【行ったつもりシリーズ】東京本土最南端で引っ越したスヌーピーと会う

南町田 スヌーピーミュージアム

19年末、六本木から南町田に引っ越してきたスヌーピーミュージアム。敷地内では大きなフィギュアが出迎えてくれる(撮影:光石達哉)

都道府県県境をまたぐ移動も徐々に増えてきているが、秋になって自転車で走りやすい季節にもなったので、これまで走ってきた東京都と他県との県境を自転車で巡る旅を続けていこうと思う。今回はよみうりランド付近から南町田までのエリアで神奈川との県境をたどり、どんな景色が見られるか探っていく。

 

 

稲城市は上り坂多し

よみうりランド通り トンネル

「よみうりランド通り」の坂の途中に建設中のトンネル。これができたら、丘越えがひとつスキップできるかも(撮影:光石達哉)

今まで東京の西にある山側の県境はほぼ見てきたが、今回は以前、多摩川の河口付近からよみうりランドまで見てきた神奈川県との平地側の県境の続きから。この先、県境は複雑に入り組んでいるが、代わり映えしない住宅街が続きそうで、見どころがあるのかなと不安を抱きつつスタートする。

 

稲城方面からよみうりランドへ行くには、以前紹介した「よみうりV通り」(通称:ランド坂)の他に、もうひとつ「よみうりランド通り」という上り坂がある。こっちの方がクルマの量が多いので自転車は避けがちだが、10年ぶりぐらいに登ってみた。途中で新たなトンネルが工事中だったので、そのうちよみうりランドの丘も越えずに通ることができるようになるのだろう。

 

地図上ではこのあたりから西に抜ける道がありそうだが、実際来てみると工事用の道路で入れず、その南側にはゴルフ場が広がっている。この先、県境に沿って進むには、いったん坂を下って、ゴルフ場を回り込んでいくことになる。

 

川崎市 標識

「よみうりランド通り」を登り切ったところにある川崎市との境界の標識。奥の信号を左に曲がるとよみうりランドだ(撮影:光石達哉)

稲城市 平尾

稲城市の南側、平尾という地区に入り、ここでも川崎との境界を発見(撮影:光石達哉)

この辺りだけでなく、横浜から八王子あたりまでの広い地域は多摩丘陵と呼ばれ、ちょっとした移動にも丘越えが出てくる。そんな上り坂をいくつかこなし、稲城市の平尾というところで川崎市との県境を見つけた。ここは稲城市が南にちょっと突き出ているエリアだ。

いったん北西方向に戻り、稲城市の若葉台周辺を抜けて南多摩尾根幹線道路(通称:尾根幹)に入り、多摩市へ。尾根幹は道幅が広くて適度なアップダウンもあり、休日ともなると多くのサイクリストがトレーニングで行き交う道だ。ここを通って、多摩卸売市場の交差点で南に折れ、鎌倉街道に合流すると町田市に入る。

走行ルート よみうりランドから尾根幹方面

右上のよみうりランド方面からグルっとゴルフ場を回り込んで、下側の稲城市の平尾、若葉台あたりで県境を巡り、左上の尾根幹方面へ(Mapboxより)

 

田舎へワープ出来る町田市

町田市 真光寺 鶴川街道

町田市の真光寺というエリア、鶴川街道の坂を登っていく途中で再び標識発見(撮影:光石達哉)

真光寺公園

その標識のすぐそばにある真光寺公園。この日は人も少なく静か(撮影:光石達哉)

さらに反時計回りに鎌倉街道、鶴川街道を通ると、真光寺というエリアで新たな川崎市との境界にぶつかる。このまま鶴川街道を行けば先ほど通った若葉台に到達するが、その間に川崎市が横たわっているということだ。

 

町田市三輪町

半島のように南に突き出している町田市三輪町へ。住宅街の先に山の中のような切通しがあったりと自然豊かな表情も見せる(撮影:光石達哉)

ここからさらに南に下ると、地図上で町田市の一部が風船のようにぶら下がっている三輪町というエリアがある。こどもの国やTBS緑山スタジオと接しているエリアだが、それらの施設の正面は横浜側にあるので、裏側からなんとなく見ることしかできない。ただ、さっきまで街中だったのに、急に人気のない田畑や峠道のような切通しが現れたりと、田舎へワープしたような錯覚を覚える。

 

玉川学園

玉川学園付近では丘の稜線に沿って県境が走る。町並みを見下ろしながら走るのが、気持ちいい(撮影:光石達哉)

鶴川街道に戻り西へ、さらに金井入り口の交差点を南へ折れる。県境に近い道を探して左折し、小田急・玉川学園駅の方へ。このあたりも、ちょっと脇道に入ると多摩丘陵の坂をえっちらおっちら上らされるハメになる。小田急の線路を越えてしばらく行くと、丘の稜線がちょうど県境に重なっている道に出た。しばらくその道に沿って南へ進むが、高台から見下ろす景色が気持ちいい。

 

走行ルート 町田市真光寺 町田市三輪町 玉川学園

右上の町田市真光寺あたりから南下し、半島のように突き出した町田市三輪町へ。その後、右下の玉川学園付近で県境と重なった道をさらに南下(Mapboxより)

 

東京本土最南端にいるスヌーピー

横浜町田IC 保土ヶ谷バイパス

横浜町田IC付近。頭上を走るのは保土ヶ谷バイパス(撮影:光石達哉)

横浜市瀬谷区

国道246号沿いに立つ横浜市瀬谷区との境界の標識。ほぼこのあたりが東京本土最南端だが、正確にはここからちょっと東の住宅地の中がそうなるようだ(撮影:光石達哉)

さらにいろんな道をクネクネつないで横浜市との境界線付近を南下していくと、東名高速の横浜町田IC付近に出た。ここから国道246号へ出て。南に進むと横浜市瀬谷区との境界を示す標識がある。この辺りが、東京本土の最南端になるようだ。本当の東京都最南端は、日本の国土最南端でもある太平洋に浮かぶ沖ノ鳥島だが、本土ではこの辺りになるということだ。

 

南町田 スヌーピーミュージアム

昨年末、六本木から南町田に引っ越してきたスヌーピーミュージアム。敷地内では大きなフィギュアが出迎えてくれる(撮影:光石達哉)

ちょっと戻って246号を渡ると、昨年11月にリニューアルオープンしたばかりのアウトレットモールの南町田グランペリーパークがある。ここには、昨年12月に六本木からスヌーピーミュージアムが移転してきたばかりだ。というわけで、今回は敷地内にあるスヌーピー像のところでゴール。やはり見どころは少なかったかもしれないけど、こういう機会を作らないと見ることのない景色が見られた気がする。

(光石 達哉)

走行ルート 南町田 国道246号

南町田付近のルート図。厚木街道=国道246号を進んだ先が、東京本土のほぼ最南端。地図上のルートや写真の天気が微妙に違うのはスマホの電池切れなどで、何日かに分けて行ってるからなのだ(Mapboxより)