【パラQ&A】スピードと音を駆使する攻防戦~ゴールボール①

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(写真:photoAC)※写真はイメージ
東京パラリンピックは1年延期されたが、21年8月24日に開幕することが決まった。オリンピック競技は知っているけれど、パラリンピック競技はよく分からない……という人も多いかもしれない。この連載「パラQ&A」は各競技について、見どころをクイズ形式で紹介する。今回は、視覚障がいのある人のために考案されたゴールボールのルールや注目ポイントに関するクイズを出題。
 
 

Q.選手は視力の程度に関わらずゴーグルのような用具で目を覆う。何と呼ばれている?

  1. ①アイシェード
  2. ②サングラス
  3. ③アイマスク









①アイシェード

ゴールボールの選手は目にガーゼの眼帯をして、その上に黒く塗られたアイシェード(スキーのゴーグルを光が通らないように加工したもの)を装着しなければならない。試合中、このアイシェードに触れると反則をとられる。

Q.バスケットボールとほぼ同じ大きさのゴムボールを使う。中に入っているものは?

  1. ①ビー玉
  2. ②小豆
  3. ③鈴









③鈴

重さ1.25キロのボールには鈴が2個入っている。全盲状態でプレーする選手たちは、このボールを互いに転がすように投げ合い、鈴の音や相手選手の声、足音などを頼りにボールの出所を読み、ゴールを守る。このため、試合は静寂の中で行われる。

Q.コートは健常のどの競技と同じ大きさ?

  1. ①バレーボール
  2. ②バスケットボール
  3. ③ハンドボール









①バレーボール

コートは縦18メートル、横9メートルのバレーボールと同じ広さ。コートの両端に幅9メートル、高さ1.3メートルのサッカーゴールのようなゴールポストが置いてある。

Q. 選手は自分の位置をどう把握している?

  1. ①監督が声で指示を出す
  2. ②床の凸凹を触っている
  3. ③なんとなく直感で









②床の凸凹を触っている

コート上の幅5センチのラインテープの下には、視覚からの情報がない選手のために直径約3ミリのひもが通してある。選手たちはその凹凸を触ったり踏んだりすることで、自分の位置を把握している。

Q.ゴールボールの投球の初速は時速何キロ?

  1. ①駐車場でよく見る制限速度
  2. ②幹線道路の制限速度
  3. ③高速道路でよく見る制限速度









③高速道路でよく見る制限速度

投球時の初速は、男子選手で時速60~70キロと言われている。トップ選手の中には、時速100キロに迫る人もいるという。高速の見えないボールに反応して止めるには、超人的な反射神経と勇気が必要とされる。

Q.投球選手が相手に不利になるような音を出した場合に反則をとられる。反則名は?

  1. ①サイレント(silent)
  2. ②シャラップ(shut up)
  3. ③ノイズ(noise)









③ノイズ(noise)

投球する選手が、守備側に不利になるような音を出したと見なされた場合に「ノイズ」のペナルティをとられる。一方で、攻撃前に3人同時に足音を出す、鈴を鳴らさないようにボールを渡して誰が投球するか判別できないようにする、などの「音の駆け引き」がゴールボールのみどころ。

Q.投球のルールは?

  1. ①ノーバウンドでOK
  2. ②1回バウンドしなければならない
  3. ③2回バウンドしなければならない









③2回バウンドしなければならない

攻撃する時は、投げたボールを「攻撃側エリア」と「ニュートラルエリア」の両方で1回ずつバウンドさせないと反則となる。回転をかけてボールがバウンドする際に軌道を変えるなど、投球の工夫が効果的となる。投球の種類は、野球のように速いボール、縦の変化、スライダー、シュートなど多彩。
(mimiyori編集部)

 

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