【行ったつもりシリーズ】埼玉のお花見スポットをサイクリングでめぐる!<前編>

 

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大宮第二公園に広がる桜並木(撮影:光石 達哉)

新型コロナウイルスの感染拡大が国内で始まった2020年の春、密を回避してお花見を楽しもうということで、サイクリングで丸1日で複数のお花見スポットを回ることを始めた。

その年は東京23区、2021年は神奈川県の横浜と川崎の桜の名所をめぐってきた。まだコロナ禍が続く3年目の2022年は、埼玉県が舞台。前編は、さいたま市内のスポットを中心に回った。

 

 

 花曇り?の秋ヶ瀬公園からスタート

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埼玉県の桜名所めぐりサイクリング。スタート地点はさいたま市の「秋ヶ瀬公園」。
テニスコートの周りにちょっとした桜の広場がある(撮影:光石 達哉)

というわけで関東のソメイヨシノもほぼ満開となった3月末、朝7時過ぎに出発。花冷え、花曇りという言葉もあるように、この日はやや肌寒く、曇り時々晴れといった空模様だ。

 

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秋ヶ瀬公園の中央にある子供の森の周りも、桜の木がいくつか植えられている
(撮影:光石 達哉)

スタート地点は、さいたま市の「秋ヶ瀬公園」。荒川沿いにある大きな公園で、浦和レッズが運営するスポーツ施設レッズランドも隣接している。

園内を軽くグルリと回り、三ツ池グラウンド、子供の森、テニスコートの周辺で桜が咲いているのを見つけたが、まだ朝早いので人影はほとんどなかった。

 

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秋ヶ瀬公園内の三ツ池グラウンド周辺。園内のあちこちにポツポツと花見スポットがある感じ(撮影:光石 達哉)

ちなみに、今回も参考にしているのはウォーカープラスというサイトの全国お花見ガイドの特集ページ。埼玉県は75カ所の桜名所が登録されているが、果たして1日で何カ所回れるだろうか。

 

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都会の中にある「与野公園」。まだ咲いていないバラ園を囲むように桜が並ぶ。奥を走るのは首都高速大宮線(撮影:光石 達哉)

前半は、ここ秋ヶ瀬公園からさいたま市のスポットを回っていく。北へ5kmほど自転車を走らせ、「与野公園」へ。国道17号と首都高速大宮線がすぐそばを走る都会の公園だ。

ここはバラ園が有名だそうだが、バラの開花はまだ1カ月ほど先。その代わり、この日はそのバラ園を囲むように桜が咲いていた。

 

 「さくら名所100選」大宮公園には1000本の桜

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大宮氷川神社の参道。延々と桜並木が連なる(撮影:光石 達哉)

続いてさいたま新都心をかすめて5kmほど北へ向かい、「大宮公園」に到着。大宮アルディージャの本拠地であるNACK5スタジアム大宮や野球場、競輪場などもある大きな公園で、武蔵野国一宮である大宮氷川神社も隣接している。

 

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自由広場の北にある舟遊池の周り。池の水に映る桜もきれい(撮影:光石 達哉)

何より「さくら名所100選」にも選ばれている埼玉県内でも人気トップクラスの花見スポットで、園内中央にある自由広場、その北側にある舟遊池を中心に約1000本のソメイヨシノが植えられている。

 

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「大宮公園」の中央に広がる自由広場。見渡す限り桜咲く「さくら名所100選」のひとつ、数年前なら花見客でにぎわっていただろう(撮影:光石 達哉)

数年前なら花の下で宴会を楽しむ人たちでごった返していただろうが、今年はまだ全国的に花見での長時間の飲食や宴会は自粛を求めているところが多く、花見関連のイベントも中止になっているところがほとんど。

それでも、散策して楽しむ分にはほぼ制限はなくなり、大宮公園では通路を一方通行にするといった感染対策がとられていたが、散歩しながらスマホのシャッターを押す人の姿をたくさん見かけた。

 

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大宮第二公園のそばを流れる芝川、隣の大和田公園にも桜並木が伸びている
(撮影:光石 達哉)

大宮公園を出て500mほど東へ走り、すぐ隣にある「大宮第二公園」へ。園内の東側にひょうたん型をした洪水用の調整池があり、それを取り囲む土手の上で桜の木が枝を伸ばしている。

先ほどの大宮公園ほど人出はないが、なかなか美しい景色でちょっとした穴場だ。公園の東側を流れる芝川、隣の大和田公園にも長い桜並木がある。

 

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「大宮第二公園」では広い空の下、調整池を囲むように桜が並ぶ(撮影:光石 達哉)

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斜面に沿って枝が垂れ下がる姿が、迫力と美しさがある(撮影:光石 達哉)

 日韓W杯メインスタジアムも穴場ポイント

次は南東へ約11km走り、「埼玉スタジアム2002公園」へと向かう。言わずと知れた2002年日韓W杯のメインスタジアムのひとつで、この日はアジア最終予選の最終戦ベトナム戦が行われた直後でもあったが、スタジアム周辺はもうひっそりとしていた。

 

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「埼玉スタジアム2002公園」の東駐車場付近。スタジアムを取り囲むように咲く桜がかっこいい(撮影:光石 達哉)

ここもおススメしたい穴場スポットで、東駐車場付近にはスタジアムを囲むようにソメイヨシノの木が並んでいてカッコいい。その周りでは子どもたちが駆けまわったり、家族連れが写真を撮ったりして楽しんでいた。

 

 桜と朱塗りの橋のコントラスト「岩槻城址公園」

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さいたま市6カ所目の桜名所「岩槻城址公園」へ。公園の前の通りからも多くの桜が見える(撮影:光石 達哉)

今度は7kmほど北上し、「岩槻城址公園」へ。園内は自転車走行禁止なので、駐輪場にとめて散策する。

岩槻城は室町時代の後期に築城された平城。1590年に豊臣勢によって攻め滅ぼされたが、江戸時代は幕府が江戸北方を守る防衛拠点として使われたという。

 

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駐輪場のそばには東武鉄道で使われていたデラックスロマンスカーの車両が展示されていた(撮影:光石 達哉)

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園内にある朱塗りの八つ橋と淡いピンクの桜がコントラストを見せる(撮影:光石 達哉)

園内には菖蒲池という池があり、そこに朱塗りの八つ橋がかかっている。池を囲むように咲いている桜と橋のコントラストがきれいで、埼玉でも指折りの人気スポットのようだ。登録されているさいたま市の花見スポットは、以上6件。ここからはさらに北を目指す。

 

 杉戸町「杉戸西近隣公園」を経て前半戦終了

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杉戸町の「杉戸西近隣公園」。桜並木が用水路に向かって枝を伸ばす。それにしてもこの日は晴れたり曇ったり…(撮影:光石 達哉)

約13㎞北上し、杉戸町の「杉戸西近隣公園」へ。小さな公園だが、その東側に用水路が流れ、それに沿って長い桜並木が連なっていている。老夫婦が写真を撮り合ったりするほのぼのとした光景も見られた。

 

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今回のルート:①秋ヶ瀬公園-②与野公園-③大宮公園-④大宮第二公園-⑤埼玉スタジアム2002公園-⑥岩槻城址公園-⑦杉戸西近隣公園(撮影:光石達哉)

前半はここまで7カ所。時間は昼の12時前で、約50kmを走ってきた。後半は幸手市、行田市など埼玉県の北東部にある名所をめぐっていく予定だ。

 

(光石 達哉)

 

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