【オールスポーツ】自転車=パンクしないタイヤとは

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こんなに刺しても…(写真:光石 達哉)

 自転車に限らないが、タイヤにパンクはつきものだ。中に空気を入れて膨らませている限り、リスクは多かれ少なかれ存在する。じゃあ、空気の部分をゴムで埋めてしまえばパンクしないではないかと思うだろう。まさにその通りだ。

 

 

  

空気入りタイヤの誕生

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これでもか!と画びょうを刺しても、パンク知らず(撮影:光石 達哉)

もともと自転車がゴム製のタイヤを履くようになった頃は、中までゴムが詰まっていて重くて乗り心地は良いとは言えなかった。しかし、アイルランドの獣医ジョン・ボイド・ダンロップが、息子のジョニーに「僕の自転車をもっと速く走れるようにして」と頼まれ、ゴムのチューブとゴムを塗ったキャンバスで空気入りタイヤを考案した。軽くて乗り心地も良く、息子は大喜びだったという。

そして、ダンロップは1888年に「空気入りタイヤ」の特許を取得して世の中に広め、今では自動車、オートバイをはじめ、あらゆる乗り物で空気入りタイヤが当たり前に使われるようになった。自身も世界的なタイヤブランドとしてその名を残している。

画期的な発明ではあったが、空気が入ることでパンクしてしまうという新たなリスクが生まれた。ポンプで空気を入れたり、空気圧を管理したりという作業も生まれた。

原点回帰で中身注入

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断面はこんな感じで、特殊素材で埋まっている。Tボルトと呼ばれるパーツでリムと固定する(撮影:光石 達哉)

どうしてもパンクが嫌なら、元通り中身を埋めてしまえばいいということで、台湾の「NEXO」というブランドが、自転車用品の展示会「サイクルモードインターナショナル(19年11月2~4日・幕張メッセ)」でエアーレスタイヤなるものを披露していた。

実は中身がつまったノーパンクタイヤは以前も存在したが、やはり重量が最大のネックだった。しかし、NEXOは高分子の窒素化合物を使っており、従来のノーパンクタイヤから40%ほどの軽量化を実現しているという。

もう重くない……空気入りタイヤとほぼ変わらない

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サイズやカラーも数種類ある。色付きのタイヤって、気分が違って結構楽しい。(撮影:光石 達哉)

実際、700ⅹ35c(直径70cm、幅35㎜)のクロスバイクのサイズで、610g。同じサイズの空気入りタイヤとチューブの合計重量と比べてもほぼ変わらないぐらいか、下手をすればちょっと軽いぐらいだ。ブースの担当者は「ロードバイクでもレースでは難しいけど、練習用には使える」と自信ありげに話していた。

パンクしがちな人は試す価値あり

他にも一般的な26インチ、小径車用の20インチ、16インチなどのサイズもラインナップしている。摩耗もしにくく、濡れた路面、熱さや寒さにも強いという。

価格は1万2000円前後とちょっと高めだが、日本国内でもアマゾンで購入可能だ。自転車がパンクして困った経験がある人は、試してみる価値あるかも。 (光石 達哉)