました。

前哨戦で弾みをつけて念願のG1制覇。以降、国内外で素晴らしい走りを見せてくれました。ラストランとなった有馬記念(G1)の5馬身差圧勝は衝撃的で、まるで別の馬になったかのようでした。

1月23日、19年に世界各地のレースに出走した馬を対象としたロンジンワールドベストレースホースランキングが発表され、日本調教馬トップとなる第5位タイにランクイン。有馬記念の走りが高く評価されました。

年齢を重ねても成長を続け、トップにまで登り詰めた牝馬は見たことがありませんでした。「競馬に絶対はない」ことを含め、競馬の面白さを改めて教えてくれた馬になりました。


存在感示したクラシックホース

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有馬記念で結果を出すことができたサートゥルナーリア。20年は飛躍の年になるか(19年有馬記念、撮影・おかだ)

3歳馬部門では皐月賞(G1)を制したサートゥルナーリア(牡4)、桜花賞(G1)を優勝したグランアレグリア(牝4)が受賞。2頭とも復調のきっかけをつかんで20年に突入しました。

サートゥルナーリアは皐月賞制覇後、2冠を期待された日本ダービー(G1)で4着。秋は神戸新聞杯(G2)勝利後、同世代ではなく歴戦の古馬との戦いを選択して天皇賞・秋(G1)に出走。しかし、気性面の課題をクリアできず、6着に敗れました。

仕切り直しとなった有馬記念。近年まれにみるハイレベルなレースとなった中で2着でした。全5勝を挙げている相性の良い右回りコース、さらにG1を制覇している中山競馬場でしたが、当日の落ち着きも好走につながったと思います。

有馬記念にも出走していた中距離路線のトップホースの多くが引退しました。今度はサートゥルナーリアが引っ張っていく番です。

グランアレグリアは桜花賞を勝った後、NHKマイルカップ(G1)に出走。単勝1.5倍の圧倒的人気に推されましたが4着に入線。さらに、最後の直線で他馬の走行を妨害したとして5着に降着となってしまいました。

7ヵ月以上の休養を経て、19年12月21日に行われた阪神カップ(G2)で復帰。初めて年上の古馬との対戦になりましたが、最後の直線で内から力強く抜け出し、5馬身差の圧勝。同世代のトップホースとして、改めて力を示してくれました。


受賞を逃した馬にも注目

今回受賞を逃した馬も、さらなる活躍を期待したいです。

まずは何と言ってもアーモンドアイ(牝5)。19年はドバイターフ、天皇賞・秋のG1レース2勝。有馬記念前までは、JRA賞に同馬の名前がないことを想像することは難しかったと思います。

年度代表馬争いは有馬記念で決着すると思われましたが、9着に敗れてリスグラシューに大きく離されてしまい、一気に空気が変わってしまいました。

1月21日、3月に行われるドバイ国際競走の予備登録馬が発表され、連覇を狙うドバイターフを含む2レースに登録。20年の始動戦も2019年同様、ドバイになるのでしょうか。有馬記念後の疲労が心配されますが、万全の状態でレースを迎えてほしいです。

19年12月の香港国際競走で活躍したグローリーヴェイズ(牡5)、アドマイヤマーズ(牡4)、さらに海外転戦を続けるディアドラ(牝6)にも注目です。




今回はここまで。
次回は3歳馬について取り上げる予定です!



※文中の年齢表記は20年1月24日時点
参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト