東京五輪開幕まで約2カ月となり、すでに聖火リレーも始まっている。コロナ禍でこの先まだまだどうなるかわからないが、聖火リレーがどんなところを走るのか事前に自転車で走ってみようというこの企画。今回は、東京都のコース第2弾で町田市、多摩市、日野市、昭島市を見ていこう。
緊急事態宣言で県境越えを自粛し、今は東京都の聖火リレーのコースを回っている。走行中や撮影中も感染対策に注意を払い、他人との接触を最小限にした。
Welcome to 町田!
前回は東京都第1弾として、1日目(7月9日)の第4区間、稲城市役所まで来た。続いては、ここから南へ。鶴川街道と南多摩尾根幹線道路を進み、左折して鎌倉街道に入る。計約12km走って到着した町田薬師池公園四季彩の杜西園ウェルカムゲートが、第5区間のスタート地点だ。
町田薬師池公園は梅園、ボタン園、ちょっと有名な町田リス園などを含む大きな公園だ。その新たな玄関口として、2020年4月に西園ウェルカムゲートがオープン。同年グッドデザイン賞を受賞するなど話題のスポットのようだ。
残念ながら、この日は緊急事態宣言中で多くの施設が閉まっていた。
聖火はここをスタートし、鎌倉街道をさらに南下。途中で右折して町田駅前を通過し、ぐるっと回って町田街道沿いにある町田シバヒロがゴール。この区間の距離は約5.8kmだ。町田シバヒロはその名の通り、旧町田市役所跡に2014年にオープンした芝生の広場。コロナ禍以前はスポーツをはじめ様々なイベントが行われていたようだが、この日は休園中だった。
東京都1日目の聖火リレーはここまでの5区間だが、このまま2日目(7月10日)のコースにも突入していこう。
2日目のスタートは多摩市役所
鎌倉街道に戻り、約10km北へ。多摩市役所の駐車場から2日目・第1区間がスタートする。さて、空を見上げるとここまでポツポツ降っていた雨が強くなってきた。コースは鎌倉街道に戻り府中方面を目指すが、いったんコンビニに立ち寄り、軒先で軽食&雨宿り。
ちょっと雨が弱くなったところで再び走り出し、左折して京王線・聖蹟桜ヶ丘駅前にゴール。この区間は約3.5kmを走行。このタイミングで、運よく雨も上がってきた。
次は駅の北側に抜けて、多摩川とその支流の浅川沿いを西へ。しばらく走ると、多摩都市モノレールの軌道が見えてきたので、右折して軌道の下を進み、日野市の市民の森スポーツ公園へ。ここが第2区間のスタート地点だ。
ここから甲州街道に出て、日野宿本陣、JR日野駅前を過ぎ、日本を代表するトラックメーカー、日野自動車本社がゴール地点だ。いったん西門前まで走ってからUターンし、正門に戻る。本番では正門から敷地内に入って、しばらく走ってからフィニッシュする。第2区間は約4.2kmだ。
SLにシカも!?~昭和公園でゴール
次は北西へ向かう。多摩大橋で多摩川を渡り、新奥多摩街道、奥多摩街道を経て、昭島市役所が第3区間のスタート地点。しばらくは来た道を戻り、さらに奥多摩街道を東へ進み、昭和公園でゴールする。
ここは近くにある昭和記念公園と比べると小さな公園だが、ネッツ多摩昭島スタジアムというネーミングライツがついている野球場や、陸上競技場、テニスコートなどスポーツ施設が充実。さらに蒸気機関車の「D-51(デゴイチ)」が展示されたり、動物小屋があったりして、ちょっとしたお散歩も楽しそうだ。
東京都2日目の聖火リレーはまだ続くが、次の区間はちょっと大変なところにあるので、日を改めて出かけることにしよう。
(光石達哉)