【オールスポーツ】サイクリストから見たコロナ時代の自転車エチケット

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最近、外に出るときはこんな感じのシュワッチスタイル。この時期じゃなかったら、自粛警察じゃなくてホントの警察に職質かな (写真:光石 達哉)

日本全国で緊急事態宣言が解除されたものの、まだまだ油断はできないなと気を引き締めながらしばらくは過ごすことになるだろう。



そんな中、家の外に出するときは、感染に気をつけるだけでなく、人の目も気になってプレッシャーやストレスを感じている人も多い。最近は、自粛警察なんて言葉も聞かれるようになった。

3密になりやすいライブ・イベント会場、飲食店、パチンコ店など屋内の施設は感染リスクもある程度高いのだろうけど、ランニング、サーフィン、登山など屋外での活動もメディアで取り上げられて肩身が狭くなってきている。

そうなると、不要不急の外出と言われかねないサイクリングも自粛警察のターゲットになるんじゃないかと身構えているが、今のところそのような状況になっていない。その理由を個人的に考えてみた。
 
 

 


自転車は道具だから?

まず、サイクリング自体がランニングやサーフィンほど、メジャーな趣味ではないことが大きな理由のひとつだと思う。趣味とは関係なく自転車に乗る人はたくさんいるし、どちらかと言えば多数派だろう。今は通学は少ないかもしれないが、仕事や買い物の移動手段で普通に使われ、つまり道具としてのイメージが強い。ロードバイクやマウンテンバイクを日常の足に使っている人も少なくないので、移動手段と趣味の境目もあいまいだ。

公園や海岸のように一カ所に人が集中しないのも大きい。サイクリストはずっと動き続けているし、基本的にクルマが少ない郊外の道を好むので、そのようなところは密にもならなければ、そもそも人目にもつきにくい。

サイクリストにガイドラインあり

もうひとつの理由として、サイクリスト側も感染に注意し、社会に迷惑をかけないように気をつけているのが挙げられる。最初に緊急事態宣言が出された4月7日ごろから、自転車関係の団体やメーカーなどがサイクリストのためのガイドラインを発表した。それぞれ内容は微妙に差があるが、おおむね次のような項目だ。

・グループで走らず、1人で走るソロライドをすること。走行中は、他の自転車と距離をとること(15m以上とするところも)。信号待ちなどで停止するときも他の自転車や歩行者と距離を空けること。

・一度に走る距離は50km程度にすること。疲労が残るような長時間の激しい運動は、免疫低下につながるので避ける。

・コンビニや飲食店には極力立ち寄らない。どうしても立ち寄るときはマスクを着用する。

・熱が高かったり体調が悪い時は、運動しない。

・ケガするような危険な乗り方はしない。ケガをして、医療機関に余計な負担をかけないため。

・帰宅したらうがい、手洗いをし、ウェアも洗濯する。

個人的な“ガイドライン”は「都道府県境を越えない」

これらの項目に個人的にひとつ追加しているのが、都道府県境を越えないことだ。うちからは10kmも走れば神奈川県に入るが、都道府県間の移動はいまだ自粛が求められているので、東京都内を出ないようにコースを考えている。  

僕自身、4月前半はほとんど自転車に乗らないようにしていたら、頭が痛くなったり、気持ち的にもしんどくなったりしたが、最近はこのガイドラインを守ってたまに外で走るようにしたら、だいぶ精神的に楽になった。

こうしたガイドラインを守るのは自己満足かもしれないが、これまで周りからとがめられるようなことはない。それに今の時期、自分に過度なストレスがかからずに取り組める対策はできる限りやった方がいいんじゃないかとも考えている。

もちろん、ガイドラインにはなんの強制力もない。コンビニにサイクリストがたまっていたり、グループで走っている人を見かけると、「ん?」と思うこともあるけど、人のことをとやかく思うより自分がちゃんとすることを優先する方が、心の持ちようとしては健全かなと感じている。 

(光石 達哉)