東京パラリンピックは1年延期されたが、21年8月24日に開幕することが決まった。オリンピック競技は知っているけれど、パラリンピック競技はよく分からない……という人も多いかもしれない。この連載「パラQ&A」は各競技について、見どころをクイズ形式で紹介する。今回は車いすテニスの外国人トップ選手に関するクイズを出題。
- Q.フランスのステファン・ウーデ選手が使用する車いすの特徴は?
- Q.両腕を動かすことができない米国のニック・テイラー選手。サーブのトスはどうする?
- Q.ニック・テイラー選手が使用している、世界でも数少ないあるものとは?
- Q. アフリカ選手初のグランドスラム覇者 シソレ選手の特徴は?
Q.フランスのステファン・ウーデ選手が使用する車いすの特徴は?
- ①車輪が大きく、1回ごとの移動距離が長い
- ②膝立ちのようにして乗る
- ③ボールを感知するセンサーが付いている
②膝立ちのようにして乗る
車いすはカーボン製で、座面は小さく、切断した左膝をソケットにはめ込んで乗る。他の選手よりも視点が高い状態でプレーできる。パラリンピックでは08年北京、16年リオでダブルス金。国枝慎吾選手とは長年のライバル。
Q.両腕を動かすことができない米国のニック・テイラー選手。サーブのトスはどうする?
- ①口にくわえてボールを落とす
- ②足で蹴ってトスを上げる
- ③頭でヘディング
②足で蹴ってトスを上げる
左つま先と右かかとにボールを挟み、左足を振り上げてトスする。世界でも珍しい“足トス”からサーブを放つ。パラリンピックでは、04年アテネ、08年北京、12年ロンドンのダブルスで3大会連続金。
Q.ニック・テイラー選手が使用している、世界でも数少ないあるものとは?
- ①電動車いす
- ②グリップが利く特性タイヤ
- ③ラケットの大きさが健常の1.1倍
①電動車いす
障がいが重いクアードクラスでは、電動車いす使用が認められている。右手で車いすを動かすレバーを逆手で操作。両腕が動かないため、ラケットを振る高さを変えることができないこと、加えてバックハンドができない。そのため、相手が打ち込む球の落下ポイントを先読みして車いすで回り込む。
Q. アフリカ選手初のグランドスラム覇者 シソレ選手の特徴は?
- ①左手だけでプレー
- ②両手のバックハンド
- ③足を使ったトス
①左手だけでプレー
12歳の時に列車事故で両脚と右腕を失ったため、左腕だけでプレー。サーブは左手でトスを上げて打つ。先天性の障がいではないため筋力があり、体幹機能や握力を使ったパワーテニスが可能。南アフリカ出身で、13年全米OPシングルスでアフリカ選手初のグランドスラム制覇。(mimiyori編集部)