【パラリンピック】ボッチャ=東京パラ代表選手が本番見据えて戦術確認

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壮行試合に臨んだボッチャ日本代表(撮影:岡田剛)

8月24日に開幕する東京パラリンピックのボッチャ日本代表(通称:火ノ玉JAPAN)の選手が7月13日、東京・武蔵野総合体育館で壮行試合に臨んだ。

試合は代表選手どうしのチーム、ペア戦が行われ、2016年リオ大会のチーム戦銀メダルメンバー杉村英孝(BC2、伊豆介護センター)、廣瀬隆喜(同、西尾レントオール)らが本番を想定した実戦の場で戦術などを確認した。壮行試合は14日まで行われる。

 

 

杉村英孝 劣勢でも必殺「ライジング」披露

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日本代表の司令塔を務める杉村英孝(撮影:岡田剛)

日本BC1-2チームの司令塔である杉村英孝は、1日目最後の試合となったチーム戦で、廣瀬、中村拓海(BC1、愛徳福祉会)、藤井友里子(BC1、アイザック)と共にBC4クラスの代表選手チームと対戦。結果は3-9で敗れた。

試合終盤には「劣勢でも試合を見ていただいた方々に見てほしい」と密集するボールの上に自分のボールを乗り上がらせて得点圏に近づける超高難度の必殺技「スギムライジング」を披露した。

 

今回の壮行試合は、新型コロナウイルスの影響で19年12月から大会が実施できていない選手たちへ実戦の機会を作ること、本番の環境の想定しイメージを作ること、また本番に向かう代表チームの背中を押す機会として行われている。パラリンピックと同じく、夜の時間帯に試合が設定された。

点差をつけられた結果に「壮行試合とはいえ敗戦。相手にチャンスを与えてしまった。本番でもこういう試合があるかもしれない。今回の経験はパラリンピックに生かせる。最終合宿でパフォーマンスを上げなければならない」と話した。久々の試合で見えた個人の技術、チームでのコミュニケーションといった反省点を本番までにどれだけ改善できるかが、金メダルへのカギとなる。

 

廣瀬隆喜 投球に納得いかず首かしげる

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久しぶりの試合で感覚を確かめる廣瀬隆喜(撮影:岡田剛)


屈指の勝負強さが光る廣瀬隆喜は、久しぶりの実戦で思うような投球ができなかった。何度か首をかしげる場面もあり「みんなで話した内容と違ったボールがあった」と振り返った。

 

新型コロナウイルスの影響で活動が制限されている中、21年3月には自宅から近い千葉県富津市のショッピングモール内に練習拠点を開設。パラリンピックでも使用される床材「タラフレックス」の専用コートを整備している。また「廣瀬ボッチャクラブ」も設立し、競技普及にも力を入れる。

今回の敗戦に「相手がボールを寄せてくる展開に、こちらの寄せが甘かった」と反省。本番ではリオで見せた気迫あふれる投球を再現できるよう、限られた時間で実戦感覚を取り戻す。

 

日本代表は10選手

パラリンピックのボッチャ競技は8月28日~9月4日、東京・有明体操競技場で行われる。日本代表男女計10選手は下記の通り。

 

男子

中村拓海(BC1)、廣瀬隆喜(BC2)、杉村英孝(BC2)、河本圭亮(BC3)、高橋和樹(BC3)、江崎駿(BC4)、古満渉(BC4)

女子

藤井友里子(BC1)、田中恵子(BC3)、木村朱里(BC4)

 

(岡田剛)

 

 

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