【パラリンピック】13日間の熱戦開幕~東京パラリンピック開会式

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主将の国枝慎吾(写真中央)ら日本選手団(撮影:岡田剛、写真は結団式)


東京パラリンピックは8月24日、東京・国立競技場で開会式が行われ、障がい者選手によるスポーツの祭典が幕を開けた。日本代表は史上最多254選手が全22競技に出場。大会は9月5日まで行われる。

 

 

「翼」広げて選手入場

入場行進は、選手らを飛行機に見立てて「パラエアポート」となる国立競技場に到着する演出。頭にプロペラのついた帽子をかぶった大勢のボランティアスタッフがフィールドを囲み、選手らを出迎えた。

行進中は、会場内の電光掲示板に各国の選手名と飛行機の絵柄が表示された。また、フィールドの中央では、国旗をモチーフにしたプロジェクションマッピングによる演出もあり、会場を彩った。

 

最後に登場した日本は、選手、スタッフ計194人が出席。旗手の岩渕幸洋(卓球)、谷真海(トライアスロン)を先頭に登場。主将の国枝慎吾(車いすテニス)、副主将の浦田理恵(ゴールボール)が選手宣誓を行った。

 

開会式のコンセプトは「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」。パラアスリートのように、逆風でも勇気を出して広げることのできる翼が誰にでもあるとの意味が込められている。

 

リオ上回り選手数は史上最多

国際パラリンピック委員会によると、今大会は161の国・地域(ロシアは個人資格による出場)と難民選手団、合わせて4403選手が参加。16年リオ大会の4328選手を上回り、史上最多となる。

参加国数は159カ国が参加したリオ大会から3カ国増加。ブータンをはじめ5カ国が初出場。164カ国が参加した12年ロンドン大会に次ぐ史上2番目となった。

 

同一都市で2度目の夏の大会は初めて。日本は、前回のリオデジャネイロ大会で獲得できなかった金メダル20個を目指している。

 

日本代表最年少スイマーにメダルの期待

日本勢は競技初日となる25日からメダル候補が登場する。

中でも注目は水泳。今大会日本選手団最年少の14歳、中学3年生の山田美幸(WS新潟)が女子100メートル背泳ぎ(S2)に出場する。

先天性の両腕欠損で両脚にも障がいがある。21年3月の日本選手権では、19年世界選手権の銀メダル相当となるタイムをマーク。五輪に続く10代選手の活躍に期待がかかる。

山田の他、男子100メートルバタフライ(S14)の東海林大(三菱商事)、山口尚秀(四国ガス)も有力。04年アテネから5大会連続出場となる鈴木孝幸(ゴールドウイン)は、男子50メートル平泳ぎ(SB3)に出場。今大会は5種目にエントリーし、リオ大会で獲得できなかったメダルに挑む。

 

団体競技では、車いすラグビーの予選がスタート。18年世界選手権で優勝した日本が金メダル獲得を目指してフランスとの初戦に臨む。

ロンドン大会金メダルのゴールボール女子は、予選リーグ初戦でリオ大会優勝のトルコと対戦する。(岡田剛)

 

 

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