【自転車】若葉マーク脱出計画⑯〜自転車を電車に乗せて ひとっ飛び! 「輪行」に挑戦<前編>

自転車を輪行袋に入れて、新たな目的地へ!(撮影:光石 達哉)

自転車初心者の編集部見習いコイケとともに、サイクリングをより楽しむためのノウハウやアイテムを学んでいくシリーズ「若葉マーク脱出計画」。

今回は自転車を専用の袋に入れて電車で出かける輪行(りんこう)にコイケが初挑戦。まずは輪行袋の使い方を見てみよう。

 

 

 電車に自転車を載せられる「輪行袋」って?

僕の輪行道具一式:①フロントエンド保護具 ②リアエンド金具 ③輪行バッグ本体(縦型) ④チェーンカバー ⑤スプロケットカバー ⑥フレームプロテクター ※リアエンド金具は輪行バッグに付属。それ以外は後でそろえたもの。①以外は、アズマ産業「オストリッチ」ブランド(撮影:光石 達哉)

日本国内で電車に自転車を載せるには、基本的に「輪行袋」という専用のカバーが必要で、輪行袋には大きく縦型と横型の2種類がある。

縦型は前後の車輪を外して輪行袋に入れるもので、作業手順は多いが、比較的コンパクトになる。

一方、横型は前輪のみ外すため、作業自体は短時間で済む。

ただし、輪行袋自体が大きくなるので、担いで歩く時や車内に置く時に少し邪魔になる。

それぞれ一長一短あるのだ。

 

リアキャリアをつけているコイケの自転車は、横型の輪行袋を使用(撮影:光石 達哉)

僕は縦型を使っているが、コイケは自転車にリアキャリアをつけているため縦型には入らず、横型の輪行袋を手に入れた。

 

輪行袋に自転車を入れる作業手順は写真を参考にしていただいて、個人的に気をつけている点についていくつか紹介しよう。

 

 自転車に履かせる下駄の役割「リアエンド金具」

自転車をさかさまにして作業。ライトやサイクルコンピュータ、ボトルは外しておく。
ツールボックスはケージの出っ張りに引っかけて落ちないようにする(撮影:光石 達哉)

縦型の輪行袋には、リアエンド金具と呼ばれるパーツが付属していることがある。

縦型の場合、サドルとフレームのリアエンド(後端)が下向きになり、床に置く面になるのだが、リアエンドには変速機がついているため、そのまま置くと変速機やディレーラーハンガー(変速機をつけるパーツ)にダメージを与える可能性がある。

リアエンド金具はそれを避けるために、言わば下駄を履かせる役割も持っている。

 

リアエンド金具をセット。緩んで角度が変わらないように、きつめにクイックレバーを締める。チェーンはたるまないようにシャフトに引っかける(撮影:光石 達哉)

また、後輪を外すとチェーンがたるんでしまい、そのまま輪行袋に収納するとチェーンがからまってしまうこともある。

リアエンド金具のシャフトにチェーンをひっかけるように通すと、ピンと張って絡まる心配がなくなる。

チェーンの張力に抗いながらシャフトやリアエンド金具をセットするのは、輪行の中でもややこしい作業の一つだが、頑張ってやってみよう。

 

この方法以外に、チェーンをゴムで引っ張って固定するチェーンハンガーというパーツも市販されているし、ゴム紐などで自作する方法もあるので自分で工夫してみるのもいいだろう。

 

フロントエンド保護具をセット。
自転車屋さんで梱包用に使われていたものを、もらってきた(撮影:光石 達哉)

前輪を外したフロントフォークの先も、フロントエンド金具(保護具)を使うと、輪行時にフロントフォークが横から押されて曲がったりしてしまうことを避けられる。

専用のパーツも市販されているが、僕は自転車屋さんで梱包時に使われているプラスチック製の保護具を分けてもらって使っている。

 

 立った!…自転車が立った!

リアを下にして立てた状態。この状態で輪行袋の中に入れる。
保護のためチェーンカバーとフレームプロテクターも装着。
チェーンはアウターにかける(撮影:光石 達哉)

輪行時、フロントの変速はアウター(外側の大きいギア)にセットする。

アウターのギアの歯がむき出しだと、輪行袋を破いたり、自分や他人の身体に当たってケガする可能性があるので、チェーンで覆っておくのだ。

 

リアエンド金具をつけたことで、リアの変速機が浮いた状態になっている。
変速機は一番内側に移動させておく(撮影:光石 達哉)

リアは車輪を外す時はハイ(外側の小さいギア)にしないと外れないが、エンド金具をセットしたらロー(内側の大きいギア)側にしておくと、変速機も内側に移動し、ぶつけたりするリスクが減る。

 

後輪のギア(スプロケット)にスプロケットカバーを装着。
クイックリリースのシャフトも抜く場合があるけど、固くて抜けなかったのでそのまま
(撮影:光石 達哉)

さらに僕は輪行袋以外にフレームプロテクター、チェーンカバー、スプロケットカバーなどのオプション品もそろえている。

持ち運びには多少かさばってしまうが、自転車が傷つきにくくなる。

ちなみにチェーンカバーは100円ショップなどで売っているトイレの便座カバー、スプロケットカバーは軍手で代用するという裏技もある。

フレームと車輪をストラップでしっかり固定。
僕の輪行袋は車輪用の内ポケットがついているのでストラップは1カ所だけで、
本当は輪行袋の中で作業する。ストラップ3本で固定するタイプもある(撮影:光石 達哉)

しっかり固定すると、2つの車輪とリアエンド金具の3点で安定して自転車が立つようになる(撮影:光石 達哉)

最後に肩掛け用のストラップをつける。
片方の端は、BB(ボトムブラケット)と呼ばれるペダル(クランク)の付け根付近に巻く(撮影:光石 達哉)

もう片方は、ヘッドチューブと呼ばれるハンドルの根元付近に巻く(撮影:光石 達哉)

完成! 当日は時間がなくて写真を撮り損ねたので、撮り直したり、
別日の写真を使ったりしている(撮影:光石 達哉)

一方、コイケの横型輪行袋は、外した前輪をストラップで固定して輪行袋に入れるのみと、作業はシンプルだ。

 

ストラップで前輪とフレームを固定する(撮影:光石 達哉)

 

 自転車を入れた輪行袋の重さはなんと〇〇kg ⁉︎

袋に入れて完成! 手順は少ないけど、横幅は広くなる(撮影:光石 達哉)

ちなみに、自転車を入れた輪行袋がどれくらいの重さか、飛行機に乗る時に使う手荷物用の携帯はかりで量ってみた。

 

自転車+輪行袋の重さを計量。僕のロードバイクは9.96kg。
それなりに重い(撮影:光石 達哉)

僕のカーボンフレームのロードバイクは10㎏弱、コイケのランドナーは14kg以上あった。担ぐのはなかなか骨が折れる。

 

コイケのは14.34㎏。
これを担いで駅の構内を移動するのはなかなかの重労働…(撮影:光石 達哉)

 

さて、次回は輪行旅の計画の立て方について紹介しよう。

(光石 達哉)

 

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