【母校トリビア】卒業生だけが知っている 「夏休みへの覚悟」とは?~都立西高④(東京)

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今回は都立西高の夏休みについて紹介!(撮影:丸井 乙生)

夏休みがやってきた!!

と、今年はそう素直に喜べないかもしれない。「今年も」と言った方がいいのだろうか。コロナ禍になって2度目の夏が来る。

でも、真の西高生なら、どんな逆境の中でも面白いものを探し、自分なりの人生の楽しみ方を創り出せるよね?!

ということで、西を愛するものによる、西を愛するもののためのコラム・第4回始めます。

 

とは言うものの、筆者は夏休みに部活動をしていた記憶しかないので、参考にならないかもしれない。

また、コロナ禍で行事や部活の様子も一変していることと思う。「昔はそうだったんだ〜」という優しい目と心で読んでいただきたい。

 

 

西高の夏は「暑い!」…そして

とにかく西高の夏は暑い。

チャリ通で暑い。久我山から学校までが暑い。部室が暑い。グラウンドが暑い。体育館が暑い。

そんな夏に気をつけて欲しいのが、熱中症ではなく、くさい洋服とくさいシューズだ(熱中症も気をつけて)。

 

部室の床にペッタリくっついたウェアやインナー、靴下の数々。これは男子の部室だけの話ではない。女子の部室でもよくあることだ(私の偏見だったらごめんなさい)。

歴代の先輩方の物が出てくるのも「あるある」。別に片付ければいい話なのだが、狭い部室で大勢が着替えるため、どうしても忘れ物や落とし物が出てしまう。

そして当日に見て見ぬ振りをされた洋服類は、次の日には汚物に見えてしまい、誰も手を触れたがらない。落とした人は少なからず自覚があるはずだが、自分のものか他の人のものか分かるまでは触らない。だって全部同じものに見えてしまうんだ!(名前を書け)

 

合宿地の違いで「天国と地獄」

また、合宿地の違いで、西の部活動は天国と地獄に分断される。

天国というのはもちろん、合宿っぽい避暑地に行って、さややかに練習する部活。

地獄というのは、合宿っぽい西高会館で、汗をダラダラにかきながら練習に励む部活だ。トイレにゴキブリは出たし、ご飯は多いし、暑いし、風景もいつもと変わらない。

どちらも合宿っぽい点では魅力的だが、いつもは横で練習している部活に天と地の差を付けられるのはどうも気に食わない。

 

はい。お察しの通り、私の部活は地獄側でした。 

 

合宿中の玉子豆腐は結構きつい

とは言っても、合宿は結構楽しい。西高会館に寝起きするなんて、人生に2回しかないし、いつも見ている部員の姿とはまた違った素顔を見ることができる。

また、西高だからこそ多くのOB・OGが遊び感覚で激励に来てくださり、たくさんの差し入れをくれる。顧問の先生ともずっと一緒でたくさん話ができるし、他の部活も一緒だと学年関係なく顔見知りが増えてうれしくなる。

 

あと、西高会館の前のアイスも食べられるじゃん!と思ったそこのあなた、1日3食ガッツリ食事して、差し入れも食べて、それでもまだアイス食べますか。

男子の事情は分からないが、女子にとっては十分な量の食事が提供される。個人差はあるが、完食するだけでもしんどい人にはしんどい。

普段からよく食べる人でも、暑さや疲れで、食欲が無くなってしまうこともある。私は後者で、合宿の半ばになって食欲が消え失せ、玉子豆腐を見ると吐き気を催した。玉子豆腐は悪くないのだが、お腹いっぱいの時の玉子豆腐は結構きつい(個人的な感想)。

 

夏合宿は一番の成長機会!?

楽しいことも、大変なこともある夏合宿だが、頑張る人には短期間で急成長できるチャンスとなる。

合宿で朝から夜まで練習したことで嫌でも基礎は身につくし、またすぐに成果が出なくても、合宿を乗り越えた選手たちはどこか根性を身につけ、秋以降の部活へ意欲が増してくる。合宿よりきつい練習はないという変な自信が生まれるからだろうか。

でも、本当に夏バテしそうになったら、体育教官室に用事をつくってて訪問するか、プール下の部室の床に寝そべると良い。

 

たまに私立高校に試合に行くと、冷房完備の体育館があり、そんな体育館で練習している選手たちはとても上手そうに見えて…

いや、それは錯覚である。暑いところで練習してこそ、本当の力は身につく。

(つづく=mimiyori編集部・五島由紀子)

 

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