秋も徐々に深まってきて、風も涼しくサイクリングも快適な季節になってきた。というわけで10月初旬のある日、秋を彩るコスモスの咲く東京西部のスポットをロードバイクで巡る旅に出かけてみた。
秋の桜とも書くコスモスは、東京では初秋の9月末から10月半ばまでが見ごろ。この時期を逃すまいとロードバイクにまたがり、ちょっと世代がずれているのでうろ覚えの山口百恵を口ずさみながら出発だ!
まずはあきる野市・秋留台公園へ
最初に向かったのは東京西部のあきる野市、五日市街道沿いにある秋留台公園。入口の案内板によると、コスモスの丘というスポットがあるようだ。その通り、中央の噴水の西側、数10m四方ほどの小さな丘にコスモスが花を開かせていた。まだつぼみも半分くらいあったので、これからが見ごろになるのだろう。
東京唯一の道の駅・八王子滝山
続いて南の八王子方面へ。新滝山街道沿いにある道の駅・八王子滝山でちょっと休憩する。今や全国に1,180もある道の駅(令和2年7月1日現在、国土交通省)だが、東京はここ1ヵ所のみと貴重な存在だ。
中では地元の野菜や名産品を売っていて、レストランには八王子カレーや八王子ハンバーグなど気になるメニューも。しかし、あまり時間がないので「胡桃まんじゅう」と「桑の葉まんじゅう」を買って食べてみる。八王子はかつて養蚕が盛んで、桑もたくさん植えられていたのだろう。「桑の葉まんじゅう」は青臭さもなく食べやすかったし、「胡桃まんじゅう」は胡桃の実の触感がいいアクセントになっていた。
八王子にはコスモススポットがいっぱい!
この道の駅から1kmちょっとで次の目的地、小宮公園に到着。八王子市街の北側の丘に広がる大きな公園だ。公園内の道は細くて自転車では通りにくいので、外周沿いの道を下っていくと、正面入り口近くの花畑にコスモスが咲いていた。花畑には、その他にもいろいろな秋の花が咲いている。
小宮公園から下り、多摩川の支流で八王子市を東西に流れる浅川の川岸に出る。川沿いを上流に向かって進み、さらに支流の南浅川へ。河原の土手には、コスモスや曼珠沙華などちらほら咲いている姿も見られる。
さらに西へ進み、横山橋という橋の下に八王子市の公式ホームページにも掲載されているコスモススポットがある。ここも決して大きくはないが、細長い花壇にコスモスがきれいに咲いていた。
今度は東へ移動。立川にある昭和記念公園にも大きなコスモス畑があるようだが、入園料が必要で、ロードバイクでは近くに行けないかもしれないので今回はスルー。
小金井公園には至る所にコスモスあり
秋の日は落ちるのが早く、日没間際に小金井市の小金井公園に到着。ここは東京屈指の広大な公園だ。五日市街道沿いにあるので、最初の秋留台公園から道1本で来れるのだが、道幅が狭いので注意が必要だ。
西口を入ったところに、黄色い花のキバナコスモスが道の左右に咲いている。さらに中央のサイクリングロードで囲まれた「子どもの広場」、その東側にある「つつじ山広場」ではピンクのコスモスがたくさん咲いていた。小金井公園のコスモス畑はこの日観た中で一番広かったし、つぼみもまだあったので、これから出かけるにはおススメだ。
(光石 達哉)