【格闘技】10・27QUINTET後楽園ホール大会=五輪連覇の内柴正人が国内プロ格闘技初参戦

 

内柴正人 柔道

「QUINTET」出場へ練習していた内柴正人(撮影=20年10月 写真:丸井 乙生)

 IQレスラー・桜庭和志がプロデュースする格闘技イベント「コロブロックpresents  QUINTET FN5 in TOKYO 」がきょう27日、東京・後楽園ホールで開催される。打撃なしのグラップリング(関節、絞め、投げなど組み技のみ有効)ルールで、5対5の勝ち抜き戦で実施。トーナメント1回戦の「TEAM CARPE DIEM」ー「TEAM WOLF」では「WOLF」の一員として、04年アテネ、08年北京五輪柔道連覇の内柴正人が国内開催のプロ格闘技戦に初出場する。

18年からキルギス共和国の柔道総監督を務め、19年秋に帰国。20年からは地元・熊本県内の温浴施設でマネジャーとして勤務しており、その傍らで柔術、柔道の練習を行っていた。

今回は、柔道時代の先輩・小見川道大がリーダーを務めるチームの次鋒として出場する。 

 

  

 

17年秋に柔術開始

故郷で人生の立て直しを図っていた内柴が、プロのリングに立つことになった。

柔道以外の競技では、17年秋に柔術を開始。同年11月のデビュー戦となった大会で優勝。18年2月の全日本マスターは青帯36~40歳のライト級(道衣込み76kg以下)クラスと、無差別級で優勝した。同年4月の「アブダビ・ワールドプロ」ではマスター2青帯77kg以下級に出場し、これまた優勝を果たしていた。

国内開催のプロ格闘技出場は、今回が初めて。柔道時代の先輩・小見川道大の後押しを受け、出場する運びとなった。 

 

キルギス総監督を経て 

18年夏にはキルギス共和国の柔道連盟総監督に就任し、現地で指導。19年夏の世界柔道には総監督として来日していた。20年からは故郷である熊本県へ戻り、八代市内の温浴施設でマネジャーとして勤務している。

11年末に当時指導していた大学の教え子に対する準強姦容疑で逮捕され、合意の上だったとして上告まで争ったが、最高裁に棄却されて14年に懲役5年の実刑判決が確定した。17年9月に出所し、人生の立て直しを図っていた。 

 

 

温浴施設マネジャーで奮闘中

 

今回の出場はプロ転向ではなく、現在の仕事を続ける意向だ。マネジャーの業務は風呂、部屋の掃除、修理、レジ管理、ペンキ塗りなど多岐にわたる。

掃除は柔道時代から得意中の得意で、修理も実家が内装業であるためか、大工道具などを使って器用に行う。

「柔道時代に毎日やっていたことが仕事になるなんて、僕は知らなかった。今まで柔道しかしてこなかったので、”自分は働けるんだ”という喜びを感じながら毎日過ごしています」

 

 

大会側はチケット完売後に参戦発表

 

 大会側は集客のための参戦ではないとして、チケット完売後に出場を発表している。本人は今大会出場に向け、不規則な勤務時間の合間を縫ってスパーリングなど短時間での集中練習。試合前には自費で上京し、小見川のもとで練習に参加。限られた時間の中で最善を尽くした。

裁判の結果と、”モラルは逸脱したが、犯罪は行っていない”という主張は平行線で、さまざまな声があることは本人も知っている。

その上で「仕事も、目の前にあることも一生懸命頑張ることで、僕は頑張っていくしかない」と飲み込んで生きていく決意を示した。

 

(丸井 乙生)

 

 

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