【パラQ&A】普段は見られない「特別車両」も使われる~自転車

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障がいに応じて自転車の形もさまざま(写真:photoAC/kscz58ynk)※写真はイメージ


東京パラリンピックは1年延期されたが、21年8月24日に開幕することが決まった。オリンピック競技は知っているけれど、パラリンピック競技はよく分からない……という人も多いかもしれない。

この連載「パラQ&A」は各競技について、見どころをクイズ形式で紹介する。今回は自転車競技に関するクイズを出題。普段は見られない特別な自転車やパラ競技特有のルールを紹介。

 
 

Q.手で漕ぐハンドバイクのほか実際に競技で使用される自転車はどれ?

    1. ①三輪車
    2. ②一輪車
    3. ③3人乗り自転車
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

①三輪車

障がいクラスはC、T、B、Hの4分野に分けられ、さらに障がいの程度によって数字が付与され、細かく分けられている。数字が小さくなるほど障がいの程度が重い。

三輪車は体幹に重度の障がいがあるTクラスの選手が使用する。またHクラスでは、下肢に障がいのある選手が手を使って漕ぐハンドバイクが使われる。

C…切断、まひなどの四肢や体幹に障がいがある選手。通常の競技自転車使用。

T…T1、2がある。まひなどで体幹に重度の障がいがある選手。三輪自転車を使用。

B…視覚障がい選手。2人乗りの自転車使用。

H…H1~5がある。下肢に障がいがある選手。手で漕ぐハンドバイク使用。

※Tクラス、Hクラスはロード種目(タイムトライアル、ロードレース)のみ実施。

 

Q.Tクラスで使用される「三輪車」の名前は?

 

 

 

  1. ①トライバイク
  2. ②トライシクル
  3. ③トライアングル
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

②トライシクル

三輪自転車はトライシクルと呼ばれる。3を意味する「トライ」と自転車の「サイクリング」を掛け合わせた。三輪で安定させることにより、体幹に障がいを持つTクラスの選手の転倒する恐れを低くする。

 

Q.Cクラスの義足選手はどうやってペダルに足を固定する?

 

  1. ①ペダルにくぼみをつけて、そこに載せる
  2. ②ベルトを締める
  3. ③義足にアタッチメントがついていて、ペダルにはめる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

③義足にアタッチメントがついていて、ペダルにはめる

自転車の義足選手は、義足の底とペダルを固定させて走る。

人の足の形に倣って作られている一般の義足では、つま先の部分にたわみがあり、力のロスが生まれるため、義肢装具士と綿密な打ち合わせをしながら義足を製作している。

 

Q. 2人乗りのBクラス 視覚障がい選手は何と呼ばれる?

 

 

 

  1. ①しんがり
  2. ②エンジン
  3. ③ストーカー




 
 
 
 
 



 

③ストーカー

視覚障がいのある選手が出場するBクラスは、パラ選手の視覚を補う健常の選手「パイロット」が前に乗る2人乗り自転車で競技を行う。

視覚障がいの選手は「ストーカー」と呼ばれる。スペルは「Stoker」。給炭機、機関員を表す言葉で、何かの原動力になっているという意味。当然だが、誰かを付け回す意味ではない。


Q.ロードのタイムトライアルでゴールした選手があまり喜ばない理由は?

  1. ①不満なレース内容だったから
  2. ②ゴールしてもまだ順位が分からないから
  3. ③他の種目に力を入れているから








 
 
 
 

②ゴールしてもまだ順位が分からないから

ロードのタイムトライアルでは、時間差で選手が1人ずつスタートし、クラスごとに決められた距離(10キロ~35キロ)を走ってタイムを競う。

全員がゴールした後に順位が決定するため、必ずしも最初にゴールしたからといって「1位」になれるわけではない。

一斉にスタートするレースと異なり、自分を追い込んでスピードを上げていかなければならないため、選手には精神的な強さが求められる。(mimiyori編集部)

 

 

 

  

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