ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。最終節の7位決定戦、ジョージアーフィジーは12月5日(現地時間)に行われる。
フィジーは大会直前に代表チーム内で新型コロナウイルス検査の陽性者が複数発生し、隔離期間を経て最終節にしてようやく今大会初試合に臨む。
今回はフィジー代表の豆知識をご紹介。
元警官がいれば、山登りでトレーニングしたワイルドな選手もいる。日本語として聞くとユニークな名前の選手も。
- 父・兄・親戚も ぼくらはみんなラガーマン
- フィジカル最強の選手たち
- 熱い男たち~タワケが「たわけ!」とゲキ飛ばす?
- コロナ禍で罰金&登山/チャンス到来も
- ビフォーアフターの夢~前職は警官/引退後は農場経営
父・兄・親戚も ぼくらはみんなラガーマン
家族や親戚がラグビー選手の選手が多い。
16年U20代表のPRハエレイティ・ヘテットは父が元フィジー代表主将。自身はニュージーランドで生まれ育ったが、幼少時からフィジー代表を応援し、代表になることが夢だった。
HOサム・マタヴェシの父も元ラグビー選手だ。まだ外国人選手が珍しかった80年代に、コーニッシュ・パイレーツでプレーした。兄もニューカッスル、オスプレイ、ラシンなどでプレー。19年W杯には兄弟出場を果たした。
元U20代表主将を務めたLOテモ・マヤナヴァヌアは、おじが16年リオ五輪金メダル時のメンバー。そのおじのアドバイスを受けラグビー選手になるために、18年にNZへ移住して代表入りにたどり着いた。
3列目マヌエリ・ラトゥニヤラワの親戚も同じく16年リオ五輪金メダリスト。7人制代表ジャサ・ベレマルアはいとこでつねに模範とする選手だという。
19年W杯代表のPRペニ・ラヴァイは18年に長女誕生。元気いっぱいの女の子で、1歳当時からラグビーボールをおもちゃにしているという。将来の女子代表になるかもしれない。
フィジカル最強の選手たち
ガタイのいい選手がそろう中でも、筋肉自慢がいる。
PRメサケ・ドージは182センチ、120キロで筋肉のよろいを着ているような超肉体派だ。
3列目メスラメ・クナヴラも負けていない。
19年6月に契約したエディンバラでは、”Xファクター”として期待されている。タックル、オフロード能力はワールドクラスとされており、体幹の強さに定評がある。
熱い男たち~タワケが「たわけ!」とゲキ飛ばす?
PRサミュエル・タワケは20年10月、 招集されたバーバリアンズへの遠征途中、オークランド空港で所属クラブ「ナイシタリ」のチームメートたちとテレビ電話。ゲキを飛ばし、勝利へ導いたことがある。
ひょっとして、もしかしたら「たわけ!」と激励したかもしれない。
LOクリス・ミニンビの座右の銘は「ハードワークより簡単なことはない」。持論は「ラグビーは人格形成に大きな役割を果たす」とこれまたアツい。
コロナ禍で罰金&登山/チャンス到来も
新型コロナウイルスの影響は不幸もチャンスも生んだ。
19年W杯代表のLOテヴィタ・ラトゥヴァは、コロナ禍で罰金を払うことになった。
帰国時の2週間隔離について医療関係者の指示に従わず、500ドルの支払いを命じられた。
それでもトレーニングにはしっかり続けた。帰国後は山登りで体を鍛えたとか。
3列目ジョニー・ダイアーは、19年7月ニュージーランド・マオリ戦で代表デビュー。しかし、その後20年オータム・ネーションズまで代表選出はなかった。
本大会では代表にコロナ陽性者が出たことで、初代表で先発出場というチャンスを得た。
ビフォーアフターの夢~前職は警官/引退後は農場経営
代表になって夢をかなえた選手がいる一方、引退後の新たな目標を持つ選手もいる。
3列目アルバート・ツイスーは元警官という変わり種だ。
刑務官を務めたこともあり、ナショナルチャンピオンシップに感銘を受けて退職した。
「警官になることが1つの目標だったが、プロ選手になることも夢になった」
HOテヴィタ・イカニヴェレは試合でいいパフォーマンスができた時、おいしいものを食べることが自分へのご褒美。「Food lover」を標ぼうしており、引退後の夢は農場経営だ。
(mimiyori編集部)
※ジョージアーフィジー戦のもようは、WOWWOWで12月5日(土)よる8時45分~放送予定。