【北京パラ】バイアスロン代表が意気込み 二刀流・佐藤圭一「メダル獲得目指したい」

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冬季大会4大会連続出場の佐藤圭一(日本パラリンピック委員会提供)


3月4日に開幕する北京パラリンピックを前に、ノルディックスキー・バイアスロンの代表選手らが2022年2月14日、オンライン会見を行った。冬季大会4大会連続出場、トライアスロンでも夏季大会出場経験がある佐藤圭一(セールスフォース・ジャパン)は「メダル獲得を目指したい」と目標を掲げた。女子では出来島桃子(新発田市役所)、阿部友里香(日立ソリューションズ)が代表に選ばれている。

 

 

佐藤圭一 「仕上がり80%」射撃で課題の走力カバー

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北京パラリンピックへの意気込みを語る佐藤圭一(日本障害者スキー連盟提供映像より)

鉄人は復活の道半ばだ。「現状、体の状態、仕上がりは80%。影響は否めない。射撃は特に問題ないが、走りが未完成で走力の課題が大きい」

21年夏に行われた東京大会出場を目標に、バイアスロンと並行してトライアスロンを続けていたが、20年8月の練習中に自転車で転倒し、左肩を骨折。3度の手術を要した大ケガで、影響は今も続いているという。

冬は10年バンクーバーから4大会連続出場で、夏は16年リオ大会にトライアスロンで出場。北京大会の代表は21年10月に内定した。

今大会はスプリント(6キロ)、ミドル(10キロ)、インディビジュアル(12.5 キロ) の全3種目に出場予定。中でもインディビジュアルでのメダル獲得を目指している。

射撃で外した時のペナルティーは、インディビジュアルでは1発外すごとにタイムが1分加算される。「射撃で当てていけば、あとは走力次第。そこでメダルを目指したい」と、射撃で課題の残る走力をカバーしたい考えだ。

 

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トライアスロンは冬の競技を続ける上で、高い持久力を養うベースとなっている。トライアスロンで体を動かし続け、心臓を鍛えて冬の競技に切り替える。「エンジンを鍛えて周りのパーツも動かしている」。二刀流挑戦は佐藤にとって冬季競技のパフォーマンス向上に欠かせない。

通常8月から翌春を1シーズンとする冬季競技のシーズンで考えると、今回の北京大会は夏季の東京大会と同一シーズンに行われる換算になる。「ケガがあっても無理して調整してきたところもある。同じシーズンにパラがあることは逆に新しいチャレンジ」。地元開催のパラリンピック出場はかなわなかったものの、新たな気持ちで原点である冬に挑む。

 

女子代表は連続出場の出来島、阿部

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5大会連続代表の出来島桃子(左)と3大会連続代表の阿部友里香(日本パラリンピック委員会提供)

バイアスロンは佐藤のほか、女子で出来島桃子(新発田市役所)、阿部友里香(日立ソリューションズ)が代表に選ばれている。

出来島は06年トリノ大会から5大会連続、阿部は14年ソチから3大会連続の出場。今大会、出来島は全3種目、阿部はスプリントとインディビジュアルの2種目に出場を予定している。

公務員スキーヤーとして長年、仕事との両立を図りながら競技に取り組んでいる出来島は「今までやってきたこと、残り時間でできることをやって、悔いの残らない大会にしたい。入賞を目指し、1つでも上の順位に上がれるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 

バイアスロンは競技初日の3月5日から

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北京パラリンピックは3月4日に開会式が行われ、競技は翌5日からスタートする。バイアスロンは、5日にスプリント、8日にミドル、11日にインディビジュアルが予定されている。

会場は国家バイアスロンセンター。パラリンピックでは、オリンピックのバイアスロンコースでクロスカントリースキー、バイアスロンが行われる。(岡田剛)

 

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